アナウンサーは、誰もが認める

スピーチ・トーク・話し方

プロフェッショナルです。

 

 

 

 

でも・・・

 

 

 

プロは、正直、ツラいです。

突然、なんて答えればいいのか、

まったくわからない質問

受けることがあるのですから。

 

 

 

 

たとえば・・・

 

 

 

 

「きれい」と「美しい」って、

どう違うんですか?

 

 

 

 

私が教える「話し方教室」で、

このチョー難問が飛び出して、

大勢の生徒さんが注目する中――

 

 

 

 

(うーん、わかりませーん叫び叫び叫び)と、

白旗を上げるわけにはいきません。

 

 

 

 

とりあえずは平静を装いながら…

でも、頭の中は、パニックです。

 

 

 

 

(うーん、わからん、わからん・・・)

 

 

 

 

心の動揺を悟られないように、

意味不明の笑みを浮かべながら

ひとまず、こう答えるのです。

 

 

 

 

「ほとんど同じ意味です。

すぐに答えられないくらいにね」

 

 

 

 

ここで大きく深呼吸。

たっぷり間(ま)をとって、

プロの意地で、

この場を切り抜けるのです!

 

 

 

 

 

困ったときは、具体例を示す。

それがプロの教え方の鉄則です。

 

 

 

 

(そう、わかりやすさは実例から。

具体的例文を考えるのです)

 

こんな風に。

 

  

 

 

「では、使い方で考えてみましょう。

たとえば、それぞれどんな表現が

考えられるでしょうか?」

 

 

 

 

と、生徒さんに振りながら、

自分も一緒に考えるのです。

 

 

 

 

「たとえば、“車”という言葉で

皆さん、一緒に考えてみましょう。

 

きれいな車、そして美しい車

イメージは、どう違いますか?」

 

 

 

 

いくつか生徒さんの意見を聞いて、

こんな風にまとめていきます。

 

 

 

 

きれいな車は、外見がピカピカ、

常に掃除が行き届いたイメージです。

 

一方、美しい車というと、

芸術的・美術的なイメージが強くて、

ボディカラーやフォルムが素敵!

そんなイメージが浮かんできますね。

 

つまり、話し手のイメージで、

常に言葉は選択されているんです」

 

 

 

 

 ワーッ、何とかしのいだ!

 

 

 

 

そして最後に、

こんな一言を加えます。

 

 

 

 

「あなたの場合は、

きれいな人ですね、それとも、

美しい人ですね。そのどちらを

言われたら嬉しいですか?」

 

 

「えー? そうですねえ…。

どっちも、嬉しいです…(笑)」

 

 

「ハハハ、あなたの場合は、

きれい と 美しい

そのどちらも当てはまる

と思いますよ」

 

 

 

 

最後の一言は、はい、

はっきり言って余分です。

 

 

 

 

がぁ~っ、

 

 

 

 

経験の積み重ねが

プロを育てます!

 

 

 

 

アナウンサーの重要な仕事の一つに

インタビューがあります。

 

 

 

 

 

 

 

話題の人にマイクを向けて、

視聴者がいちばん知りたい

情報を引き出すために・・・

 

 

 

 

アナウンサーに求められるのは、

質問するです。

 

 

 

 

視聴者の立場からすれば、

もっと聞いてほしいことがあるのに、

 

「なんで、その質問?」

 

的外れな質問が出ると、

ストレスが溜まります。

 

 

 

 

 

 

このところ、私がもっともストレスが

溜まるのは、首相会見です。

 

 

毎回、消化不良で終わります。

 

 

 

いちばんの原因は・・・

 

 

 

首相会見独特の

「一問一答」ルールにある、

と考えられます。

 

 

 

首相に対して許される質問は、

1社につき、

たった一つです。

 

 

質問に対する答えに疑問があっても

それ以上聞くことができない――

 

 

これでは、ストレスは、

溜まる一方です。

 

 

 

 

 

目目目  目目目

 

 

 

「一問一答」は怖いです。

なぜかというと・・・

 

 

 

皆さん、「ごはん論法」

ご存知ですか?

