仕事柄全国の公立高校入試の国語問題を解いています

 

 

私が住む静岡県の高校入試の古典の問題に

 

「茶話指月集」

が出ていましたおねがい

 

宗旦四天王の一人

藤村庸軒(ふじむらようけん)

が話した内容を

娘婿の久須美疎安(くすみそあん)

がまとめた書物です

 

入試問題に出ていた部分のあらすじは

 

お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶

雲山という肩衝を堺の人が所持していて

利休などを招いてはじめて茶会にだした

 

利休は全く気に入らない様子

 

それを感じた亭主は

客が帰ったあと

 

利休が気に入らぬ茶入はつまらない

と言って

五徳に打ち付けて割ってしまったガーン

 

そばにいた知人がその割った茶入をもらって返り

自分で継いで茶入をなおし

茶会で利休に見せた

 

すると

これでこそ茶入、見事なれ

とたたえた

 

 

その後

この茶入を

丹後の国の領主が大金で買い求めた

 

継ぎ目がところどころ会わなかっのでつなぎ合わせ直そうかと

小堀遠州に相談した所

 

この肩衝が割れて、継ぎ目が会わないからこそ

利休も面白がって

評判も高くなった

 

そのままにしておくのが良いと言った

お茶お茶お茶お茶お茶お茶お茶

 

というものです

 

茶道具において

利休の価値観が絶対だったということがわかります

 

その価値観は

割れていたり

継いでいたり

するもの

 

わたしの主人は

真新しい茶碗を見せると

土に10年ぐらい埋めとけば?

と笑いながら言います

 

汚れていたり経年変化していたりするものが

利休の好みなんでしょ?

 

ということのようです

 

 

 

現代の芸術家の中に

 

価値の転換を図ったのが

フランスのマルセル・デュシャン

日本では利休だと言う人がいます

 

とにかくすごい人です

 

 

入試問題にこんな文章が出てきたら

茶道を学んでいる生徒は

大喜びだったのではないかと想像してニヤニヤしました

 

宗旦四天王の藤村庸軒のことはブログで書いていました下矢印

 

宗旦四天王といえば

最近知った

三宅亡羊(みやけぼうよう)

 

師匠のところで「亡羊緞子」を拝見して知りました

 

いろいろなことがつながって

知識の網が細かく広くなっていると感じます

 

 

おまけ

静岡県の入試問題国語

「茶話指月集」の問題のあとは作文問題でした

 

自分が考える春の情景を

春の季語

「山笑う」か「花曇り」

を入れて

俳句を完成させ

その季語を選んだ理由も書く

 

というものでした

 

 

ちなみに作る俳句は

 

【     】 新たな友と 歩く道

 

あなたなら

【  】部分にどちらの季語をいれますか?

 

 

これも

お茶に通じるナー

ニヤニヤしました

 

 

国語の問題を作った先生

お茶を学ばれているのでは?

とこれまたニヤニヤデレデレ