この秋から、孫が通う小学校で

 

絵本の読み聞かせ・朗読ボランティア

 

担当することになりました。

 

 

 

 

 

 

現在、ボランティア担当者は20数名。

 

男性は私を含めて、わずか3名で、

 

若いお母さんたちが中心です。

 

おじいちゃんで担当するのは

 

私だけ! なんか恥ずかしい…汗汗汗

 

 

 

先日、初めての顔合わせがありました。

 

「アナウンサーの方の朗読がどういうものか

 

 ぜひ見学させてください」――

 

そんな声に、久しぶりに……私、

 

プレッシャーを感じてしまいました照れ照れ照れ

 

 

 

さて、上手な朗読ってどんな朗読でしょう?

 

私は、感動の2文字を伝えられる読み方、

 

人の心を動かすことができる読み方に

 

尽きると考えています。

 

 

 

ただし――

 

人の心を動かすのは、

テクニックではありません!

 

 

 

たとえば、人から聞いた話を、

 

今度は自分が誰かに伝えようとしたとき、

 

自分が心から感動した話でなければ、

 

相手の心を動かすことはできません。

 

 

 

自分が感動したエピソードだからこそ、

 

人の心を動かせるのです。

 

 

 

自分が心を動かされた話を、

 

感動のあまり、途中で言葉に詰まって、

 

もう何も言葉が出なくなっても、

 

相手にその気持ちは伝わるものです。

 


 

ですから、朗読するにあたって

 

まず大切なこと、それは――

 

自分が感動した本を選ぶこと。

 

 

 

さあ、何を選ぼうかな?

 

 

 

 

       みらいパブリッシング 刊

 

 

 

         あすなろ書房 刊

 

 

 

      主婦の友社 刊

 

 

 

 

 

 

以前、タクシー運転手さんから聞いた話です。

 

いま何かと話題になっている

 

客からの暴言や迷惑行為、

 

カスタマーハラスメント(カスハラ)――

 

自分自身のこんなエピソードを

 

話してくれました。

 

 

 

********************

 

 

 

私、若いころから車の運転が大好きで、

 

いまの仕事に不満はありません。

 

ただ一つ、ガマンならないのは、

 

非常識なお客さんの態度・ふるまいです。

 

 

 

 

 

 

深夜、お酒の入った二人連れの男性客でした。

 

二人とも50歳前後のサラリーマン風。

 

取引先の関係者でしょうか、

 

互いに敬語で会話していました。

 

 

 

「今回は本当にお世話になりました。

 

 引き続きよろしくお願いします」

 

「困ったときはお互いさま。これからも

 

 遠慮なく何でも言ってください」

 

 

 

どちらも身なりは上品で、

 

言葉遣いも丁寧な紳士なんですが、

 

私に対してだけ なぜか?

 

乱暴な言葉づかいなんです。

 

 

 

「おい、いまの(黄)信号で行けるだろ。

 

ちんたら走ってるんじゃねえよ

 

「信号待ちして(料金を)稼ごうと思ったら

 

おまえ、それ セコイぞ(笑)

 

 

 

本当に不思議です。

 

初めてお会いしたお客様から、

 

なぜ おまえ呼ばわり されるのか? 

 

なぜ 命令口調 になるのか?

 

な ぜ罵倒(ばとう)されるのか?

 

 

 

私だって仕事に誇りを持っています。

 

それなのに、見下すような態度には、

 

こっちだって人間ですからね。

 

腹が立つだけじゃなく、

 

もう…悲しいですよ。

 

 

 

ショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーンショボーン

 

 

 

はっきり言いますね。

 

お客様は神様ではないです!

 

お客様へのサービスには

 

しっかり努めますが、

 

あくまで尊重しあえる関係で

 

ありたいと思っています。

 

 

私、間違ってないですよね。

 

メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラ

 

 

 

何にも考えずに、ボーッと

 

BSで映画を見ていたら、

 

妙に納得できるセリフに出合いました。

 

 

 

韓国映画『ノンストップ』(2020)

© 2020 OAL & Sanai Pictures Co., Ltd.

