楽しくて美味しかったブラジルを後にし、今度はアルゼンチンのブエノスアイレスにやってきました!南米って、めちゃくちゃ広いんですね・・・・いや、地図を見ればわかるんですが、今まで南米のイメージがなさすぎて完全にナメてました。
隣の国〜とか思っても4時間とかかかるんです。そんなわけでこの辺りで2週間での総フライト時間は50時間を超えました。




アルゼンチンのブエノスアイレスに到着してびっくり!!!

今までの南米ラテンな雰囲気とは打って変わり、荘厳な雰囲気の凝った建物たちが立ち並ぶ、オシャレすぎる街並み・・・!
そして白人比率が非常に高く、道ゆく人たちの服装も洗練されていて、南米ラテンというよりも、完全にヨーロッパ。
というのも、かつてアルゼンチンという国は日本よりもはるかに豊かで、1900年代には世界第5位ともいわれた経済大国だったそう。当時はヨーロッパの人々が大挙して出稼ぎに来ていたらしいです。しかし工業化の波にうまく乗り切れず競争力を失ったり、国民の福祉を強化しすぎたり、度重なる経済の失策や政治の腐敗などにより、2002年に国家破綻を迎えました。それ以降、経済は低迷し続けてます。その暴落っぷりは凄まじく、なんと過去5年で対ドルで90%ダウン!2018年には1ドル20ペソだったものが、現在では1ドル約200ペソになってしまいました。しかもこれは政府のレートで、街中では1ドル400ペソ近くで両替ができてしまうという、かなりの闇経済・・・!

私は普段、海外に行っても両替をせず全てクレカ払いで済ますことが多いのですが、この国では現金をペソに両替してから支払うことで全てが半額くらいになってしまうため、この国でだけは現金で過ごしました。繁華街の道端には10mおきくらいに両替商が立っており、みんな闇レートでの両替を持ちかけてきます。でもペソは全く信用力がないため、両替は一方通行のみ。ペソを余らせてしまうと、アルゼンチンの空港ですら両替を断られるので(やばすぎる😂)国外ではマジで紙切れになります。

そんな破綻した闇経済なブエノスアイレスですが、街並みはめちゃくちゃおしゃれで、治安の悪さも感じさせず、食事もとても美味しく、住めるんじゃないか?レベルにとても過ごしやすい街だったのが、とても印象的でした。今、日本経済は衰退の一途をたどり、不安に感じてる人も多いのではと思います。
日本もアルゼンチンのようになると考えている経済学者も多いようです。でも、もしこのまま日本経済が衰退した場合、例えば海外旅行に行きにくくなったり、iphoneなどの海外製品に手を出しにくくなったりはするでしょう。

でも国内だけで生活する分には、安全で綺麗な家には安く住めるし、美味しいご飯も安く食べられるし、YouTubeなどのエンタメも無料で楽しめるし・・・今の生活とあまり変わらない人が多いのかもしれないなと、私は逆に希望が湧きました。国家や種としての繁栄と、個人の幸せというのは必ずしも比例するわけではないんですよね。なんなら多くの場合において、反比例ですらあったりするのです。

人間は、狩猟から農耕へ、そして工業へと切り替えてきたことで、昔よりはるかに大きな人口と経済を獲得し、ホモサピエンスの種としては爆発的な成功を遂げました。しかし、人間一人ひとりが幸せになったのか?というとそれは全く別の話です。
狩猟時代には何日間かで数時間くらい働けば食べていけたものが、農耕を始めたことによって毎日働くことを余儀なくされ、工業によって永遠に終わらない労働を一年中休みなくすることになりました。そしてIT革命が起きてスマホが登場し、もはや今は1秒たりとも仕事から離れられなくなったという人もめちゃくちゃ多い。

でも国際社会での熾烈な競争に揉まれてどんどん成長し続けるのと、毎日昼からビール飲んで踊っているのではどちらが幸せか?と考えると、後者のほうが個人として幸せな可能性は高いですよね。人にどう思われるか?さえ気にしなければ、大半の人はもっと楽しく楽に生きていけるのです。

ブエノスアイレスでは本場のアルゼンチンタンゴも見たのですが、ダンスだけではなくミュージカル調になっており、本当に素晴らしかったです。でも一番心に残ったのは、やはり本場のアルゼンチンステーキ!!!表面がカリカリに焼かれ、肉の旨味がたっぷりで、これは感動ものでしたー!!!



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