自身のお稽古の後

19:00開始の研究会のために

再び師匠宅へ伺いました

 

あら!

駐車場がいっぱいです。

もう皆さんおいでですね

 

 

この日は

1・軸飾り

2・花寄せ

3・風炉小四方棚炭点前

4・数茶

 

と盛りだくさんです

 

 

まず

「軸飾り」

について書いておこうと思ます

 

この「軸飾り」は

表千家の相伝もの

(習うことを許していただいて学ぶ内容)

のうち

『飾物五箇条(かざりものごかじょう)』

の一つになります

 

偶然にも

先日の無庵さんで話に出ました内容と被ります!

 

飾物の相伝を書物にした最初のページに

「これは茶事を何度もやった上で

習うべきものである」

というような内容が書いてあるんですよ

だから

茶事をしないお稽古というのは本来のものではない

 

という内容でした

 

私の持っている

『習事八箇条と飾物五箇条』の刊行に当たりて

という本の最初に

而妙斎のお言葉があります

 

 

そのなかに

 

「習事の『八箇条』並びに飾物の『五箇条』は

茶の湯の正式な客のもてなしとしての

茶事に必須の習いをまとめており

早い段階の相伝ながら茶の湯の習いの大切な部分を占めています

 

と書かれています

 

やはり茶事を想定してのお稽古ということがわかります

 

 

研究会では

亭主以外、すべて客となり席入したところから始まりました

 

「茶事ですから、その問答から始まりますよ」

との師匠の言葉

 

対面のご挨拶

路地などの様子の感想

そして

いよいよ「軸飾り」特有の問答の始まりです

 

 

 

「軸飾り」とわかるのは

 

入った茶室の床の間に

がかかっておらず

巻いたままの軸が立てかけられているだけ

 

の様子からわかります

 

 

この姿をみたら

 

す・ん・ご・い掛け軸を用意してくださったんだ!!

チューチューチュー

 

とワクワクするんです

 

 

 

正客は「床の掛物の由緒などをお教えいただけますか?」

とお聞きし

 

亭主は「我が家に代々伝わっているものでございます」

などとお答え

 

正客は「是非拝見させていただけますか?」

とお願いします

 

 

見せたいと思って

立てかけてあるのですから

当然見せてくださいます

見せて!と言わなければ

逆に失礼

 

わたしの心の声キョロキョロ

 

 

ここから亭主は

掛物竿をもって床の前に進み

軸の下3分の一をもって手前によせて

巻き緒を解いていきます

 

ここからの作法は

普段、掛け軸をかけるときにも

当然行う作法なのです

 

陰で行う所作を客の前でやる

ということは

茶の湯ではたまにあるのですが

これもそうですね上差し

普段の所作が試されるウインク

 

 

掛け軸を広げていくと

まず「風帯」とよぶ

細い二本の裂地が表れます

 

 

右がわから

露と呼ぶ糸の部分をつまんで広げていきます

 

ここまででたら

軸を掛けて広げていきます

 

 

何が出るかな?

どんな文字かな?

書かれている内容はもう立てかけてあるときにわかるように書かれてます

 

ワクワクラブラブ

 

裂地が替わる切れ目のところでは

必ず止まりながら

軸をおろしていくのがポイントです

 

落ち着いて扱うこと

勿体付ける感じもします(笑)

 

 

お稽古なのでそのドキドキ感よりも

どうやるのかの方法にばかり注意が向くのが残念です

 

全貌が表れたお軸

 

亭主は歪みがないことを確かめ

退出

 

正客から順に拝見にでます

 

 

全員拝見したら

正客が軸についてお尋ねします

 

なんて書いてあるの?

誰が書いたの?

などなど

 

そして

「どうぞお巻き上げください」

と亭主に言います

 

 

 

 

茶事の流れでは

 

このあと

懐石

となりますから

このまま軸を掛けておくと

軸が

痛む可能性が高くなります

 

 

だから

本当に大切な貴重な軸であったら

巻き収めますねグッ

 

 

ここから茶事では

 

何もない床を見ながら

懐石をいただきます

 

実物がないからこそ

その軸のありがたさが実感できる

 

思い出すことで頭の中で愛でる

 

そんなことになるようです

 

 

 

 

やはり

お茶のお稽古は

茶事を催すためのお稽古であるということが

実感された「軸飾り」でした