 

 

 

映画『ノンストップ』は、

 

北朝鮮のテロリストが韓国の旅客機を

 

ハイジャックするアクションコメディ。

 

 

 

乗客全員を危機から救うのが、

 

なんと韓国の平凡な中年の主婦という

 

ストーリーなのですが……

 

 

 

実は彼女、北朝鮮の元エリート工作員。

 

一緒に搭乗している夫も娘も、

 

彼女の過去を知りません。

 

 

 

そしてテロリストのリーダーが、

 

彼女の工作員時代の同志という設定です。

 

 

 

ドタバタコメディの展開を一瞬忘れ、

 

はっとしたのが、

 

対立する元同志の二人の

 

シリアスなやりとりでした。

 

 

 

テロリストのリーダーが聞きます。

 

お前は(脱北して、いま)幸せか?

 

 

 

彼女は悩むことなく即答します。

 

 

 

「生まれてきてよかった」

 

 

 

いろんな答えがあるけれど、

 

私はこの一言がストンと胸に落ちました。

 

 

 

「あ~生まれてきてよかったな」

 

 

 

どんなに身の不幸を嘆く人でも、

 

これまで一度や二度くらいは、

 

そんな感慨に浸ったことがあるでしょう。

 

 

 

そうした瞬間を感じたいから……

 

たとえ苦しいことがあろうとも、

 

人は頑張れるのですね。

 

 

 

ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ

 

 

 

 

5歳の孫(女の子)から聞いた話。

 

いやあ、笑った、笑った!

 

 

 

 

爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

 

 

幼稚園の同じ年長さんのクラスに、

 

チコちゃんもびっくり! とっても

 

おしゃまな女の子がいるんですって。

 

 

 

 

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

 

 

 

ある日の会話から。

 

 

 

 

友だち「かゆいなぁ、かゆいなぁ」

 

 孫 「ん、どこがかゆいの?」

 

友だち「せなか、せなか」

 

 孫 「かいてあげようか?」

 

友だち「う~ん、でも……あたし、

 

   まごのてがほしい!」

 

 

 

 

爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

 

 

 

        どちらも、孫の手なのだ

 

 

<

9月の自民党総裁選をめぐって

 

政局から目が離せません。

 

 

 

 

 

 

私が過去の総理大臣で印象深いのは、

 

78代総理の宮澤喜一さん(故人)です。

 

 

 

私が現役アナウンサーだったころの

 

忘れられないエピソードがあります。

 

 

 

若きキャリア官僚たちを前に、

 

宮澤喜一総理大臣(当時)は

 

こんな訓示をしたのであります。

 

* 必ずしも正確ではありませんが

 大意はこういうことでした

 

 

 

「日本国の舵取りをするにあたって

 

 日本国民のために、われわれが

 

 なすべきことは、いっぱいある。

 

 一方で、絶対にしてはいけないことが

 

 ひとつだけある。われわれが

 

 絶対にしてはいけないこと、

 

 それは  戦争だ!

 

 

 

いまも連日、戦争のニュースは絶えません。

 

テレビで見たガザの子どもの声が

 

耳から離れません。

 

 

 

イスラエル軍のミサイルで家をこわされ、

 

家族を失った7~8歳の男の子が

 

頭から血を、そして涙を流しながら

 

こう言ったのです。

 

 

 

「ボク、なんにも

 悪いことしてないよ」

 

 

 

大人が勝手に戦争をはじめて、

 

最前線ではたくさんの若者が死に、

 

女性や子ども、年寄りはすべてを失う。

 

 

 

 

 

 

 

次代を背負う孫たちのためにも

 

絶対に戦争をしてはいけない!

 
 
 

 

 

 

 

半年に一度のペースで、

 

持病があって総合病院に通っている。

 

 

 

毎回、診察前に精密検査をして、

 

その結果から今後の治療について説明がある。

 

 

 

今回から主治医が代わった。

 

勤務医も会社員と同じく

 

転勤は避けられないようだ。

 

 

 

これまでも主治医は何度か交代している。

 

代わるたびに、

 

「〇〇先生から引き継いだ△△です。

 

 よろしくお願いします」

 

明るいあいさつから元気をもらい、

 

病への不安がちょっぴりでも

 

やわらぐ気がしたものだ。

 

 

 

だが、今回は違った。診察室に入ったとたん

 

「検査の結果、大丈夫です。問題なしです」

 

 

 

初対面なのに、あいさつどころか

 

PC画面から目を離そうともしない。

 

そして次の言葉に耳を疑った。

 

「次の予約、いつにします?」

 

 

 

検査結果の説明は一切ない。思わず声を上げた。

 

