「真珠湾攻撃」を持ち出してしまった、ちょっと残念なウクライナ・ゼレンスキー大統領 | 三ヶ根の祈り のブログ

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 昨夜(令和4年3月16日)の午後10時(日本時間)から、

ウクライナのゼレンスキー大統領が米国連邦議会の議員に対して、

救国の支援を訴えるオンライン講演を行った。

 

 これは、NHKニュースでも実況で中継された。

 

ウクライナから米議会に対しオンライン形式で演説するウォロディミル・ゼレンスキー大統領(2022年3月16日撮影)。(c)Drew Angerer / POOL / AFP

 

 

 ロシアからの一方的な侵略を受けて苦闘する、

ウクライナのゼレンスキー大統領「心魂の叫び」は、

講演の最後、議員たちの熱烈な拍手と

スタンデイングオペーレーションを巻き起こした。

 

ウクライナから米議会に対しオンライン形式で演説するウォロディミル・ゼレンスキー大統領(2022年3月16日撮影)。(c)J. Scott Applewhite / POOL / AFP

 

 私も約30分に亘る講演をテレビで見ていたが、

ゼレンスキー大統領の言葉に、アメリカだけでなく、

日本を含めた世界の自由主義陣営諸国が、

何とか支援の質と量を上げられないものかと痛感した。

 

 

 

 ところが、このゼレンスキー大統領、

米国国会議員の気を引こうとしての事だろうが、

思い余ってか、講演の冒頭で、

日本人として聞き捨てならぬことを言ってしまったのである。

 

 

 自分たちがロシアから軍事侵略を受けたことを、

太平洋戦争時の日本軍による「真珠湾攻撃」と、

2001年9.11のアルカイダ・テロと同列にして、

米国の議員たちに訴えたのだ。

 

 以下の部分だ。

 

 「・・・真珠湾を思い出してほしい。 

 

  1941年12月7日、あのおぞましい朝のことを。

 

   あなた方の国の空が、攻撃してくる戦闘機で黒く染まった時のことを。

 

  9月11日を思い出してほしい。 

 

  2001年のあのおぞましい日のことを。

 

   悪があなた方の都市を、独立国の領土を、戦場にしようとした時のことを。

 

   わが国は同じことを毎日経験している。・・・」

 

  

 このような時に余り言いたくはないのだが、戦後明らかにされたように、

日本軍による真珠湾攻撃は米国の太平洋艦隊への攻撃であり、

民間人や民間施設は攻撃していない。

 

 アルカイダの9.11テロのような、民間施設を狙った攻撃とは全く異なるのだ。

 

 日本の民間人や家屋を無差別に爆撃したのは、

アメリカの方で、しかも原爆まで落としている。・・・

 

 

 

 恐らく日本政府も評論家も、

場合が場合だけにゼレンスキー大統領の「舌禍」を咎めて、

騒ぎ立てるようなことはしないだろう。

 

 

 ロシアによるウクライナ侵略には、

大いに怒りを覚え、ウクライナ国民に心を寄せるが

そのウクライナの大統領が、ロシアの侵略を、

日本軍の真珠湾攻撃と9.11アルカイダ・テロと同列にして

世界に訴えてしまったことは、大変残念なことだ。

 

              拝