花散里③花散る里 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

花散里けいず 花散里関連系図
右下の麗景殿女御は、花散里とは別人

花散里 
花散里in六條院・夏の町 京都・風俗博物館
のち、紫の上に次ぐ立場の源氏の妻になる  

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

源氏は気を取り直して、麗景殿女御の邸にむかった。

邸内は予想していた以上に人影が少なく、ひっそりと静まり返っている。

女御桐壺院亡き後は実家にもどって、源氏の庇護を受けているが、宮中で暮らしていたころの気品をなくしていない。

朧月夜との密会が発覚して以来、源氏右大臣一派によって政治的に追い詰められるにつれ、女御も落魄していった。

かつて弘徽殿女御たちが桐壺更衣にひどい仕打ちをしたとき、女御が加担しなかったことを右大臣一派は快く思っていないのだ。


二人にとってこの上なく懐かしい故桐壺院の思い出をしみじみと語り合っていると、近くでほととぎすが鳴いた。

先ほど、中川あたりで一声鳴いて飛び去ったほととぎすの鳴き声である。

橘の花 橘(たちばな)の花

その鳴き声に触発されて、源氏

〇 橘の 香をなつかしみ ほととぎす

     花散る里を たづねてぞとふ

昔を思い起こさせる橘の香りが懐かしく、ほととぎす(源氏)が、橘の花の散り敷いているこのお邸を訪ねてきました

古来、橘の花の香りは昔のこと(人)を思いださせるものとされていた。
どこからともなくクチナシの花の香りが漂ってくると、ふっと子供の頃の記憶がよみがえる御仁もいる。


(例) 五月待つ 花橘の 香をかげば 
    昔の人の 袖の香ぞする 詠み人知らず(古今和歌集)
五月がみどころの橘の花の香りをかぐと、昔の恋人の袖の匂いがする


麗景殿女御

〇 人目なく 荒れたる宿は 橘の

    花こそ軒の つまとなりけれ

訪れる人もなく荒れ果てた住まいは、軒端に咲いている橘の花が、源氏の君をお招きする手がかりになったようです


桐壺院の思い出話に泣き笑いしているうちに、すっかり夜もふけたころ、源氏は、かつて宮中で情愛を交わし合った花散里の部屋を訪ねた。




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