夕霧⑯恋の行方 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語

 

39帖夕霧

 

源氏50 紫の上42 落葉の宮(女二の宮)26

夕霧29 雲井の雁31 秋好中宮41 一条御息所47

朱雀院53  致仕大臣(頭中将)52

 

 

夕霧関連系図

落葉の宮(女二の宮)

物の怪に悩まされる母(一条御息所)律師の

加持祈祷を受けるため【小野の山荘】に移り住んでいる。

小野の里

聖徳太子が隋に派遣した小野妹子や

美人の象徴で歌人の小野小町が住んでいた。

 

 

 

 

落葉の宮、

 

夕霧の君のあまりにも無作法な振る舞いが口惜しくて、どうしても許せないのです。

お手紙は拝読できませんと伝えてください」

 

宮は女房たちに指示すると、不機嫌そうに臥せてしまった。

 

女房たちがこっそり手紙に目を通すと、文面には思いのほか心がこもっている。

 

○ 魂を  つれなき袖に  とどめおきて

 

     わが心から  惑はるるかな     

 

魂をつれない貴女の袖に置いてきたので

私自身は正体を失っております

 

昔も私のように愚かな恋をした人もいたのではないかと思ったりも致しますが、私の恋の行方はさっぱり分かりません」

 

手紙にしてはかなりの長文である。

 

 

 

 

 

一条御息所は、落葉の宮と夕霧の関係性を全く知らない。

 

物の怪に取り憑かれている者の常として、御息所は日によって重篤になったり晴れやかな気分になったりする。

 

つまり意識をはっきり取り戻している日もある。

 

昼の加持が終って律師が一人で陀羅尼を読んでいる時、御息所の容態が良さそうなのを喜んで、

 

 

 

 

 

 

 

 

名作映画案内100

凶悪

2013年公開

原作*ノンフィクション

「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)

監督・脚本*白石和彌

主演*山田孝之

/藤井修一(明潮社24のスク-プ)記者

池脇千鶴/藤井洋子(妻)

ピエール瀧/須藤純次(死刑囚)

リリー・フランキー/木村孝雄(先生)

東京拘置所に収監中のヤクザの死刑囚、須藤

から『明潮24』宛に告発の手紙が届いた。

須藤は面会にきた同誌の記者、藤井に

自身が犯した3件の殺人事件とそれら全て

「先生」と呼ばれる首謀者がいると告発する。

藤井が事件の顛末を追うと、

身の毛もよだつ凶悪事件の真相が--。

128分