大和地方における豪族分布図
今、その豪族の末裔が皇居に住んでいる可能性が高い、と私は思う。
葛城氏かも知れない、吉備氏かも知れない、巨勢氏かも知れない、平群氏かも知れない、尾張氏かも知れない、大伴氏かも知れない、蘇我氏かも知れない、物部氏かも知れない、あるいは……。
もし吉備氏の勢力が強大だったころ、先陣を切って統一的な『歴史書』を編纂、流布させていたら……。
温羅の末裔一家が毎年、1月2日に高いところからガラス越しに手を振り、時折、幸せそうな家族団欒の絵柄を、日本国民に提供してくれていることだろう。
日本史上における『古事記』と『日本書紀』のもつ絶大な意義と影響力を思わずにはいられない。
吉備氏は大和政権の黎明期である3世紀頃、現在の岡山県全体(備前 備中 美作)と広島県の東半分(備後)と兵庫県の西部(播磨の一部)を中心に大きな勢力をもち、政権作りにも関与した。
但し、古代吉備国全体の統治者がいたわけではなく、何人かの首長が大和や出雲と対峙するために同盟を結び、それを吉備氏と称していたのである。
吉備地方は古来、温暖な気候に恵まれた代表な米作地帯。
また、中国山地産出の豊富な砂鉄と瀬戸内海沿岸での製塩、それに瀬戸内海という舟運に恵まれていた吉備は、朝鮮半島との交流もあって一大先進地帯を形成していた。
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