読む。
新シリーズ始動。
刑事のコンビものなのだが、
この作家さんの、コンビのシリーズものと言えば、
「警視庁アウトサイダー」が記憶に新しい。
コンビものの妙は、二人のキャラの違いや、やり取り、
そしてコンビの絆のようなもの。
この「ダ・ヴィンチ」は、一作目で、
お披露目のようなところがあるから、
面白さをうんぬんするのは、早急かもしれない。
「アウトサイダー」も、二人ともワケありで、
その背景が明かされていくうち、「絆」のようなものが
育っていくわけだ。
今回も、ワケありのところは同じなのだが、
最初からギクシャクし過ぎていて、
すんなり、物語に入り込めない。
っていうか、コンビの一人、南雲のキャラが気になってしまい、
壁になっている。
東京藝術大学卒の異色刑事。
変人刑事キャラはどこにでもあるが、
南雲はあまりにも自由だ。
優秀であることは間違いなく、
空気を読まない変人ぶりは、あちこちのコンビで見かける。
だが、南雲の変人ぶりは、少々うっとうしい。
警察官、というより、探偵のほうがふさわしい、と感じられる。
警察官だったら、絶対、潰されている。
この二人は、十二年前にもコンビを組んで、ある事件を追ったようで、
その事件が、物語の核になっている。
十二年前も、現在も、絵画や画家にまつわる事件が中心で、
南雲の美術関連の知識がフルに生かされ、
その蘊蓄も興味深いのだが。
ま、まだ、始まったばかり。
どうなるのか、うっとうしいのだが、
妙に目が離せない。