イロトリドリで御縁を頂いた皆様

 

みな

普通に浴衣や着物でいらっしゃいました

 

 

 

お茶はお抹茶に湯を注ぎ

シャカシャカするだけじゃないことを

 

伝えたい!!

 

 

と考えました

 

 

お客様として席入りし

菓子を召し上がっていただき

一服

 

お茶を点てる体験もされたいとのことでしたので

 

 

点前座に座って

釜から湯を汲んだり

茶器から抹茶を掬っていただいたり

そして

抹茶を点てていただくことにしました

 

 

 

 

ずっと頭の中でシミュレーション

 

初めての方が

短時間で

柄杓の扱いが美しくなるためにはどう伝えればいいのか?

 

 

お茶は表千家流にこだわらず

 

とにかく

お抹茶が美味しい

と思ってもらえることを目指しました

 

よって

表千家都流で培った

泡泡のお薄を飲んでいただくことにしました

 

 

 

 

ここが難しいところなんですが上差し

 

本来は

茶事

最後のリラックスした部分

薄茶であり

 

甘くて濃い濃茶のあとだから

 

少々渋み(苦み?)を感じる

さらっとした薄茶の美味しさが生きると思います

 

しかし

いきなり薄茶だけを飲むのであれば

 

渋みは少ない方が

美味しい

と感じる可能性が高いです

 

泡を立てることで

渋みがおさえられ、まろやかになります

 

 

 

イロトリドリのイベントでは

子供さんには

泡をたくさん立てたほうが飲みやすいから

 

と臨機で泡泡の薄茶を点てたという前例があります

 

 

表千家のお薄は泡泡ではないことを伝え

流儀によって少しずつ違うこともお伝えし

 

体験して

楽しかった!

良かった!!

 

と思っていただければと思いました

 

 

そのような趣旨

 

入門目的の体験ではありませんので

表千家流の読者の皆様

 

あたたかい目で見てくださいますよう

お願いいたします

 

 

 

 

 

さて

当日の様子です

 

心配だった雨にも降らず

太陽は隠れ

暑すぎない日でありがたいです

 

初めてお越しなる方お二人

でも

ちょうどよい時間に到着されました

 

 

 

 

 

玄関には

祇園祭の団扇

 

 

 

 

懐紙と菓子切と扇子

 

をお貸しして

着物の懐にいれたり

帯の左の方にさしていただいたり・・・

 

 

 

 

 

 

さあじゅんびOK

 

 

 

 

 

蹲を使って

体と心を清めて

茶室に入っていただきます

 

 

 

 

迎え付けの時本当は隠れた部分

 

蹲周りを清め

水をザーーーと流し入れる部分も見ていただきました

 

 

関守石をどけて

 

さあお通りください照れ

 

 

 

いくみや呉服店のカナさん

 

さすが普段からお着物を着られて

いろいろな場所へ行かれるイベントもなさている方

 

蹲を使うことも

 

神社と同じですね!

 

とよくよくおわかりです

 


 

私は

この後水屋へ行きましたので

 

茶友でもあるテルちゃんに席入りはお任せしました

 

また

記念になるように写真も撮っていただいています

 

 

法多山の門前にお店を構え

ジャムを中心に商われている

 

さじかげんのアキさん

 

注染染めの「さじかげん」の果物の浴衣をお召になって

おいでくださいました

 

 

結界の扇子

を前において席入りです

 

わかりやすいように

真中部分の障子を開けておきました

(いつもとは違います)

 

 

 

 

お床の拝見

 

 

 

席入を見計らって

一人ひとりとご挨拶

 

そしてイレギュラーですが

ここで

主菓子を召し上がっていただきながら

 
 

お床の説明をさせていただきました

 

 

 

「レース羊羹」

京都 大極殿製

レモンの輪切りが透けて

レースのように涼し気です

レモン風味で涼やかなお味です

 

 

床は「瀧」

 

花入は「江の島さざえ籠」

 

花は?

 

中心の白い花

 

ハイビスカス?

芙蓉?

木槿です

 

オレンジ色の「姫檜扇水仙」

色と葉のつき方が

 

「檜扇」にちょっと

似ています

 

 

 

祇園祭で入れられるのが

 

「檜扇」

 

 

葉のつき方が

扇のようです

 

こちらのかわりに「姫檜扇水仙」をいれました

 

 

「縞芒」に「女郎花(おみなえし)」

紫色は「ベル鉄線」

でも

「ベル」部分も和名にしたいな~キョロキョロ

 

するとカナさん

「釣鐘」ではどうでしょう?

とご提案くださいました

 

ラブ

「釣鐘鉄線」と呼びましょう

 

 

それでは一服差し上げます

 

 

 

 

 

長板二つ飾り

 

運びの薄茶と基本同じ指差し

 

 

 

茶器は義山(ぎやまん)の盒子

見做しの道具ですので

 

茶杓がなかなか乗りません

さらに焦ると一層集中を欠き

乗りませんゲッソリ

 

 

もう仕方がないので

イレギュラーな置き方でチーン

 

 

3人に点てまして

 

指を揃えて飲んでいただくと美しい

ということで

 

指先に神経を行き渡らせていただいて

 

「おいしい~」の笑顔をいただきました

 

ここで

「お先に」という言葉がサラッと出たのは

さすが

和に親しんでいる 大人 ですデレデレ

 

 

 

お客様でお飲みいただいたら

いよいよ

点前座でお点前していただきましょう

 

 

 

次のお菓子は

 

「烏羽玉」亀屋良長製

 

 

「檜扇」の実

 

 

こちらを模して作られたお菓子です

 

この実を

 

「ぬばたま」

 

と呼ぶそうですが

 

「夜」や「黒」にかかる枕詞です

 

光るほど黒い様子

 

それが訛化して

「うばたま」=「烏羽玉」=カラスの羽のような真っ黒な玉

 

となり

 

こちらのお菓子になったそうです

 

黒砂糖が効いています

 

夏は黒砂糖が美味しいですねウインク

 

 

お点前を順番にし

お客様のときには

お菓子をいただきます

 

 

もう一つのお菓子

 

同じく亀屋良長製

「古代小麦の京せんべい 夏たより」

 

せんべいの風味豊か

さすが古代小麦ウシシ

 

 

右側の丸っこいデザインは

「八坂神社」のマーク

 

中心は祇園祭の「月鉾」

 

あとは「花火」や「千鳥」

 

 

お菓子で気分は祇園祭の京都へ飛んでいただきます

 

 

続きは

お点前を体験中の様子を書きます