冬空 | あさがやりえ子の巻き物ブログ〜STAR SEAT 編〜

あさがやりえ子の巻き物ブログ〜STAR SEAT 編〜

オノマトペと星座を愛しています。
SHORT SONGS 編もよろしくどうぞ。


*2018年も長いよ!


昨夜の
「プロえびせん劇場」は
いかがでしたでしょうか?

私の動物愛好趣向は
紛れもなくプロえびせんの血を
引き継いでいるからに
他なりません。

プロえびせんは
現実的で理論派な男ですから
「かわいい」や「好き」だけで
生き物を飼ってはいけないーー
この子らにもそれぞれ寿命があり
そのうちの大体が
我々人間よりも遥かに短命であるーー
ということを
そしてその「最期の時」を
予め覚悟しておく必要があるーーと
初代の飼い犬が死んだ時も
2代目3代目が死んだ時も
セキセイインコが
寒さでカッチカチに
凍死してしまった時も
数年ほど棲みついていた野良猫が
ある日突然いなくなった時も
そう諭された記憶があります。

セキセイインコのペコの死は
中でも強烈でした。


んっぐ、ん、ぐ……(号泣)
んなごど言っだっでざぁ……(号泣)
ペ、ペコ…ぺ、ペゴぉぉ〜〜
カッチカチじゃんかぁ〜〜!!!(大号泣)

そして幼き私は
釘が打てそうなほど
見るも無惨に凍ってしまったペコの
突然死がどうしても受け入れられず

んっぐ、ん、ぐ……(号泣)


母の背中にしがみつき
しばらくの間
泣き止まなかったといいます。

するとどうでしょう。

幼いながらにも
我が目を疑う光景がーー

くっ…く、くくく…
くっ…く、ひゃ〜っはっはっはっ!(大爆笑)


小刻みに肩を震わせながら
無慈悲な大爆笑を
幼き私に否応なく浴びせてきたのは
本来ならば
深い悲しみに打ちひしがれている我が子を
有り余る母性で慰める役どころの
いい子いい子してあげる役どころの
実の母親ではないですか!!!


このように
母は昔から
蛭子さん的なところがあります。


現実的で理論派なプロえびせんと
蛭子さんのような母の間に生まれた私が
その後、どのように育っていったかは
バックナンバー参照ということで…。











1月11日(木)


2ヶ月ほど
前からでしょうか。

大宮ソニックシティでのLIVEで
エレカシの宮本に
パワーチャージしてもらっていたはずの私…
キラキラと光り輝く未来への一歩を
踏み出していたはずの私でしたが…

あれ以来
「何か」がずっと
胸に引っかかっているのです。

(おかしいな…)

あれほどまでに
恐怖で震えていた
ペガサスとの再コンタクトも
フタを開ければチョチョイのチョイ。
何ら問題もなく
すんなりとクリアできて
そのご褒美(?)に
十分過ぎるほどの
宮本を堪能でき
ああこれはもう…
12月もノリノリで突っ走れること
間違いナシだわ〜!
だって…今の私
ついてますもの〜っ!!!

と、この様な
イケイケモードだったにもかかわらず。

「何か」がずっと
胸のしこりとなって
引っかかっていたのです。

(おかしいな…。)


この頃から私は以前より
正夢や予知夢を
よく見るようになっていました。

プロえびせんや
蛭子ママの体調不良、
リア充じゃない姉のご懐妊、
そして友の異変や友の来襲…。

ご縁や絆が深いなぁと
感じる人の近況が
私の潜在意識を伝って
夜な夜な届けられるようになっていました。

気のせいだろう…
そんな風に思い
あまり気にしないようにしていましたが
何かの折に何となく
蛭子ママにそれとなく
切り出してみたのです。

「蛭子ママ…最近、具合良くないでしょ?
プロえびせんも…あんまり本調子じゃないでしょ?
で、リア充じゃない姉も何かあったでしょ?」

そして
蛭子ママから返ってきた答えは

「何…アンタ…気持ち悪っ!!!」

いやいや…
自分が腹痛めて産んだ娘を
いやいやいやいや…
よりによって気持ち悪いだなんて…
いやいやいやいやいやいや…
やっぱ気のせいじゃなかったのね……
じゃあ…"例のあの人"のことも
きっとそういうことなのかしら…?


