日常生活の様々な場面で「心のこと」はいきてきます。そんなお話をしてみます。
たとえば‥‥。
私は施設にいる母に毎日おはようとおやすみなさいの電話をしています。
毎日かけることで少しでも電話のかけ方を覚えていられたらなーと勝手に期待して。
出られない時は知らないうちにボタンを押してしまってミュートになっていたり、音は鳴ってるけどそれが自分の電話とつながらなかったり、出ようとしてもどのボタンを押すのかわからなかったり、時にはなぜか施設の人に預けてしまってたり、まぁいろんなことが起こります。
なんとかつながってからはその時々でいろんな話をします。時にはすぐに切ってしまうこともあります。
私の声は聞こえてるのに言われてることがわからなくなったりもするようですが、昔の話はよく覚えているし、調子がいいとまるで昔の母と話してるみたいな時もあります。
母が調子が悪い時に口にすることが多いのは「心配」と「わからなくなりそうな不安」です。
そんなとき、多くの人は「大丈夫だよ」という声がけになるのかなと思います。
私はそんなときには「そうなんだ」です。
そして「心配だねー」「不安だね」と受け入れます。
最終的に大丈夫にしてあげたいのはやまやまですが、このいったん受け入れる段階が案外効果的です。
母は、「うん、心配」といいながら「大丈夫かなぁ?」と聞いたります。
「他の人はなんか用事をしてるのに、私はしなくていいんだろうか?」と聞いたりします。
そっか、何もしないのは申し訳ない感じがするんだな。そうすると不安になるんですね。その感覚があるからずっと働き続けてたんだな。ほんとに働き者の母を思い出します。
こうして言葉を聞いてると母の決断に思いがいきます。もう少し楽な生き方もあったかもしれないなぁと少し切なくなったり、それでも本当に精一杯生きてきたんだなぁと感謝の気持ちがわいたりします。
心配だねーと答えていると
やがて母は自分の中で答えを見つけます。
じゃあお母さんはここでぬり絵してたらいいね。
わからなくなりそうだけど、教えてね、といった具合です。
湧きあがった感情は本人が感じることで消化する。
理屈で押さえ付けてもおさまらないのです。
大丈夫だよっていきなり抑えようとすると
心配しちゃいけない、心配な気持ちを否定することになるかもしれません。
逆にモヤモヤするみたいです。
母と話しているとこういう心の理論はまさしくそうだなぁと感じることができます。
認知症は進みつつあるけど、心の機能は同じなんですよね。
わからないなりにも感情はある。
答えは本人の中にある。
それは人と関わるときに大事な視点です。
心とは一生付き合います。
心のことを知ることは人生を豊かにします。
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