実家の両親はいわゆる『出来ちゃった婚』なので
私の年齢プラス5か月が二人の結婚歴になる
だからかどうか知らないが
見ているともう呆れかえってしまうことがしばしば
病院に行くために父が着替える
シャツから上着、ズボンから靴下、ハンカチに至るまで全て
母が並べて揃えている
いつの間に並べたんだか・・・
昼食は簡単なものでいいよねと
コンビニで蕎麦を買ってテーブルに並べ
お湯が沸かずにお茶を淹れるのに時間がかかってると
『先にお湯を沸かしてから並べればいいのになあ』
と文句を言う父
横で蕎麦のパックの蓋をあけ
セットされてる『つゆ』をかけて麺をほぐし
さらに『とろろ』と『薬味』をのせて
『食べるだけ』にして渡す母
さすがに自分で食べるけど
幼児か!と父に言いたくなる光景
決してパワハラでもモラハラでもなく
二人にとっては、母にとってはそれがもう当たり前で
ちまちまと不満はこぼすけど
それでも
『二人でここに居たい』と
とっくに『夫婦』というものを放棄してしまった私には
理解に苦しむやら羨ましいやら
父の体調が思わしくないのも気がかりだが
もっと気がかりなのは
遠くない将来
父が逝ってしまった後の母だ・・・