友人が日本語の先生をしています

日本語を学んでいる生徒さん

 

テキストの

着物・茶道などの部分にうっとり

 

!!

友人はひらめいたそうです

 

着物?

茶道??

 

いるじゃんラブラブ

 

 

ということで

 

我が家にて

着物を着て、茶道体験

のご相談をいただきました

 

もちろん大歓迎ですOKOK

 

 

日程の相談

すんなり決まりました

 

 

いい流れグッ

と友人からもラインがきます

 

物事がうまく進む兆候です

 

このごろ

なにか障害があるときには無理にすすめることはやめようと

思うようになりました

自分の力だけではどうにもならないことがあることを

この歳になって

やっと学びました爆  笑

 

 

そして当日

 

生徒さんであるお若い御夫婦をつれて

友人が到着

 

 

彼女だけ着付け体験です

 

6月に入りましたので

浴衣

 

 

有松絞りの浴衣に麻の半幅帯

 

着付けながら

絞りの技術の話

藍染め

の話を目をキラキラさせて聞いてくださいます

 

 

彼女はヒジャブをつけています

浴衣や和室に馴染む色合い

いろいろな色があり

場や着るものに合わせて選ぶのだそうです

 

お国はバングラディシュ

言葉は?とお聞きすると

バングラ語

と教えて下さいました

 

着付け終わり

ヒジャブを上手に襟元に入れていました

よくお似合いです

 

「すごく嬉しいですおねがい

 

という彼女の言葉がストレートに私に届きました

 

 

 

 

そしてここからは茶道体験です

 

まず

会費として新札を用意していただくことをお願いしていました

 

体験に行く前から準備が始まっていて楽しい

と友人は言ってくれました

 

祝儀袋に表書き

筆ペンにて

 

体験していただきました

 

初めての筆ペン

 

平仮名

カタカナ

 

書けますか?

 

「もちろん」と彼らの先生である友人がおっしゃいましたウインク

 

 

浴衣とヒジャブ

 

似合って可愛いです

上手に書いてくださいました

 

内紙にお札を包んで

お札の向きにも注意して

祝儀袋に入れていただきました

 

 

ここから

お茶室に入ります

 

関守石

をどかしながら

 

この石は入ってはいけない印

 

今日はこの4人がチームなので

他の人は茶室には入れません

今から入ってくださいという合図になります

 

茶室では相手のことを想い

4人でこの時間を一緒にすごします

嫌なこと

仕事のこと

心配事

など日常のことを忘れて無になって

感じてください

 

と話しました

 

日本語がうまく理解できない部分は

英語をつかったり

別な言い方に替えたりして

コミュニケーションをはかることがとても新鮮です

 

いつもは迎え付けする部分も

表に出ていただいて見てもらいます

蹲の使いかたも説明

 

 

手桶の水を最後にザーーーと流し入れると

歓声が上がりました

 

 

さあ、やってみましょう!

 

とっても丁寧で上手です

 

扇子をお貸しし

結界の代わりです

と伝えましたが

通じたかな?

 

 

お軸が一番偉い

だからご挨拶しますよ

 

「千里同風」

 

バングラディシュもこの茶室にも

同じ風が吹いていますよ

 

そう思ったら皆仲良くできますよね

 

ニコニコして頷くお二人

 

伝わりましたおねがい

 

この日は「端午の節供」のお道具組

 

五節供のお話

 

「こいのぼり」を立てる日

五月五日

(浅葱庵は旧歴で行事をしたいので今頃です)

 

花入れをみた彼

 

あーーー鯉が登っていますね!!

 

と気が付かれました

 

 

花は

 

菖蒲(しょうぶ)

蓬(よもぎ)

 

菖蒲→勝負につうじる

この同音異義語で掛詞にしていることを

伝えるのが難しかったキョロキョロ

 

友人は勝負を「勝ったり負けたり」と表現していました

そして

端午の節供が男の子の成長を祝うことから

勝負や武士に関係するお道具を使うことを

説明してくれました

 

彼女が着付け中

友人には彼に

あらかじめ古語辞典に載っている図で

兜や甲冑や刀や馬具

を見せて説明してもらっていました

 

菖蒲の花

わかりますか?

