葵33三日夜の餅 | 吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。


みかよのもち 三日夜の餅(みかよのもち)
以下、風俗博物館

三日夜の餅 三日夜の餅の儀
結婚三日目の夜、三日夜の餅が饗された。

香壷の箱
香壺(こうご:香を入れるつぼ)と香壺を入れる箱

    ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

掛け布団を引きのけると、若紫は汗びっしょりで、額の髪もひどく濡れている。

「あっ、いけない。これは大変だ」

源氏は色々と苦心して慰めようとするが、若紫は心の底から「ひどい!」と思っているので一言も返事をしない。

「分かりました。もう、お目にかかりますまい。とんだ恥をかいたものです」

怨みごとをいいながら硯箱を開けると、返歌が入ってない。

「なんと子供っぽいことか」

そんな若紫をいっそう可愛らしく思って、一日中、御帳台に入ったまま言葉を尽くして御機嫌をとるが、いっこうに打ち解けない若紫がますます愛おしくなった。


ちなみに、当時の男女の関係はたいてい強姦から始まった。

お互い顔を知らないまま、女房の手引きによって男が女の寝室に忍びこむ。

源氏にとって「永遠の女性」であり、父・桐壺帝の妃であった藤壺のときもそうだった。

幼い頃から添い寝していた「理想の妻」である若紫(のちの紫の上)は例外だが、強姦であることには違いない。

そして男が3日間つづけて通えば結婚が成立し、三日夜の餅を食べる。


惟光(これみつ)が、源氏に頼まれていた「三日夜の餅」をずいぶん夜が更けてから持ってきた。

少納言に結婚のしるしの三日夜の餅をもたせたら、姫君は恥ずかしく思われるだろう」

少納言の娘の(べん)を呼んで、三日夜の餅のはいっている香壷の箱をわたした。

「これを、姫君の枕元に差し上げてください。ご祝儀のものです。大事に扱ってくださいね」



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籾井勝人NHK会長が就任会見で、「政府が『右』と言っているものを、我々が『左』と言うわけにはいかない。国際放送にはそういうニュアンスがある」。メディアの使命と存在意義をまるで理解していない。安倍ポチのひとりペタしてね