昨日、
母の施設へ化粧水を届けました。
職員さんから、
「化粧水が少なくなっていますのでお願いします」
と言われたのです。
認知症のある母ですが、
今も化粧水を使っています。
その話を聞いた時、
ふと昔のことを思い出しました。
母は昔から、
なかなか自分のこだわりを
曲げない人でした。
入院した時も、
「眉毛を描くものを持ってきて」
と言い、
病院のレンタルパジャマは
色が気に入らないから、
自分のパジャマを持ってきてと言う。
さらには、
「リハビリにパジャマで行くのは
嫌だから運動着を持ってきて」
とまで言うのです。
その頃の私は、
「何をわがまま言っているんだろう」
と思っていました。
病院にいるのだから、
病院着で十分じゃない。
そんなふうに思っていたのです。
でも今振り返ると、
母にとっては大切なことだったのでしょう。
以前は化粧水だけでなく、
乳液やクリームも使っていました。
いつのまにか今は、
化粧水だけになりましたが、
それでも続いています。
女性として美しくありたいと
思っているのかもしれないし、
長年続けてきた習慣が
残っているだけなのかもしれません。
認知症になっても、
昔から身についた行動は残ると言います。
ただ、私は思うのです。
若い頃から続けてきたことが、
年齢を重ねても、
認知症になっても、
こうして暮らしの中に残っている。
それは少し素敵なことだな、と。
昔は「わがまま」
だと思っていた母のこだわりも、
今では「母らしさ」だったのかもしれない。
化粧水を届けながら、
そんなことを考えた一日でした。
実家から持ち帰った紫陽花。
庭にはまだ母の植えた花の数数が
その季節の花を咲かせています。
花が好き、
それも母の美意識だったのかもしれません。