 

 

 

Q.「けさ、ごはんを食べましたか?」

A.「いいえ、食べていません」

Q.「何も食べていないんですか?」

A.「いいえ、パンは食べました」

 

 

 

ここでは、二つ質問があって

事実が明らかになります。

 

 

つまり「一問一答」だと・・・

 

 

この「ごはん論法」

防げない危険性があるのです。

 

 

 

目目目  目目目

 

 

 

理想のインタビューは、相手の

答えから質問をつくります。

 

 

 

アナウンサーは、あらかじめ

いくつかの質問を用意しています。

でも用意した質問だけで

インタビューが完結することは

ほとんどありません。

 

 

相手の答えをじっくり聞いて

納得いくまで質問繰り返す

これが本来のインタビューの

あり方です。

 

 

 

普段の会話も同じです。

相手の話をじっくり聞く――

 

 

 

 

 

 

相手の話に耳を傾けず、一方的に

自分のことだけを話す人は、

はっきり言って、

 

 

嫌われます!

 

 

インタビューも記者会見も、

そして日常会話も同じです。

 

 

相手を理解するのに必要なのは、

相手の話をじっくり聞く姿勢です。

 

 

だから、いい話し手

いい聞き手でもあるのです。

 

 

 

 

私が現役アナウンサーだった頃、

便利だから、つい使っちゃう。

 

でも・・・

 

使うと先輩たちから叱られる

「NGフレーズ」がありました。

 

 

 

それが、「なりちゅう」です。

 

 

 

ひとつのニュースを伝えたあと――

「成り行きが目されます

 

そんな、あたりさわりのない

無難なコメントで締めるな!

という教えでした。

 

 

 

 

 

 

最近テレビを観ていて、

アナウンサーのコメントに、やたら

2つフレーズ多いことに

気づきました。

 

 

 

気になるフレーズ、ひとつ目は、

「・・・なのかもしれません」

 

 

 

「正確なところはわからないが、

そう推測する」 という意味で使う、

とても便利なフレーズです。

 

 

 

たとえば、こんな風に使います。

 

 

 

「これこそ、国民不在の政治と

言えるのかもしれません」

 

 

 

けっして断定はしないのです。

 

「私はそう思わないでもないですが、

さて皆さんは、どうでしょう・・・?」

 

まあ、何ともはっきりしない、

そんなニュアンスです。
 

 

 

気になるのは、この言い回しが

クセになっているアナウンサーが

多いことです。

 

どんなニュース、話題でも

短い時間の中で、二度三度と

繰り返されたら・・・正直、

まどろっこしいです。

 

番組のMCなんだから、

はっきり自分の意見を言えよ」

 

はい、そんな感じで、

おもわずツッコミたくなります。

 

 

 

 

 

 

 

気になるフレーズ、もうひとつは、

「ということになります」

 

 

 

こちらはスポーツの実況中継で

頻繁(ひんぱん)に耳にします。

たとえば、こんな風に使います。

 

 

 

「打ち上げた。打球はライトへ。

ライト、がっちりつかみました。

これでツーアウトいうことに

なります」


 

 

 

 

 

う~ん、私は、この表現に

違和感がありますねえ。

 

ファミレス用語の

「オムライスになります」

思い出してしまいます。

 

 

 

なぜ 「・・・です」 と断定しないのか。

「これでツーアウトです

「ご注文のオムライスです」 の方が

ずっとしっくりくると思うのです。

 

 

 

ファミレス用語の場合は、

「よりていねいな表現になる」と

誤解している人が多い――

そんな調査結果もあるそうです。

 

 

 

では、アナウンサーはどうして

この2つのフレーズ

「・・・なのかもしれません」

「ということになります」

多用するのでしょうか?

 

 

単純に、口調が整って言いやすく、

リズムがとりやすい語感ということ。

これが一番の理由、

なのかもしれません。

 

 

 

ん?  目 目 目

 

たしかにコレ、使いやすいわー、

とても便利なフレーズ

ということになります。

 

 

 

う~ん、

私も気をつけねば・・・。

 

 

 

 

20年近く前から、

人間ドックを必ず受けています。

 

 

 

年に1回、1泊2日

わが身の総チェックをしています。

 

 

 

今年も、こんな具合でした。

 

 

 

<1日目>

 

採血、採尿、血圧・身長・体重測定、

心電図、胸部レントゲンのあと・・・

 

ひとり優雅に(?)部屋にこもって、

いやあ、なんとも ――

 

ショボーンショボーンショボーンショボーンショボーン

 

しんどい時間を過ごしました。

 

 

 

 

        部屋はツインのシングルユースです。

 

 

部屋はシティホテル並みに豪華です。

 

