⑭朧月夜 壱 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語名場面⑭

 

朧月夜 壱

 

 

内裏

御所 皇居 宮中 禁裏 禁中 大内

紫宸殿1 清涼殿2

弘徽殿4 飛香舎/藤壺5 淑景舎/桐壺8

朧月夜

源氏政敵右大臣あり

桐壺更衣苛め抜いて

に至弘徽殿女御

すなわち

母の仇の妹であり

政治的に敵対している家の人間だ。

 

【紫宸殿1】で催された《花の宴》終わり

源氏が月明かりの下、ほろ酔い気分で

恋しい藤壺【飛香舎/藤壺5】

の辺りを歩いているうち

【弘徽殿4】に迷い込んでしまった。

すると

向こうから若い女

古歌を口ずさみながらやって来る。

 

「朧月夜に似るものなし♪」

朧月夜に優るものはないわ♪

 

源氏

微笑して女の袖を掴んで抱き上げた。

 

「あらまぁ、どなたですか」

 

ずいぶん気丈だが声は震えている。

 

源氏

 

○深き夜の あはれを知るも 入る月の

 

おぼろけならぬ 契りとぞ思ふ

 

夜更けに山の端に入る月の情趣に魅かれて

古歌を口ずさむ貴女に逢えたのは

前世からの浅からぬ縁があるからですよ

 

「私を咎める者など

都中を探してもいません。

人を呼んでも何にもなりませんよ

 

女は源氏だと分かって少しホッとした。

 

 

第八帖『花宴』

 

 

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