真木林⑤北の方 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

第三十一帖真木林

 

光源氏37~38 紫の上29~30 蛍兵部卿宮  玉鬘23~24

  内大臣40~41 秋好中宮28 夕霧16~17 明石の君:28

柏木21~22 明石の姫君9~10 髭黒大将32~33

花散里23~24 弁少将 雲井の雁 冷泉帝19~20

真木林 髭黒の娘。系図では右下)

 

 

六条御息所 

物の怪

葛飾北斎画『北斎漫画』から。

 

源氏物語「葵上」で描かれた源氏

正妻・葵の上を襲う六条御息所の生霊。

生霊や死霊など

人に取り憑(つ)いて病気にしたり

死に至らせたりする「憑き物」のこと。

・生霊とは、生者の霊魂が体外に出て動き回るもの

・死霊とは、死者の霊魂が体外に出て動き回るもの

 

 

 

 

「せっかくのの仰せです。

聞き流すのは余りにも畏れ多いので、髭黒大将の邸に入る前に少しの間だけでも出仕しませんか。

内大臣は結婚を喜んでおられるようだから、も反対ではありません

 

玉鬘は年端のいかない頃から悲しい運命に翻弄されてきた。

 

乳母に手を引かれて遠い九州の太宰府へ下ったことや帰京するときに瀬戸内海の荒れ狂う波に襲われて味わった恐怖など、さまざまな記憶が去来して涙がとめどなく頬を伝った。

 

 

 

 

髭黒は一日も早く玉鬘を自邸に迎えようと、邸の一角を改築して内装や調度、飾り付けなどを玉鬘が好むように整えた。

 

そのことばかりに夢中になって、北の方紫の上の異母姉)の悲しみや苦悩、子供たちの寂しくて遣る瀬ない気持ちなど一顧だにしなかった。

 

髭黒にすこしでも思いやりがあれば、北の方子供たちを苦しめたり寂しい思いにさせたりはしないだろう。

 

ところが世間に生真面目な性格で通っている髭黒は、ふだんから他人の気持ちを踏みにじることが幾度となくあった。

 

 

 

 

北の方は、けっして他の女君たちに劣っているのではない。

 

高貴な家柄の出のうえに器量にすぐれ、人柄も申し分ない。

 

教養も人並み優れて豊かである。

 

父の式部卿宮が手塩にかけて養育してきたので、世間から重んじられてもいる。

 

ただ執拗な物の怪に取り憑かれてから病気になり、正気とは思えない言動が度々あって夫婦仲がしだいに冷えていった。

 

 

 

 

 

深夜のラジオから

 

Elton John - Candle in the wind

 (Homenagem Ladi Dy) (Legendado)