私の受験国語

選択し、ともに受験に向けて学んでくれた卒業生

 

夏期講習などの休憩時間に

お抹茶を振る舞った際

茶道に興味をもってくださったこともあり

 

 

卒業を祝い

「卒業茶会」

ご招待しました

 

 

 

蹲を使う体験からしていただきたくて

準備

 

迎え花

 

 

前日師匠稽古にて

 

生徒が我が家に来てくれます

 

と報告すると

 

実際に自分たちでもお抹茶を点てる体験をさせてあげれば?

 

とご提案くださいました

 

そして

お花もたくさん持たせてくださいました

 

 

 

 

 

浜松駅からバスにのって

遠いところを来てくださいました

 

教室から離れて

私服の彼らといっしょにここを歩いていることが

夢みたいでした

 

皆さん

進路を決めて

晴れ晴れした表情です

 

待合で

茶室に入る心構え

をお話して

 

桜茶を出しました

 

 

卒業おめでとうおねがい

 

 

蹲うという動作に慣れていないのね爆  笑

彼は

お抹茶をイメージして

緑色のカーディガンをお召になって来てくれたそうですラブ

 

着物に近いような服装を意識してきてくださったそうですラブ

 

 

 

主菓子は

 

「のりこぼし」

 

ちょうどお水取りの時期と重なりました

 

 

 

お菓子を召し上がりながら

楽しそうな笑顔

 

椅子も用意したのですが

皆さん

正座してくださいました

 

緋毛氈は裏千家さんが使われるものですが

今回は流派の茶よりもおめでたさを演出するため

使いました

 

本当は表千家では紺色を使います

 

 

「関 南北東西通活路」

 

読める漢字で推理しながら読んでくれましたが

 

初めの「関」が難関

 

受験という難関を超えた皆さんは

どこへでも続く道が未来が広がっています

 

よかったね~

 

という私からのメッセージです

 

花は 早春の

 

「ふきのとう」

 

 

 

 

お茶碗は5人に好きなものを選んでいただきました

 

一人ひとりに

薄茶を点てます

 

美味しいと笑顔で飲んでくださいました

 

 

 

 

この日の会記を載せておきます

 

会記とは使った道具などの覚書です

 

思い出しながらお読みいただければとおもいます

 

 

 会記 当日のお道具 説明付き

 

卒業茶会   

令和5311

 

お客様 Wさん・Nくん・Mさん・Sさん・Kくん

 

待合 

掛物「龍」 古川泰龍書

 

汲出 桜湯  大津絵写し茶碗 平安陶象作…本日はこの水で茶を点てますよ

 

軸 「 関 南北東西通活路 」 全大徳福本積應  

 花入 竹一重切  

  花  ふきのとう

釜 透き木釜 桜川地紋 

 炉椽 炉縁 柿合朱塗黒蒔絵

棚 江岑棚 桐木地 覚々斎好

  水指 織部四方水指  

薄茶器  真塗 利休形中棗 輪島 若島孝雅塗

茶杓「肥松(こえまつ)」…透かしたら琥珀が見えましたか?お水取りのお松明を想い

   建水 唐銅 鉄鉢(てっぱつ)…托鉢をするときの鉢を模したもの

    蓋置 唐金 五徳…炉中に五徳を使わなくなったから 

 菓子器  東大寺古材銘々皿  杉村 聡作 

   主菓子   「糊こぼし」  奈良 萬々堂則道製

 

 茶盌  

主 信楽焼 刷毛目「華」 奥田英山作

次 萩焼 松雁作

三 唐津 富士山茶碗

四 赤膚焼 大塩昭山作

五 瀬戸黒 杉浦芳樹作

 

                            以上

 

 


このあとは

自分たちでお抹茶を点てる体験をしていただきました

 

つづく