12月になり
いよいよ2017年も
終わろうとしていました。

来年に向け
ある程度「貯え」を
作っておかなければならない事情があり
私は躍起になっていました。

やれるやれる。
すべてうまくいく。
叶う叶う。
「願い」が100%叶えられる
仕組みについてちゃんと勉強したし。
実践してるし。
すべてすべてがうまくいく。
後は願いが叶うその時を
じっと待てばいい。

あ、そうだ!
年明け前に
例のあの人に打診しとこう。
以前の失敗もあるし…
早めに声掛けとこう。

"来月、エレカシ行かない?"

よし!
奇をてらう米作戦の力を借りなくても
今度はシンプルに言えた!
よし!
私、ちゃんと成長してるじゃん!
偉い、偉いぞ私!!!

次の日ーー

"来月のいつ〜?"

来た!
例のあの人から返信来たよ!
しかも
行けそうな気配プンプンだよ!
やった!やったぞ私!!!

「引き寄せの法則」とやら
ありがとう!!!


事件は
その次の日に起きたのです。


わりと
洒落にならないほどの
わりと
破滅的な出来事でした。

日付は
12月23日ーー

街がクリスマスで
一番の盛り上がりを見せている
年末の賑やかなこの時期に
どうして、私…
私、どうして…
鑑識官に両手の指紋
採取されてるの…?

え、ちょ、
ちょっと待って…
「引き寄せの法則」とやら…。
え、ちょ、
誰も「不運」まで引き寄せてくれとは
頼んでねぇ〜すけど!
え、ちょ、しかも
「貯え」が欲しいと願う私を
「素寒貧」にしてどうすんのさ〜っ!!!

「命があっただけ良かったと思おう」

怖ろしい思いをしたであろう
私を見兼ねてか
皆口々に慰めの言葉をくれました。

「確かに…そうですね」

ご心配をお掛けした方々に
この場を借りて感謝致します。

その節は
ありがとうございました。

でもね…
そらぁ〜悲しかったですけどね…
そらぁ〜頭にきましたけどね…
自分でも不思議なぐらい
すぐに切り替えられたんですよね。

これで本当の本当に
「厄」が落ちた、って。
私が急いで願いを叶えようとしたもんだから
神様も急ピッチで
最後のどデカイ「不運」をてーい!
お見舞いしてくれたんじゃないか、って。

すべては
「陰陽」のバランスのもと
成り立っているーーー

このことを知っていれば
この「不運」も
これから訪れるに違いない「幸運」の為の
「好転反応」に過ぎないんだ、って。

に、しても
自分の予想を
遥かに上回る「不運」が訪れてしまったのは
願い方が正しくなかったからなんだ、って。

どんな困難にもめげず
持って生まれたバイタリティで
突き進んでいきます!

(↑)これが良くなかったんだな…。

急いで取り下げましたよ。

もう困難は要りません!
ストーップ!ストーップ!!!


その2日後ーー

12月25日の
クリスマスの夜のことです。

仕事を終え
私はいつも立ち寄るコンビニで
ハッピーターンを買おうか買うまいか
迷っていた時のことでした。

誰かが
ホットドリンクコーナーめがけ
スタコラと横切っていく姿が
何となく見えて
その後、私は
次なる目的である
なめこの味噌汁を手に取ろうと
店内を移動しました。

味噌汁コーナーは
レジの真ん前にあり
先程のホットドリンクスタコラ兄やんが
ちょうどレジを終えようとしていたのです。

(ああ…何だこの人…
めちゃめちゃオシャレな人だなぁ…)

今季流行中の
グレンチェックの上下。
アッシュ系の枯葉色したカラーに
ところどころ金色のメッシュを入れて
サイド刈り上げの個性的なヘア。
黒縁のオシャレメガネに
耳には大きめのピアス。

サイド刈り上げの…
耳には大きめの…

あ、あれ…?!

レジに目をやる
スタコラ兄やんの横顔が少しだけ
真後ろに立つ私には確認できました。

目の下にシミ…
サイド刈り上げの…
耳には大きめの…

あ、あ、あれ…???!

ペペペペペペペペペペペペペペペペペペペガサス???!

まさかまさかまさかのそんなっ…
ちがうちがうちがうちがうちがう…
山崎こんなとこに居るはずもないのにまさよし…
だって…だって…だって…
ペガサスは目の下にシミなんか……
はっ…!!!そういえば…夢の中でペガサス…
目の下にシミがあった…!!!
まさかまさかまさかのそんなまさか…!!!