「検査の結果、教えてもらえますか?」

 

 

 

ここで初めてこちらに向き直った医師は一言。

 

「別室で看護師がお知らせします」

 

 

 

あとで気づいた。この医師の診療室だけ、

 

異常に患者さんの出入りがスムーズなのだ。

 

ほとんど待ち時間がない。

 

予約していても、

 

診察まで30~40分待つのはよくあることだ。

 

 

 

 

 

 

もちろん待ち時間ゼロは大歓迎だが、

 

肝心の診察がこんな流れ作業では

 

もっと大きなストレスを感じてしまう。

 

 

 

時間の効率化を図ることは大切だ。

 

とはいえ、けっして人の心を置き去りに

 

したものであってはならないと思う。

 

 

 

 

 

A男さんは来月 “還暦” を迎えます。と同時に、

 

38年間勤めた会社を定年退職します。

 

いまの率直な気持ちを話してくれました。

 

 

********************

 

 

はい、会社からは再雇用の打診はありました。

 

でも、即座に断りました。だって・・・

 

これまで部下だった人間の下で働くなんて、

 

私はイヤだし、相手もやりづらいですよ。

 

 

定年については、すでに覚悟はできています。

 

これまで先輩方のさまざまな行動を

 

しっかり観察してきましたから。

 

 

たとえば、こんな方がいらっしゃいました。

 

定年から数ヵ月も経っているのに、

 

古い名刺を持ち歩いているんですよ。

 

ええ、会社名と肩書きが入った名刺です。

 

 

「いま新しい名刺を作っているんですが…」

 

なんて断りながら手渡すんです。

 

あれは、みっともないですよ。

 

 

私は古い名刺は捨てて新しいのを作ります。

 

やっぱり名刺は〈男の顔〉ですから。

 

肩書きは「〇〇会社・経理部長」にします。

 

「元」をつければ官名詐称にならないでしょ。

 

え、マズイですか? うーん、そうかな?

 

 

経理畑に明るいってことは言いたいです。

 

これまで一生懸命働いてきて、

 

自信があるのはそれだけなんですから……。

 

 

はい、これからは家族と楽しく過ごします。

 

女房には苦労のかけっぱなしでしたから、

 

せいぜい女房孝行させてもらいますよ(笑)。

 

旅行ですか? 女房と旅行なんて、

 

一度もしたことありません。

 

 

女房はいつも友人たちと旅行。

 

私と出かけると気疲れするんですって。

 

え、これからは一緒に行ってくれるかって? 

 

そりゃあ、私の金で行くわけですから、

 

行かせますよ。ついてくるでしょ。

 

 

孫は二人います。ええ、かわいいですね。

 

これまでは忙しかったけど、これからは

 

孫の面倒もしっかり見るつもりです。

 

もちろん泣きだしたりしたら

 

女房に任せますけど(笑)。

 

え、それも女房がイヤがるって? 

 

 

なんかこんな話をしていると、

 

だんだん気が重くなってきますね。

 

 

でもね、定年になったらね、

 

ワガママ言わせてもらいますよ。

 

だって私、これまでずっと我慢して、

 

精一杯、頑張ってきたんですから!

 

 

 

<

 

 

 

夢の中で、目の前の道が3本に分かれている。


どの道を選ぶかで運命は決まる。

 

さて、どの道を行こうか?

 

 

 

 

夢の中で――子どもの頃に読んだ

 

この小説を思い出していた。

 

菊池寛『三人兄弟』

 

 

 

 

早朝、寝ぼけまなこで

 

この小説の「あらすじ」を記す。

 

 

 

 

*****************

 

 

 

 

身寄りのない貧乏な三人兄弟

 

立身出世を夢見て、

 

都に旅立つところから始まります。

 

 

 

希望に燃える少年たちの前に

 

三本の分かれ道が現れます。

 

 

 

そして…長男は右の道、次男は真ん中、

 

三男は左の道を進みました。

 

 

 

それぞれ一人旅を続ける中で、三人は

 

その後、人生の恩人となる人物に出会います。

 

 

 

長男は時の権力者である左大臣に、

 

次男は大盗賊の首領に、そして、

 

三男は豪商に拾われたのでした。

 

 

 

それから十年後――長男は若くして検非違使

 

(けびいし・現代の警察署長兼裁判所長)の

 

職に就いていました。

 

 

 

ある日のこと。

 

