今日は主人の誕生日です

昨晩金沢へ着ました

 

まだ彼が寝ている間に菓子屋さんへ

 

長生殿 生〆

が目的です

 

時節柄店内にはお雛様

金沢の祝い事に使われる金花糖

大きな鯛

 

小さな鯛などの金花糖は購入できるようになっていました

 

 

「長生殿本舗」

と書かれた看板

 

「長生殿 生〆はありますか?」

 

「コロナで今作ってないのですよ」

 

「えーーーーー!」

何のために本店に朝イチで来たのか!

ショックガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン

 

 

 

 

とりあえず2階の

森八茶寮

 

でお茶をいただくことに

 

 

 

 

上生菓子セット[900円]

 

 

茶室があります

 楽庵

今はひな壇が飾られていました

 

蹲には水が張られています

 

にじり口から覗こうと思うと

 

あら、関守石

 

 

床には

 

ササゲ

 

珍しいものが手に入ったので飾ったそうです

 

軸は

 

文字は読めず

蕗の薹との画賛

のようです

 

畳の縁の模様から「裏千家さん?」と思いました

 

菓子が来ました

 

 

 

 

 

お客さんは私一人

 

今日はTVの取材がはいるそうで

茶寮の外ではバタバタ

と人の動きがありますが

のんびり一服です

 

甘すぎず美味しい上生菓子

色も美しいです

銘 桃の花

 

ごちそうさまでした

 

1階に降りて菓子を選びます

 

 

やはり

長生殿 にしました

 

謡曲「鶴龜」に出てきます

「長生殿」ということば

 

 

中国の皇帝を寿ぐ曲

「鶴龜」

それ青陽の春になれば 四季の節会の事始め 
不老門にて日月の 光を君の叡覧にて 
百官卿相袖を連ぬ その数一億百余人 拝をすすむる 万戸の声 
一同に 拝するその音は 天に響きておびただし 
庭の砂(いさご)は金銀の 玉を連ねて敷妙の 五百重(いほへ)の錦や瑠璃の扉 
硨磲(しゃこ)の行桁(ゆきげた) 瑪瑙の橋 池の汀(みぎは)の鶴亀は 
蓬莱山も余所ならず 君の恵みぞ ありがたき 
如何に奏聞申すべき事の候 
奏聞とは何事ぞ 
毎年の嘉例の如く 鶴亀を舞はせられ 
その後月宮殿にて舞楽を 奏せらりょうずるにて候 
ともかくもはからひ候へ 亀は万年の齢を経 鶴も千代をや重ぬらん

千代のためしの数々に 何をひかまし姫小松 
齢に比ふ丹頂の 鶴も羽袖をたをやかに 
千代をかさねて舞遊ぶ みぎりにしげる呉竹の 
みどりの亀の 幾万代も池水に 棲めるも安き君が代を 
仰ぎ奏でて鶴と亀 齢を授け奉れば 君も御感の余りにや 舞楽を奏して舞ひたまふ

月宮殿の白衣のたもと 月宮殿の白衣の袂 
色々妙なる花の袖 秋は時雨の紅葉の羽袖 
冬は冴え行く雪の袂を 翻す衣も薄紫の 雲の上人の舞楽の声々に 
霓裳羽衣の曲をなせば 山河草木国土豊かに 
千代万代と舞ひたまへば 官人駕輿丁(かよちょう)御輿を早め 
君の齢も長生殿に 君の齢も長生殿に 還御なるこそめでたけれ

 

長生ですから長生き!

そんな名前がついた建物が長生殿

 

加賀百万石

三大藩主前田利常公が考えられ

小堀遠州

に書いてもらった文字を木型に刻んであると伝えられているそうです

 

さすが茶道の盛んな土地です

 

 

日本三名菓に数えられているそうです

 

紅白

おめでたい

 

 

和三盆糖

です

 

 

私が欲しかった

生〆

木型に入れて打ち上げた直後

蜜を含んだ状態のママ密封したものです

 

乾燥させておらず

しっとりとした食感が素晴らしく美味しいものです

 

大きさも

小墨と呼ばれる今回購入したもの4倍ほどあります

 

お茶席などで使われるそうなので

 

コロナの今、茶会がなくなり

製造もされていないそうです

 

予め一定の数を注文すれば

作っていただけそうですが・・・

 

 

コロナの影響がこんなところにも

寂しいです

 

 

ホテルへかえり

 

主人の誕生日のお祝いに

 

長生殿

一服差し上げました

 

 

 

 

篆書体

「長生殿」

 

長生きしてネ

元気でいてね

 

の気持ちを込めて

 

 

 

松竹梅

揃いそうで・・・竹がない

 

 

森八茶寮さんのお抹茶より

美味しいですよ❤