コロナで上演が心配されていましたが人数を減らし
開催された青木道喜先生の能
「井筒」
に行きました
筒井筒 井筒にかけしまろが丈 生いにけらしな 妹見ざる間に
「伊勢物語」にみえる和歌
この和歌がキーとなってこの能の題名が付けられました
世阿弥が自分で「井筒上花也」と書いているように傑作です
「在原寺の夜の月~♪」
旅の僧の夢に井筒の女が現れます
「形見の直衣(のうし) 身にふれて恥ずかしや 昔男に移り舞~♪」
在りし日の業平との恋愛の日々
を思い出して
ゆっくりとした〈序の舞〉を舞います
愛しい彼の冠直衣(かむりのうし)を身に着けた女
男のようにも見え
女はその姿で薄の生えた井筒(井戸)を覗き込みます
「業平の面影~♪」
薄をかき分けて覗き込む
囃子がポントだけ入り
静寂
覗き込んだ井戸
その水鏡に移った姿
随分と時間がたったようなギリギリのところで
「見ればなつかしや~♪」
シテ(主役)の謡
女の自分の姿が移っているのに
業平の姿が見え
いや
女と男が一体となった姿が見えたのか
そっと
顔を上げた女の顔はそれまでの美しい女性というよりは
幼い無垢な少女のような顔に見えました
胸がつまり涙が出ました
本日の道喜先生の着ていた長絹(ちょうけん)は
亡くなったお父様
日本画家でもあられた祥二郎先生がデザインされたものだそうです
お父様の形見
業平の形見
を身に着けた
男である先生が女となって演じる
いくつかのことが重なって
更に心に響いたのかもしれません
能楽堂が新しくきれいで
明るすぎることで陰影が感じられなかったのが少々不満でした
・・・
お茶のお稽古で
「お能の足のように歩く」
「かかとを上げない!」
と繰り返し言われます
本日は
プロの能楽師がどう歩くか
に注目していました
狂言の茂山家の皆さんはかかとをあげて歩いていました
(狂言だから?)
地謡の方々もかかとを上げて舞台入り
(入場だから?)
なかなか
かかとを上げないで歩く姿が見られません
能が始まり
ワキの江崎欣次朗氏が旅の僧として入ってきました
かかとが全く上がっていません!!
これだ!
上体がぶれないための足さばきです
練習すればできるようになるということですね!
プロでも普段の歩きはかかとが上がっています
舞台の上ではちゃんとできるので私も
茶室ではちゃんとできるように頑張ろうと思いました
よる
「井筒」に触発されてお茶のお稽古をしました
その様子は明日のブログにかきます
名人の芸を見ることは幸せです![]()
そうではない人の芸を見て考えることも
勉強になりました
観能の装い
襌の結城紬 藤色の色無地
葡萄を織りだした袋帯
なんちゃってパールの帯留め
着物と帯はリサイクル着物の「忠右衛門」さんで
びっくりするほどお値打ちにてにいれました
まだ袷は暑くて着られません![]()