さーて、この部屋の中で、

ひとり何をするかというと・・・

 

 

 

 

大腸カメラ検査のために

ひたすら下剤を飲むのであります。

 

 

 

 

 

 

 

紙コップで13~14杯

ボトルいっぱいの下剤2リットル

2時間半かけて飲み干します。

 

 

 

その間のトイレの回数は、

なんと 13回!でした。

 

 

 

おなかを空っぽにして、

検査室に移動、そして――

 

 

 

人差し指大のカメラを

肛門から、ぐ、ぐ、ぐーっと、

盲腸まで、およそ1.5メートル

挿入していくのです。

 

 

 

 

 

 

時間にして10分程度ですが、

うっ、ぐっ、がぁ、げぇ、ごぉ・・・

何度経験しても慣れません。

 

 

 

検査のあとはぐったりで・・・

でも朝から何も食べていないので、

食欲は大いにあるのです。

 

 

 

 

 

 

夕方、部屋に届けられたお弁当を

あっという間に平らげて、

あとはのんびり読書タイムです。

 

 

(ふーっ、ようやく落ち着いて・・・)

 

 

 

 

 

部屋に持ち込んだ時代小説、

『心淋し川(うらさびしがわ)

(集英社刊)を完読しました。

 

昨年下期の直木賞受賞作です。

 

西條奈加さん独特の筆致で紡がれた

“江戸ワールド” にどっぷり浸って、

時代を超える“喜びと哀しみ”に

心ふるわせました。

 

 

 

<2日目>

 

この日も朝食抜きです。

腹部エコー、聴力、視力検査のあと、

憂鬱(ゆううつ)な胃カメラです。

 

 

 

鼻から喉(のど)へゼリー状の麻酔を

注入し、しばらくして・・・

 

 

 

鉛筆の太さのカメラを鼻から挿入、

食道、胃、十二指腸まで

ス、ス、スーッと押し込んでいきます。

 

 

 

 

 

 

横たわっている私の目の前に

モニターがありますが、

じっくり観察する余裕なんて、

あ、り、ま、せ、ん!

 

 

 

 

 

せいぜい10分程度ですが、

ほとんど私は目をつぶったまま

(は、や、く、終わって・・・)

ひたすら祈るだけでした。

 

 

 

こうして、検査はすべて終了。

医師から結果報告を受けました。

 

 

 

結果は――

 

 

 

コレステロールや中性脂肪など、

数値に気になる点はありましたが

おおむね異状なし!

 

 

健康第一で、さあ、また

前向きに頑張ろう!

 

 

 

 

世の中には、いろんな人がいる。

―― 私は、見た。

 

  こんな人がいた!

 

 

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

 

 

混雑している病院の待合室で

大声でわめく年輩の男性がいた。

 

 

「何時間待たせるんだ!

オレは救急なんだぞ! 

こんな救急の患者を

放っておいていいのか!?」

 

 

20~30分ほど待っただけで、

ひとり興奮して大騒ぎ。

声は部屋いっぱいに響きわたり、

ものすごく元気そうだった。

 

 

 

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

 

 

わが家に新品の冷蔵庫を

運んでくれた業者の若者が

とびっきり背が高かったので、

思わず聞いてしまった。

 

「大きいね。どの位あるの?」

1880です」

「・・・・・・」

 

そのあとの商品説明で納得した。

 

「横幅650、奥行745ですから、

容量の割に、サイズは

コンパクトだと思いますよ」

 

ぜ~んぶ、説明は

ミリ単位だった。

 

 

 

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

 

 

電車内の光景――

 

ほとんどの乗客がスマホの画面を

食い入るように見つめている。

そんな中で、珍しく読書をしている

中年の男性がいた。

 

濃紺のスーツをびしっと着こなし、

銀フレームの奥に光る鋭い目が

ブックカバーに覆われた活字を

一心不乱に追いかけている。

 

夢中になっているのは、

ビジネス本か歴史小説か・・・

 

突然ガタンと急ブレーキがかかって

黒革のブックカバーからスルリと

本が滑り落ちた。

 

足元で本の表紙が露わになった。

タイトルは、『素敵な彼氏』。

少女漫画だった。

 

 

 

びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり

 

 

 

本当に・・・

 

 

世の中には、いろんな人がいる。

 

 

だから、おもしろい。

 

 

 

 

講義・講演を依頼されたときは、

 