役所には、そのころ世間を

 

騒がせていた盗賊集団の首謀者が

 

捕らえられていました。

 

 

 

また同じ場所に、盗賊に押し入られた被害者、

 

まだ若い豪商の二代目も呼ばれていました。

 

ほどなくして検非違使と豪商とのお目通りが

 

始まりました。

 

 

 

二人が目を合わせると……しばしの沈黙のあと、

 

どちらからともなく「おーっ」と

 

腹から絞り出すような声が漏れました。

 

そして互いの立場も忘れて、

 

二人はおいおい泣きながら抱き合ったのです。

 

十年ぶりの長男と三男の再会でした。

 

 

 

しかし実はもう一人、歯を食いしばりながら、

 

誰にも気づかれぬように

 

涙をこらえている若者がいました。

 

捕らえられ、縄でしばりあげられた盗賊でした。

 

 

 

運命とは残酷なものです。

 

 

 

兄弟が三本の道に分かれたとき、

 

三人の「志」に違いはなかったはずです。

 

しかしその後、

 

それぞれが出会った人物によって、

 

こんなにも大きな違いの人生

 

送ることになったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

還暦を迎え、20年ぶりに

 

高校の同窓会に出席した。

 

 

 

男子校だったのでジジイばっかりだ。

 

華やかさなど1ミリもない。

 

会場全体が加齢臭に満ちている。

 

 

 

ああ、イヤだ!

 

でも…私もジジイなのだから

 

文句は言えない。

 

 

 

とりあえずビールで乾杯!

 

 

 

 

 

 

ジジイ同士、会話は弾む。

 

話題は多岐にわたる。

 

 

 

思い出話、家族の話、趣味の話。

 

でも、いちばん盛り上がったのが

 

健康談義。会話の中心は

 

病気のデパート、A君だった。

 

 

 

 

 

 

30代の胃かいように始まって、

 

40代では脳こうそくと大腸ポリープ、

 

50代で心筋こうそくと網膜はくり。

 

 

 

どんなもんだい! 

 

ドヤ顔で病歴を自慢するA君が

 

いちばん元気だった!

 

 

 

うーん、そういうことか!

 

病気でも、何でもいい。

 

自信は人を元気にさせる!

 

 

 

浅沼道郎の本

 

   極上の言葉に涙する夜があってもいいじゃないか | みらいパブリッシング  (miraipub.jp)

某企業の管理職A男さんは働き盛りの42歳。

 

自他ともに認める完璧主義者です。

 

 

 

 

どんな仕事も全力投球。妥協はしません。

 

常に厳しい基準を持ち、ノルマを課し、

 

自分にも他人にも甘えを許しません。

 

 

 

 

そんな彼が体調を崩しました。


よく眠れない。朝は起きられない。

 

食欲がない。一日中、体がだるい。

 

(ひょっとして、オレ、ウツ病?)

 

 

 

 

 

 

 

 

心療内科での診断は、本人の予想通り、

 

「ウツ病」でした。

 

 

 

 

医師からは、こう言われました。

 

 

「もっと自分に甘くてもいいんです。

 

人間はミスをするものなんですから。

 

ミスをしたって、

忘れてしまえばいいんです。

忘れる努力をしましょうよ」

 

 

終始にこやかに励ましてくれました。

 

 

 

ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ

 

 

 

A男さんは社会人になって初めて

 

2週間の休暇をもらいました。

 

 

独身の一人暮らしなので、

 

誰に気兼ねすることもありません。

 

処方された薬を飲みながら、

 

自宅でのんびり過ごしました。

 

 

 

 

しかし、2日もすると・・・

 

 

 

 

(自分だけ休んでいいのだろうか?

 

そもそも自分がウツになるなんて…)

 

 

 

 

ウツになった自分自身を責め、

 

ゆっくり休むことが

ストレスになってしまう

のでした。

 

 

 

 

そうなると――

 

医師の「忘れる努力をしましょう」

 

というアドバイスも逆効果でした。

 

 

 

 

頑張って忘れよう、と

思えば思うほど、それが、

さらなるストレスに

なってしまうのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうこうなったら、

 

ストレスを切り捨てるのではなく、

 

ストレスと共生するしかないと

 

判断したA男さん。

 

 

 

 

休暇を何日も残したまま、

 

あす出社する

つもりです。

 

 

 

ん、それで

いいの?!