バイロイト音楽祭 二度目の参戦です

 

ミュンヘンからレンタカーを借りて行きました

 

今回は「ジークフリート」のときの経験を活かし

食べ物飲み物を持参!

休憩時間には

車の後ろの扉を跳ね上げてそこで飲食の計画です

 

 

「パルジファル」

という作品は

バイロイト祝祭劇場のためだけに作曲されたワーグナー最後の楽劇です

 

音楽になじみはなく

ドイツ語で上演

当日は字幕もないため

予習をしまくっていきました

 

あらすじを読む

歌詞の意味を読む

でもそれじゃさっぱりチーン

幸い2023年のバイロイト音楽祭で上演された演出とほとんど同じ

歌手もかぶるということで

DVDで予習

 

日本にいる間には見ることができなかったので

 

ミュンヘン⇔ザルツブルク

間の列車でパソコンにイヤホンで観ました

 

そのおかげで

当日は本当に楽しめました

 

 

 

ドイツ人だって

いきなり舞台を観て言葉が聞き取れるかというと

難しいと聞きました

 

日本語の能楽が

舞台上でのセリフなどが聞き取れないのと同じじゃん笑い泣き

とちょっと親近感

だから

予習必要なんですよね

 

 

今回の配役

指揮:パブロ・エラス=カサド

演奏:バイロイト祝祭管弦楽団

合唱:バイロイト音楽祭合唱団

演出:ジェイ・シャイブ

 

パルジファル:(1幕)ティルマン・ウンガー

23幕)クラウス・フロリアン・フォークト

クンドリー:エカテリーナ・グバノヴァ

グルネマンツ:ゲオルク・ツエッペンフェルト、

アンフォルタス:デレク・ウェルトン

クリングゾル:ジョーダン・シャナハン

ティートレル:トビアス・ケーラー

聖杯守護の騎士2N.N.

四人の従者:N.N.  

クリングゾルの6人の妖女達:N.N.

 

主役のパルジファルを歌うのは

当初アンドレアス・シャーガー

でした

 

 

幕が上がる前に

係の方が舞台に登場!

 

ドイツ語で配役の変更(わからないゲッソリ

ジークフリートを歌ったクラウス・フロリアン・フォークト

がパルジファルを歌うことになったようでした

(フォークトと聞こえたのと、観客が拍手していたので)

 

 

さて

 

今回も着物です

この旅最後の着物は

パルジファルに敬意を払って

お茶事に着ていく着物と帯

絽色無地一つ紋

絽の袋帯

今回は2度めなので余裕があって

あちこちで記念撮影

ちっちゃなワーグナーのいる

前庭から劇場を望む

 

ワーグナーの顔と

(足袋だけはレースで、これではお茶事にいけません)

 

皆さんの出で立ち

例のごとく

開演を知らせる演奏

会場に入ります

 

座席はローマ時代の野外円形劇場をイメージ

こんな形

野外なのでここは青空色に塗られています

 

座席に切れ目がないので

自分より中央寄りの方が着座するために

いちいち席を立って前を通ってもらう必要があります

 

この日は舞台に向かって左手のすみから8席入った場所だったので

できるだけ遅くに着席しました

 

 

このように最後の合図のときにはまわりに人がいません驚き

みなさんもう入場したということ

 

 

一幕目

舞台上にカメラマンも登壇しており

そこで撮ったビデオ映像が舞台のバックスクリーンに大写しされます

そういう演出です

 

パルジファルの歌が???

ちょっとフォークト、お疲れ?

と思いました

 

グルネマンツ(老騎士で隠者)もアンフォルタス(王)も

素晴らしい歌声です

 

アンフォルタスは脇腹に治らない傷をおっています

傷口からは生々しい血としか見えない赤い液体が流れ

そこを治療する様子も大写しになっています

なんだかリアル

痛いです

 

 

聖杯の儀式を見ても何も感じないパルジファルは

グルネマンツ等が求めていた「聖なる愚者」ではなかった

となり追い払われます

 

休憩

最後なので軽食コーナーにいきました

シーフードがメインです

 

並んでいると

寿司を指さした女性が

「日本のスシとは全然違うでしょ?」

と笑いながら英語で話しかけてくれました

 

はい、全然違いますね!

こんな感じ、イメージです

カラフルです

 

私達は

タコのカルパッチョ

サーモン

 

美味しかったです

そして

お高かった!

 

 

 

2幕目

悪者のクリングゾルの歌から始まります

ピンクネオンの部屋にピンクのスーツにハイヒール姿

クリングゾル

 

彼の魔法で女性たちが聖杯の騎士たちを誘惑するので

ピンクなんでしょう

女性たちも花柄でピンクの衣装で華やかです

エロチックな雰囲気のクリングゾル役のシャナハン

オカマさんのような雰囲気で頑張っていました

私は気に入りましたウシシ

 

パルジファルが登場

 

あら?一幕目と違う?

これがフォークと!

ということは

1幕目は別な人がパルジファルをやったんですね!

1幕目のパルジファルは悟る前のパルジファルなので

未熟っぽい彼が歌うことも理にかなっている?

と思いました

 

 

休憩

 

今度は

お菓子とお抹茶セットを持ってきているので

ベンチや車の後ろでお茶

 

お隣にドイツ人紳士顔二人でワインを飲んでいます

 

水で点てたお茶が不味すぎて

彼らに勧めることができませんでしたえーん

 

車へもどり

今度は炭酸水で点てました

 

顔が疲れてますね・・・

 

炭酸水で点てたらまあまあ飲めました(笑)

 

3幕目

 

劇場の上に黒雲

 

ワーグナーの音楽にはピッタリな感じがしました

 

合唱が圧巻

涙が出ました

3幕は救われる場面なので

そのありがたい感じが合唱から伝わりました

 

 

壮観でした

 

 

 

これですべての音楽のお祭り

 

終了です

 

バイロイトからアウトバーンを使い

ミュンヘンへ

ホテルへ帰ったのは

また午前様でした