  自信をもって臨むために

 

数ヵ月前から準備に入ります。

 

 

 

 

特に事前の打ち合わせには

たっぷり時間をかけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、どの講義・講演でも、毎回

同じテーマというわけにはいきません。

 

 

 

 

対象となる方たちの年齢・職業により

その都度テーマを変えて臨みます。

 

 

 

 

先日、ある団体に

「話し方は生き方を表す」

という講演テーマを、

メールでお送りしたときのこと。

 

 

 

 

「とても物々しいタイトルですね。

今から楽しみにしています」との

返信を頂戴しました。

 

 

 

 

「ん、物々しい?」

 

 

 

 

どうやら・・・

 

 

 

 

「話し方」=「生き方」って、

「とっても大げさなテーマ」と

受け止められたようです。

 

 

 

 

でも・・・私が言いたいのは、

こういうことです。

 

 

 

 

「話し方」とは、言葉づかいだけを

指すのではありません。

話す時の態度やふるまい、物腰、

雰囲気などすべてをひっくるめて

人は「話し方」と認識しています。

 

 

 

 

いつも乱暴な「話し方」の人は、

乱暴な人とのレッテルを貼られます。

「あの人には近づかない方がいい」。

周りから敬遠されてしまうでしょう。

 

 

 

 

いつも物静かな「話し方」の人は、

落ち着きのある温厚な人と評価され、

なにかコトが起きれば・・・

「あの人に相談してみようかな」。

一目置かれる存在になるでしょう。

 

 

 

 

人は、いつでもどこでも

「話し方」評価されています。

 

 

 

 

どんなにテクニックを弄(ろう)しても、

表面だけ繕(つくろ)った「話し方」では

すぐに相手に見破られてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなにスキルを磨いても、

「話し方」には、その人の考え方や

生き方などすべてが表れるのです。

 

 

 

 

ですから・・・

 

 

 

 

理想の「話し方」を模索することは、

理想の「生き方」を見直すことに

つながる、と私は考えます。

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

「話し方は生き方を表す」

 

って、けっして大げさではないこと、

ご理解いただけましたか?

 

 

 

 

いろんなニュースがあるけれど、

 

  このニュースほど、

  呆れたニュースもないでしょう!

 

ニュースのリード(冒頭の要約部分)、

これを聞いたら・・・

もう苦笑するしかありません。

 

 

「東京オリンピックの金メダル

市長かじった問題で・・・」

 

 

 

いやあ、前代未聞のリードです。

このとんでもない市長の行為を、

各メディアは皮肉を込めて

さまざまに表現していました。

 

 

 

金メダル

 

噛んだ! 

かじった!

噛みついた!

 

 

 

さてさて、今回の主役である

河村たかし名古屋市長(72)は、

2009年の初当選以来、現在4期目。

出直し選も含め5回の当選を誇ります。

 

 

 

 

 

 

あだ名は「選挙モンスター」

とにかく選挙に強い。

人気の秘密は、なんといっても

庶民との距離を感じさせない

根っからの「気さくさ」です。

 

 

 

オーバー過ぎるくらいの名古屋弁

誰に対しても気取りがなく

いつも自然体で向き合う姿勢が

多くの市民に支持されてきました。

 

 

 

しかし・・・・・・

 

 

 

「気さくさ」「無遠慮」

紙一重(かみひとえ)です。

 

 

 

紙一重の差を推し量るポイントは、

自分がこういうことをしたら

相手はどう受け止めるだろうか――

その想像力す。

 

 

 

自分がやられて嫌なことは

相手にも絶対にしてはいけない――

自分の大切な物に噛みつかれて

(しかもコロナ感染拡大時にですぞ)

不快にならない人はいません!

 

 

 

子や孫たちに道理を教えるにしても、

「人の金メダルを噛んではいけない」

と、言うのではなく、

「人の嫌がることをしてはいけない」

と、諭すのが正しいに決まっています。

 

 

 

「話し方」も同じです。

 

 

 

自分が言われて不快なこと

相手にも絶対に言わない。

 

 


その想像力磨くことが、

人とのコミュニケーションを深め、

「話し上手」になる、いちばんの

秘訣なのだと考えます。

 

 

 

 

最後に、こんな名言があります。

 

「社交家とは、女性の誕生日は

 

いつも覚えていながら、

 

彼女の年齢を忘れてしまう人の

 

