なんとか一日一日を繋いでいけたら母の記憶を保てるんじゃないかと思って電話をしています。
それは私の勝手な願いで、
やはり何かが変わってきています。
会話はできるけど何かが違う。
微妙なやり取りのズレがある。
そんな時はただ目の前のお母さんと話しをするように。
ついついわからせたくなります。まだ。
そのままでいい。
今の気持ちを話せたらそれでいい。
私も息を吐きながら母と話します。
施設に入る直前に母と。
ここんとこ感じるのは
そこが安定して安心な場所になりつつあるなということ。
実家にいる母はもう私の心の中だけの話なんだということ。そこは私が受け入れること。
楽しいことだけしよってええんやろか
楽しくないといかんよね
楽しいのが好き
やっぱり自然はいいね
今日もお山がきれい
たくさんの思い出があるね
することがあってうれしい
ここにおったらええんかな
こんなセリフを聞いていると、
なんか不安と言ってたこの場所への気持ちが少しずつ晴れつつもあるのかな?と思えます。
わからなくなりつつあっても不安がなくなれば
それは母にとっての幸せなんじゃないかと。
そしてできたらいつまでも私のことは忘れないでいて欲しい‥‥なぁ。
母が毎回「陽子ちゃん、お母さんのこと忘れんとってね」というのは自分が忘れそうなことに不安を感じてるんだろうなーと思うと切ないです。