同じお社中のTさん
私が今の師匠のところへお世話になって
まる2年が過ぎました
2年前初めてのお稽古
不安な気持ちで伺いました
このときにご一緒してくださったのがTさんでした
それから
一緒に相伝を頂き相伝式に参加したこと
研究会で社中の茶事でご一緒させていただいたこと
Tさんはお正客をつとめられました
また法多山のイベントにもご家族でいらしてくださいました
そんな御縁が重なって
ご一家で浅葱庵へ来てくださるお約束ができました
楽しみ
嬉しい
日時は3月末
お酒好きなTさんですので
お酒と肴
で
お腹を温めていただいて
お茶を差し上げようと思いました
ときは春
野に出て春のごちそう探しです
金柑・ふき味噌・つくし
は
ちょっと前に準備しました
3月の最後の週
お彼岸もあけたのに
寒い日がつづき
雨が降り続きます
雨がやんだかと持ったら
春のあらし
大変な風が吹きます
例年であったら桜が満開の時期なのに
やっと蕾が膨らみはじめた
そんな週の合間
快晴の日
野に出て食材探し
場所の見当はついているので
ちゃんとそこに芽を出しているかを見に行きます
家の裏
大きくなってきていました
ノビル
野蒜
ののひる
ののひろ
地域によって呼び方が違うようですが
これです
台所へいって処理すれば
りっぱな食材でしょ?
のびる
の手前は一緒に採集してきたよもぎです
次
蕨
造形が可愛らしいですね
草の中からでている蕨を
目を皿にしてさがします
見つけたときのうれしさ
楽しい時間です
アク抜きは簡単で
水あらいした蕨を
灰とともに入れ
熱湯をかけて自然に冷めるのを待つだけです
この写真を見て気が付きました
灰きれいじゃん
この灰は炉の中の炭をあげたあとの汚い灰
を
ひとつかみもらってきたものなのですが
やはりちゃんと洗って手入れしてきた灰
は違うんだ!
と気が付きます
数年前にも同じように炉中の灰でアク抜きしたのですが
こんな灰でした
これは洗ってない灰なので惜しくもなんともなかったのです
色がぜんぜん違います
灰仕事
進歩が合ったことがわかって嬉しかったです
アク抜きの終わったときに底に溜まっていた灰は
流さずに回収しました
アクが抜けた蕨は
食べる分だけつけ浸しに
本来の茶懐石や点心とはちょっと違う趣向にしたかったので
考えました
器も現代作家さんのものにしよーーー!
ということで
本番の料理備忘録
銀の皿に乗っているのが
山の幸
写真見るとしょぼいですね
盛り付けに 要精進
当日の食事内容備忘録
【食事】
向 「ホタテ」 いちご酢 あおのり 白磁雲母 北野勝久作
向 「金柑」「白味噌+よもぎ生麩」「のびる辛子酢味噌」「蕨」「ふき味噌」
銀彩角皿 山内駿作
酒 関谷醸造「空」 燗鍋竹地紋 高橋敬典作
藍茶 こはる日和 ガラス急須
煮物椀 道明寺まんじゅう 鮭・道明寺・桜葉・桜 網目朱塗碗
焼き物 うなぎ白焼き 山葵 備前四方皿 井口淳作
向 「菜花からしマヨネーズの」 菜花 辛子 マヨネーズ 桜形向付 山口剛作
飯 アサリご飯 四つ椀
ほうじ茶 刷毛目
日本酒の「空」はTさんにお願いした「おもたせ」でした
ほろ酔いのなか
一度席を改めますので
中立ちいただきました
つづく