ことだ」

 

(米国の詩人/ロバート・フロスト)

 

 

 

 

「名古屋

アナウンサーになる!」

 

「名古屋から

アナウンサーになる!」

 

 

 

このキャッチコピー

目指すところは明らかですね。

 

 

 

 

アナウンサー養成スクール

「NAWS ナウズ)

(名古屋アナウンスワークショップ)

ウェブサイトがリニューアルされました。

 

 

 

名古屋アナウンスワークショップ NAWS

 

 


中京テレビの元アナウンサー

森兼太郎さんが2004年に開校。

全国の放送局への合格実績を誇ります。

 

 

 

 

私も今春から特別講師を務めていて、

アナウンサーを目指す若者たちに

受験対策をアドバイスしています。

 

 

 

 

講師にはメ~テレ時代の仲間である

村瀬寛美さんもいます。

オンライン上ではありますが、

久しぶりに再会を果たしました。

 

 

 

 

コロナ禍のため、これまですべて、

オンラインで授業を行ってきましたが、

秋からはオンラインも継続しながら

対面授業を再開する予定です。

 

 

 

 

アナウンサースクールで学ぶ

メリットのひとつに、

仲間たちの存在があります。

 

 

 

 

アナウンサー試験は超難関です。

どんなに努力を重ねても

思うような結果が出ないとき、

どうしようもなく心が折れそうなとき、

同じ夢を追いかける仲間たちとの

語らいが、どれだけ救いになるか・・・

 

 

 

 

アナウンサーは素晴らしい仕事です。

1本のマイクで、たくさんの人たちに

幸福につながる情報を届けることが

できるのですから。

 

 

 

アナウンサーになりたい!

子どもの頃からの夢をかなえたい!

 

 

 

強く願って、行動すれば、

夢はかないます!

 

 

 

でも、どう行動すればいいのか?

それがわからない――

そんな人たちを、私たちが

お手伝いします!

 

 

 

 

今回のテーマは、

「感じのいい話し方」です。

 

 

 

人は、まったく同じことを話しても、

話し手によって相手への伝わり方が

違うことがあります。

 

 

 

文字起こしをしたら、一言一句、

まったく同じことを話しているのに、

なぜそうなるのでしょうか?

 

 

 

好感度ナンバーワン!

エンゼルス・大谷翔平選手

「話し方」で考えてみます。

 

 

 

今年5月5日(日本時間6日)、

レイズ戦に先発登板した大谷投手。

 

 

 

2番メドウズの打球はピッチャーライナー。

大谷君、とっさにグラブを差し出しますが、

強烈な当たりはグラブを弾きました。

直後、信じられないプレーが・・・。

 

 

 

なんと、大谷君!

グラブを弾いて宙に浮いたボールを

素手(右手)でキャッチしたのです!

 

 

 

Tampa Bay Rays v Los Angeles Angels : ニュース写真        

                  素手で打球を好捕した大谷投手     © gettyimages

                              

 

 

この超ファインプレーに、

バッターのメドウズ選手は天を仰ぎ

ホームの観客は大いに沸きました。

 

 

 

さらに驚いたのは、

このあとの大谷君の行動です。

 

 

 

大谷君は、1塁ライン上にいる

メドウズ選手に駆け寄って、

ひとこと声をかけたのです。

 

 

 

Tampa Bay Rays v Los Angeles Angels : ニュース写真

              メドウズ選手に声をかける大谷投手     © gettyimages

 

 

 

さて、大谷君は何と言ったのか?

誰しも気になりますよね・・・。

 

 

 

ヒット性の打球を好守で阻んだ

メドウズ選手に ―― 大谷君は、

申し訳なさそうに肩をすくめ、

笑顔で、こう言ったのです。

 

 

 

「アイム・ソーリー」

 

 

 

「ごめん、オレ、ボール捕っちゃった」

そんなニュアンスでしょうか。

 

 

 

この大谷君のひとことに対して、

メドウズ選手はどう反応したのか?

 

 

 

別角度の画像で確認すると――

 

 

 

 

Baseball: Rays vs. Angels : ニュース写真

                  笑顔で応えるメドウズ選手            © gettyimages

  

 

 

大谷君のプレーに圧倒されたのか、

くやしさを通り越して(?)

笑顔で応えていたのです。

 

 

 

ちょっと考えてみてください。

もし投手が大谷君でなかったら?

