まずは国民性を例えるおとぎ話を一つ。
ある豪華客船が沈没しかけていてその船には色んな国の乗客が乗っていました。
沈没しかけているので船員は避難を促しますが一向に避難が進みません。
そこで船員たちはお客さんの国籍によって呼びかける言葉を変えたそうです。
イギリス人には
「それが紳士の行動だからです」
アメリカ人には
「それこそヒーローだからです。」
ドイツ人には
「それが規則ですから」
日本人には
「皆さんそうしてますから」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151019/13/asagaya-intouch/da/47/j/t02200315_0348049913458785872.jpg?caw=800)
失敗の本質という本を以前に読んでいました。
続編というか、第2編を読み始めました。
合わせて、失敗の本質の再読をしています。
明治の頃の日露戦争~日中戦争~太平洋戦争の時代の
旧日本軍の組織に関する研究をした本が昭和の時代に
発行され、平成の時代になって再度注目が集まり、
戦場のリーダーシップが副題となって発行されました。
日本はかつて、東郷平八郎が率いた連合艦隊でバルチック艦隊に
戦史に残る大勝利をおさめました。
しかし、この大成功体験が後の旧帝国海軍を強烈な成功体験に
縛られてその後の歴史に大きな影響を及ぼしてしまいます。
日本人の思考傾向としてその場の空気、参加者の面子などを
気にするあまり自分の意見を出さない傾向があるようです。
また、指揮官は成功体験があるがゆえに同じような事をする。
同じようなものを作るなど、過去に前例があることには
精度高く実行することができますが、それができるころには
周りの環境やニーズが変化してしまい、最悪のケースでは
取り残されてしまうことが多いようです。
その作戦で何が一番必要なのか?を提示できないことが多かったとされています。
また、報告、連絡系統で都合の悪い情報はシャットアウトされ
耳障りのいい情報だけが残って吸い上げられます。
しかし、それでは情報の精度が落ちてしまい、確実な対処が
ふさわしい時に出来なくなってしまうということが起こります。
ピントがずれた情報となり、もはや無駄となります。
戦時下でも大本営発表などで国民に知らされた戦果と
実際の戦果ではかなりの乖離があったとされています。
ここまで読んでいただいていかがでしょうか?
なんとなく日常で感じる事ありませんか?
歴史は繰り返す。
ワタクシはこれを歴史から学んだ教訓としたいと思います。