吉備路残照△古代ロマン -60ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面

 

夕顔の死

 

 

夕顔の死

1650年代《盛安本 源氏物語絵巻》

「夕顔」断簡  個人蔵(フランス)

8月15日

名月の夜が明け初める時分

夕顔の六条の家で一晩過ごした

源氏

しぶる夕顔を誘って天井の至

大きな蜘蛛がいく

さながら廃墟のような邸に連れ出した。

だれに気兼ねすることもなく

日がな一日戯れあっ

16日の夜

源氏が寝入りばなにうとうと

しているとしく高貴な女人

そうな様子で夢枕に立っているではないか。

 

「わたくしの気持ちをご存知ですのに、

どうしてこんな凡庸な女を―。

あまりにも心外で辛うございます」

 

恨み言を呟くや

源氏の隣に寝いる夕顔に襲い掛かった。

 

頭中将そして源氏と時代の寵児二人

夕顔はまだ19歳であった。

 

 

六条御息所の生霊

東京国立博物館所蔵