カウンセリングではいろんなテーマを扱いますが、
大切な人やペットとお別れをした時に行う「訣別」のカウンセリングがあります。
訣別のカウンセリングで扱うお別れはなにも人やペットだけでなく、引越しや転勤、病気になる前の自分とのお別れ、結婚して独身時代とのお別れなどということもあります。
お別れをしてから体調を崩すことが増えたり、
原因不明だけど話していくうちにお別れが関係しているのかも‥‥と気がつくこともあります。
不定愁訴的なものもあれば実際に身体に症状が出ることもあります。
辛い気持ちがなかなか整理できず気分がふさぎがちだったり、
普段の生活や仕事、周囲の人間関係にも良くない影響がでてしまってカウンセリングにいらっしゃることもあります。
●原因不明の痛みや痒みが長引く
●本当はあきらめたくないのにあきらめてしまう
●涙が止まらなくなる
●物が捨てられない
●引越しができない
●子どもに優しくできない、ぎこちない
などなど。
タイミングに少しずれがあったりすることもあるので、「訣別」が原因になっていると気が付かないことも多く、
他のテーマでお話ししているうちにどうやらつながりがあるのかもと目が向くようになってやっと長年の不調から解放されたという場合もあります。
訣別のカウンセリングについては、
心理カウンセリング力(りょく)養成基礎講座 佐倉6期9月開講予定!
の中に組み込まれていて、その回にいつもお話しすることになるのですか、私には訣別のカウンセリングを受けないと決めているお別れがあります。
ふと思い立って、心理カウンセリングのいろいろを取り混ぜながら、昔の記事(2006年投稿)に少し修正を加えてあらためてしばらく続けて書いてみたいと思います。
チャコ・・・我が家の長女でした。
もうかれこれ30年以上も前。
今も住むこの家に引っ越して来てすぐ、今は親になっている子供たちもまだ小さくて、そのうち犬はほしいけど無理よね、って思ってたころ。
日々新しい陣地の探検を仕事にしてた我が家の1号2号が、ある時子犬を抱いて戻ってきました。
近所の子供たちと一緒に、子犬を抱いて、庭へと。
何でも、近所の公園に捨てられていたらしい。
公園の近く住む方が、野良犬になるのを心配してすでに保健所に連絡しているらしく、
今誰かが助けなければ、この犬は保健所へと連れて行かれるということ。
まだ「保健所」の意味もわからず、聞きかじった周囲のおにいちゃん達の言葉をそのままに、
鼻の頭に汗をかきながら懸命に繰り返す、1号・・・4歳。
わけもわからず、ただ私を見つめる2号・・・2歳。
これじゃ、まるで家に3匹子犬が居るのと同じだよな・・・
誰が世話すんのさっ!!
まだ引っ越して間もないし、もう少し落ち着いてからならまだしも・・・・うーん・・・・・。
私の、心の中の葛藤を見透かしたように
子供達は私を見つめたままたたみかけるように言葉をつなぐ。
「みんなの家にはもう犬が居るんだって。うちだけまだ居ないの、飼ってもいいでしょ???」
夕方にはいそいそと犬小屋を買いに行く夫の姿・・・。
そして名前を考える子供たち・・・
そうやって、捨てられていた子犬は我が家の一員になった。
白っぽい子犬と、茶色っぽい子犬と2匹が捨てられていて、子供達が連れてきたのは、茶色っぽいほうだったから、
茶色を縮めて、「チャロ」ってよばれてた。
女の子だから、せめて、「チャコ」にしてあげれば?
うん、そうだね。
そんなふうにわりとあっけなく「チャコ」に決定!
我が家に来て、最初に食べたのは、たまたま残ってた、かぼちゃの煮物(笑)
ぺろっと食べちゃいましたよ?雑種だけに雑食?
きっと捨てられてからはろくに食べてもなかったのだろうな。
このあたりは、郊外にできたいわゆる「新興住宅地」
戸建に越して来たばかりだし、当時のガーデニングブームも手伝って、みんなの庭先のお花がとってもきれい。
チャコが、間違ってもよそのおうちのお庭を汚したりしないように・・・
犬が嫌いな人も居るから、リードの長さも考えよう‥‥
ウンチの始末はなにがあっても、きちんとすること・・・・
一度の例外もなく、絶対に!
用事があっても、約束があっても、雨が降っても、チャコ散歩は優先すること、
いろいろ子どもたちと約束して、チャコとの生活が始まった。
子犬だったチャコはあっという間に大きくなっていった。
庭に穴を掘り、靴をかじり、ネコを追いかけ、バッタを食べ?!
ただ、そんな風にいたずら三昧で、ほとほと困ったのも2歳まで・・・
3歳になると、ありとあらゆるいたずらをやめ、すっかりお利巧なわんこに成長したね。
実は子どもの頃から女の子を切望してた私は、ちょっと毛深い我が家の長女、とばかりにかわいがった。
散歩は、ずっと走りっぱなしで付き合ったね。
おかげで私の脚力は十代のころに戻った気がしてたよ。子どもたちと本気でサッカーできるくらいだった。
あの頃は将来に私が脚を悪くして一時期にしろ杖をつくことになるなんて思いもしてなかったなぁ。
足は短いのに、どの犬よりも走るのが速くて、
チャコとの、かけっこを楽しみにしているわんこ友達もたくさんいて、
ドッグランのようになっていた空き地ではいつもモテモテだったよね。
チャコはリードをはずして散歩しても大丈夫と思えるほどお利口だった。
こっち、あっちで、私に従うチャコを、みんなほめてくれたよね。
落っこちてる食べ物の切れ端を食べようとして
「だめっ」っていわれたときの、本当に寂しそうな上目遣い・・・
それがみたいばかりに、ご褒美にもらったジャーキーを食べてる時も、わざと途中で「だめっ」っていってみたりしたね。
切ない顔で見つめるチャコの瞳が、まぶたに浮かぶよ・・・・。
チャコ・・・・
チャコ・・・・
大好きだったよ。
あの頃はずっとそばにいるんだと思ってた。
《次回に続く》
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