前回、ハイブリッド大正琴「昭和琴(初期型~新型)」のレビューとサウンドチェック動画を記事にしましたが(https://ameblo.jp/asafu1yoshiya2/entry-12477563862.html)、今回はちゃんとした「楽曲の演奏」を動画に収めました。
 
昭和琴を製作している川島産業のHPで、何曲かの演奏サウンドだけは聴くことができますが(http://www.kawashimasangyo.co.jp/map.html)、演奏している様子を動画にしたものは、本邦(いや全世界!)初公開になると思います(38年間も作り続けられている現行販売品なのに、マニアックな商品だから・・・(ノ∀`)。
 
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オルガン大正琴(弦)の2種類のサウンドが出せる昭和琴は、ただ単に2つの音を重ねているように思われるかもしれませんが、実はちょっと違います。
その理由は、オルガン音に関してはピッキングなし(すなわち鍵盤ボタンのみ)で音が鳴るからです。
 
一般に、大正琴ではギター等と同じく、一つの音程を続けて弾く際は「フレット(鍵盤ボタン)を押さえたまま」弦を数回はじきます。
一方、オルガン(ピアノ等)では、一つの音程を続けて弾く際には、その都度、鍵盤から指を離さないといけません。
 
つまりこの昭和琴で、いずれかの同じ音を大正琴式に四分音符で4回弾くと、弦音は「タン、タン、タン、タン」とリズムを取りますが、オルガン音は「ターーン」と全音符一つしか鳴らない、ということです。
オルガン式に鍵盤からその都度指を離せば、オルガン音でも「タン、タン、タン、タン」と刻むことはできますが、弦音がブチブチ途切れる感じになるので、昭和琴では適した奏法ではありません。
 
要するに、昭和琴では一つのフレーズを弾いても、弦音とオルガン音では(同音程の場合)リズムの刻み方が違うので、部分的には二つの楽器を弾いているような感じになる、ということです。
 
・・・まぁ、理屈はそこまでにして、実際の演奏動画をご視聴ください。
 
 
 
旋律楽器の大正琴では伴奏がないとさみしいですが、昭和琴単体のサウンドが分かるように、1番・2番は(別途の)伴奏音源は入れませんでした。
なお、オルガンのビブラートon/offスイッチは、この初期型にしかついていません。