 

クリーム色のつ大きなつくしのような部分が花です

 

菖蒲も蓬も薫りが高い葉

薫りが邪気(悪いもの)を払う

という説明と実際に薫りを嗅いでいただき

実感してもらいました

 

 

主菓子は最初に説明しながら一緒に召し上がってもらいました

 

 

これは「稚鮎」です

 

小さな鮎

これでもこぶりなんですよ

もう少し夏が進むと

「若鮎」

となって大きくなります

の説明に

 

夏にくれば大きいのが食べられていいですね

という楽しい反応

 

お箸で懐紙(お皿代わり)にのせて

手で召し上がっていただきます

 

バングラディシュでは手で食事をされるそうなので

ちょうどよいですね!

と話がはずみます

 

表千家では菓子楊枝は使わないと習っています

 

「美味しいです」

 

と召し上がっていただきまして

お茶を点てるところを見ていただきます

 

馬上杯

にしました

 

馬上杯の説明

この茶碗は

馬を抽象化した茶碗というお話

替茶碗は

 

右から「群馬の図」今度は具象化した馬たち

真ん中「兜唐草」

左「蜻蛉図」仁清写

 

平茶碗も見ていただきたかったし

 

勝ち虫=蜻蛉

の話もしたかった!

 

蜻蛉は前にしか進まないから「勝ち虫」とよばれ武士に好かれた

の説明は友人が補足してくれました

 

蜻蛉の絵を見て「知ってますか?」

というと

バングラ語で「〇〇」とおっしゃってから

「英語だとドラゴン・フライです」

 

鯉の滝登り

天に上って龍になる

 

と話「雲龍釜」の龍=ドラゴン

を釜に見ていただきましたが

 

蜻蛉もドラゴンだった!

気が付きませんでした

 

二服目の前に

お干菓子を

 

おみくじ

が入っています

 

彼も彼女も

読める漢字でした

「意味はなんですか?」

先生が説明しています

 

微笑ましい様子です

 

初めての茶道体験

お二人の感受性が素晴らしかった!

 

日本人であっても

普段聞き慣れないことばで理解しにくいことがあるので

バングラディシュの方には一層難しかったと思います

でも

日本語も茶道用語も「吸収しよう」という姿が感じられました

 

彼は私が説明する日本語を必ず繰り返していました

そうすることで

覚えようとしているのですね!

 

 

最後に

拝見をしていただきます

 

茶筅も見たいということで

手にとって見ていただきます

 

表千家の茶筅は煤竹

煤竹の話から、炭を燃やして煙が出て

という説明を友人がすると

バングラでも同じことがあると頷いていました

 

茶器は「甲赤棗(こうあかなつめ)」

裏千家さんのお好みですが

「甲」が「かぶと」に通じる上

赤と黒のコントラストがよくて使いました

 

お抹茶も見ていただき

ちょっと触ってもらい

お茶の製法の話

お茶の栽培の話にもなりました

 

茶杓は私が削ったもので

銘「◯」

丸と書いて「えん」

縁・円?丸

 

今日の御縁に感謝の気持ちでした

 

 

 

お二人はいま敬語の学習をされているそうです

ここで友人が先生として聞きました

 

「拝見いたします」

お客様が言う言葉ですね

 

では「見てください」を敬語で言うというと?

 

キョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロ

 

「御覧ください」ですね

と友人が説明

 

 

そう

「拝見にお出しします」

という言い方をお茶席で聞きますが

本当はおかしいんですよね

 

亭主「お道具を御覧ください」

客「お道具を拝見いたします」

 

私とお客様とで

上のように言い合いました

 

これが正しい日本語だと意識します

 

 

 

浅葱庵へ以前にも来たことがある友人

 

その時には

が開いていました

 

その話になり

今度は冬に体験に来たい!!

という事になりました

 

ではそのときは浴衣ではなく着物ですね

というと

花が咲いたよな笑顔になり

彼女が

「はい」

とおっしゃいました

 

 

 

たくさんの気づきをいただいた茶道体験

勉強させていただきました

 

 

 

このような体験を希望される方

是非お声がけ下さいラブラブ