 

 

 

大谷君ではない別の投手が、               

同じシチュエーションで、同じように

「アイム・ソーリー」と声をかけたら、

誰もが笑顔で応えるでしょうか?

 

 

 

たとえば――普段ニコリともせず、

相手から三振を取るたびにドヤ顔で

見下したような態度をとる投手が、

同じく「アイム・ソーリー」と言っても、

嫌みにしか聞こえないと思うのです。

 

 

 

大谷君の行動から、私は、

「感じのいい話し方」

コツを2つ学びました。

 

 

 

ひとつは「笑顔」です。

「笑顔」はコミュニケーションの

最大の「武器」になります。

 

 

 

そしてもうひとつ、「笑顔」は

「本物の笑顔」でなければ

伝わらないということです。

 

 

 

その場をごまかすだけの

上っ面だけの「笑顔」だとしたら、

そんな「偽物の笑顔」は

すぐに相手に見破られ、

嫌みにしか受け取られません。

 

 

 

とっさに飛び出す「本物の笑顔」は、

普段の生活で培(つちか)われます。

 

 

 

大谷君は普段から人との付き合い方に

まったく “けれんみ” がないのでしょう。

たとえば塁に出ても、相手チームの選手と

いつも笑顔をかわしています。

 

 

 

MLB: JUN 25 Angels at Rays : ニュース写真

                                           © gettyimages

 

 

 

こんなエピソードもあります。

 

      

        👇

 

 

試合中、相手チームの選手に、

「英語は上達したか?」

と、聞かれた大谷君。

 

 

 

「うん、ちょっとだけ」  

と、スペイン語で答えたそうです。

(おーっと、語学も二刀流!

 

 

 

そうなんです。 ユーモアも、

コミュニケーションの重要な

要素なのであります!

 

 

 

好感度ナンバーワン!

大谷君から学ぶこと

とても多いのであります!

 

 

 

 

新聞の投書欄で

クリニックに通う70代男性の

こんなご意見を目にしました。

 

 

診察時間は2~3分ほど。

医師にあいさつをしても

返事は返ってこない。

 

 

声は小さく、“上から目線”で、

そそくさと診察を終えると、

せわしなく隣の診察室へ。

看護師からは早く退室する

ように促されるとのこと。

 

 

体調で聞きたいことがあっても

質問する間(ま)も与えられず、

それでも自分は高齢なので

近くのここに通うしかない――

 

 

大忙しのクリニックとはいえ、

医師の態度への不満が

切々と語られていました。

 

 

**********

 

 

私も同じような経験があります。

ずいぶん前のことですが、

総合病院で受診したときのこと。

 

 

ベテランらしき年輩の男性医師が

私が診察室に入るなり、

こちらの顔も見ないで一言。

 

 

「きょうはどうしたの?」

 

 

(おーい、われわれ初対面なのに、

いきなりタメ口はおかしいでしょ!)

心の中で反発しながら、私は

丁寧語(です・ます調)で答えます。

 

 

「はい、このところ・・・なんです」。

「ん、いつごろから?」

「3~4日ほど前からです」

「ん、3日? 4日?」

「えーと、4日前ですね」

「正確に言ってね」

 

 

(うーん、確かに、何ごとも

あいまいな表現は良くない、

のかもしれないが・・・)

最初から医師のペースに

たじろぐ私なのでありました。

 

 

この状況こそが、

投書にあった“上から目線”、

と感じる部分なのでしょうね。

 

 

でも仕方ないのかなあ・・・?

こちらは医師に、すべてを

委(ゆだ)ねているのですから。

 

 

その後、医師はひたすら

パソコンのキーボードを叩き、

視線はモニターにくぎづけ。

私と目を合わせることは

一度もありませんでした。

 

 

結局、薬を処方され

大事には至りませんでしたが、

(なんだかなあ・・・)。正直、

モヤモヤ感は拭えませんでした。

 

 

この場合、医師がたった2つのこと

意識するだけで、私の彼への印象は

ぐーんとアップしたと思うのです。

 

 

1.丁寧語で話す

2.相手の目を見て話す

 

 

医師に限ったことではありません。

社会生活を営む以上、どちらも

当たり前のことですよね。

 

 

この当たり前のことが

おろそかにならないように、

どんなに忙しくても、

しっかり意識すること。

 

 

それがコミュニケーションを

スムーズに成立させる、

人間関係の基本です。