つい最近、改めて自分の特殊能力に気がついた朝雨です。
それは、人の強い感情が、色になって見えることがあるということ。よく、オーラが見えるという言い方をすることがありますが、おそらくそういうことなんだろうなぁ、っておもいます。
先日、とあることを調べていたら、偶然、昔住んでいた街で起きた殺人事件のことがネットに載っていました。
もう既に犯人は捕まってはいるのですが、かなり社会的な注目も集まり、全国的に有名になった事件です。
朝雨は、その事件があった次の日くらい、まだマスコミ報道が始まってないときに、外出先から帰ってくる途中。
自宅付近で、警察官と警察犬にすれ違いました。すれ違ったときに、警察官の顔がかなり疲れたような険しい顔だったのと、警察犬を連れた手の反対側に、男物の革靴を持っていたので、何か落とし物でも探しているのかな、と、印象にのこりました。
それからすぐ後にマスコミの報道を目にするようになり、その犯人が逃走中ということを知り、私の住んでる付近に、事件直後、犯人が逃げてきていたことを知りました。
まだ、その頃は子供たちが小さかったこともあり、もうその付近にはさすがにいないだろうと思ったけれど、しばらくはとても怖い思いをしました。
もしかしたら、私は遭遇してる可能性もあったかもしれない、と思ったからです。その数日の外出時にすれ違った人のこととか、考えてみたけれど、あまり思い出せませんでした。
その警察官の持っていた靴が、普通の男の人が履くものよりも、幾分か大きいサイズだったことだけ、記憶に焼き付いていました。。。
それで、先日の話になるのですが、その事件の犯人が捕まって、その後のことがネットに詳しく書かれているのをたまたま目にする機会があったのです。
犯人が捕まったニュースを聞いたときは、よかったな、としか思わず、その後は、事件のことも考えることもなくいたわけです。そのあと朝雨は引っ越したのもあって、遠い記憶になっていました。
その事件の記録をなんとなく読んでいて、ある一文を目にして、急に固まってしまいました。
忘れていたある記憶を、思い出したからです。
そこには『犯人が事件から一年後、事件を起こした周辺に一時的に戻っていた』と、書かれていたのです。
朝雨はその瞬間「あ、知ってる。」って思ったのです。
事件の記憶が少し風化しかけていた一年くらい経ったある日の夕方。外出先から帰ってきた朝雨は、道路を挟んだ道の向かい側の歩道から、顔をじっと見ている男の人に気が付きました。
朝雨が顔を上げて気がついたのをみると、すっと視線を外したのですが、明らかに、見ていたのに目を逸らした、という風だったので、なんだろうな、って思ったのです。
道はそこまで広くはないものの、向こうの歩道が影になっていたので、表情や顔はよく見えませんでした。
その人の体格がかなり大きかったので、知ってる人ではないと思いました。
ご近所さんや、ママ友の旦那さんだったら気がついたはずです。
家に帰ってきてから、考えました。初めてすれ違ったならば、どうしてあんな風に私を凝視していたのか、っていうことです。
思い出すと黒い強い感情の色が、その人の上半身から滲み出るように見えました。
少なくとも、ただの通行人という風でも無く、道の反対側にただ立って、じっと帰ってくる私を見ていたのです。
その時、ふと警察官と警察犬の記憶が蘇りました。その男の人が立っていた場所と、大きな男の人の靴を持った警察官との場所は、日時は違えど、数十メートルしか離れていませんでした。
私は、不安になりながらネットで検査しました。
そして、警察のHPに載っていたモンタージュ写真を見た瞬間、この人にめちゃくちゃ似てる、というか、この人だ、と直感的に思いました。
ただ、事件のあと全国的に遠くに逃げた可能性が報道されていたため、まさかこんな近くにいるわけがない、という思いもありました。っていうか、その想像が怖すぎました。
毎日小さな子供たちと出かけたり、買い物も行くその道に、まさか殺人犯が潜んでるなんて、想像もしたくないのが、普通ですよね。
だけど、薄暗い道の向こうに黒い感情のオーラをまとって、こちらを見ている男の人が、もし犯人だったとしたら、それは少なくとも「事件のすぐ後に、朝雨がその犯人と接触している」っていう可能性があることになる、と思ったのです。
じっとみていたのは、私が『気がつくかどうか』を確認したかったんじゃないだろうか?って思ったのです。
私は事件のあとすぐに考えていたのは、犯人は逃走経路で靴を入手しているのですが、逃走経路にある大きなゴミ置き場は、あまり数がなく、うちのマンションのゴミ置き場は外から人が入りやすい場所にありました。
道路側に面してるのは、うちのところか、その先にある大きなマンションのゴミ置き場くらいしか思いつかないなと思って、気にしていたのです。
接触した可能性があるとすれば、ゴミ捨てのときかもしれない。。。
そんなこともあって、朝雨は警察に電話で連絡しました。
自宅周辺の道路に、すごく似てる人がいた、という報告をしました。そのときの警察の方は「まさかそんな近くにいるわけがないでしょう」という反応でした。半分笑っているような反応でした。
なので、朝雨も「気のせいかもしれないけれど、念のためパトロールをしてください」ってお伝えしておきました。
いちおう警察に連絡したし、可能性はないって鼻で笑われたし、まあ、ないよね、って、ネットで記事を読むまで忘れていました。
今、思い出したからといって、どうこう犯人に対して思うことがあるわけではないのだけれど、感情には色があって、朝雨はその色を見分けることがある、っていうこと。
人の負の感情の、なんとも言えないような、劣等感だったり、抑圧された怒りだったり、反社会性の高い考えを持っている人に、共通して、その黒いオーラが見えることがあって。
今まで幾度となく、朝雨の身を守るために役立つことがあったなぁって思うのです。
朝雨が思うに、それはその人がその瞬間瞬間に、どういう感情状態かということを示していて、それが色になって外に見えてるから、近くできるんだろうな、ってこと。
よくオーラが見えるという表現がありますが、人によって何色というより、その人の感情状態が色という情報に置換されて、認識されるんんだろうなと。
一色じゃない多色の人に出会う時もあるし、状態や段階によっておそらく色も変わっていくんだろうと思います。
自分が思ってる以上に、結構朝雨は見えてる時もあるんだなぁ〜って、思った出来事でした。
感情をきちんとコントロールして、明るい方向へ常に自分を律するって、大事なことよね。