ドクンドクンと久方ぶりに
尋常じゃないほど
脈を打つ我が魂。

(あーどうしよう!
どうしましょったらどうしましょっ?!
でも…分からない…ペガサスじゃないかも知れない…だって…だって…
私たちもう一年近く逢ってませんものーっ!
風貌があの時のままだったらまだしも…
何か…紛らわしいことにメガネまで掛けちゃってるしーっ!あーーもう!!!)

そんな自問自答を
繰り返しているうちに
スタコラ兄やんは
スタコラとコンビニを出て行ってしまいました。

もしかしたら違う。
でももしかしたら
ペガサスかも知れない。

スタコラ兄やんの
行く末を確認する為
私はレジに急ぎましたが
こんな時に限って
のんびりレジ兄やんを引いてしまうという…
この引きの強さ。

ようやくレジを終え
スタコラ兄やんを目で追いました。

いた!
いたいたいた!!!

スタコラ兄やんは
ペガサスの自宅方向と同じ方向に
スタコラと歩いていました。

暗くてよく見えないはずなのに…
遠くてよく分からないはずなのに…

あのスタコラさ加減まで…
そっくりですやん!

私が信号で捕まっているうちに
スタコラ兄やんの姿は
もう目視では確認することができない距離にまで
開いていました。


真意のほどは来月、
直接本人に聞けばいい。
そしてもし
人違いだったとしても
それならそれでいい。

これはきっと
神様からの
クリスマスプレゼントだ!

そう思うことにとどまり
新年を迎えました。


(さぁ…
ここからは浮上していくだけですわ!)

しかし
新年を迎えても
例の胸のしこりは
残ったままで

(ヤバいな…全然…浮上しないんスけど…)

3日の夜に
「君の名は。」を地上波で
がっつり堪能してしまったことが
何らかの作用を私にもたらしたようで…

"目が覚めると何故だか泣いている"

これになりました。

ですが
いくら浮上してこないといっても
変な違和感ぐらいにしか認識していなかったので
"目が覚めると何故だか泣いている"現象が
一体全体どこからやって来るものなのかーー
目を覚ますまでは悲しくも何ともなかったのに
どうして今、こんなに悲しくて苦しいのかーー
そもそもこの感情は
私のものなのかーーー

疑問を覚えました。


そういえば…
結局、ペガサスから
LIVEのお返事もらってなくね…?

もう来週じゃん…
仕方ない…こちらから聞いてみるか…
前々から大体いつもこんな感じだったし…
ま、厄も落ちたし…今度こそは
行けるでしょ!

"申し訳ない!ちょいと色々あって
行けないわ〜"

……
………
…………
嘘だろうがぁあああ〜〜っ!!!
ちょいと色々の"色々"って…
どの"色々"じゃあああ〜〜っ!!!

と、
こちらも"色々"と
責めたくなりましたが
一晩寝て頭を冷やし
冷静になりました。

そして
これからはもう
ペガサスの前で
片意地を張らないと決めていた私は
素直にこう書き記したのです。

"ちょいと色々ありそうな気配は
感じてたわ〜。3月にもあるから
そん時にまた誘わせていただくよ〜"

これには流石に
返信はないだろう。
そう思っていたのですがーー

"悪いね〜。仕事も身体もグダグダでさ〜。
立て直さなきゃなんだわ〜"


うん、だよね。
だって君…
目の下にシミ作ってさ
私の目の前で
大量のお箸ガラガラガッシャーン!
しちゃってたもんね。

とは、
言わなかったけど…
蛭子ママに次いでの
「気持ち悪っ!!!」は
流石に私も堪えるしね…
でも、あれだ。

初めてだ。

貴方が弱音を吐いた姿。

ありがとう。
教えてくれて。
ありがとう。
これで胸のしこりの正体が
判明したよ。

貴方の悲しみや苦しみは
どうやら私も
背負う運命にあるらしい。

だから私は
今の自分が
言われて一番嬉しい言葉を
貴方に返しました。



大丈夫
大丈夫。










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反転に

落ちた三日月

すくいあげ

冷たく澄んだ冬

君といる










『冬は空気が澄んでるからさ〜
景色が綺麗に見えるよね!』

昨年の今頃ーー
ペガサスが
私にくれた言葉です




あさがやりえ子