吉備路残照△古代ロマン -40ページ目

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面㉔

 

須磨 弐

流謫の地

 

 

須磨の浦を眺めながら

都の懐かしい人々を偲ぶ光源氏

(仮)

尾形月耕画

 

国立国会図書館所蔵

 

 

須磨に移ってほぼ1年後の三月初め。

 

源氏の君心労続きなので

お祓いをなさったら如何でしょう」

 

周囲の声を受けて、

陰陽師を招き波打ち際でお祓いをさせた。

 

お祓いが始まるや浦風が吹き荒れ、

空が俄かに掻き曇り、

間もなく土砂降りになった。

 

命からがら住居に逃げ帰り

ほっとしてうたた寝をしていると

源氏の夢見枕に亡き父桐壷院が立った。

 

よ、

ナゼこんなに見苦しい場所にいるのか。

住吉の神》のお導きに従って、

須磨の浦を去れ!」

 

 

翌朝早く

舟に乗った人物が浜辺に現れ、

従者の良清に取り次ぎを願い出た。

 

良清は訝しむが、

源氏

昨夜の亡父の言葉もあり面会する

 

その人物とは明石入道

播磨国の『前国司』である。

 

源氏が須磨に来ている

いう噂を耳にして以来

入道

家の繁栄のため

を是が非源氏

嫁がせたいと願っていた。

 

曰く

「《住吉の神》の

『嵐が去ったらすぐに須磨へ舟を出せ』

とのお告げに従って参りました」

 

源氏夢枕での亡父の言葉

「須磨の浦を去れ!」

想起し明石へ移ることにした。

 

 

次回は、明石 壱