太田愛さんの「天上の葦 上・下」を読む。
「犯罪者」の引力にひっぱられ、こちらも再読。
続けざま、強い力でグイグイ引き込まれた気分。
それは、決して嫌なものではなく、むしろ満足。
スクランブル交差点の真ん中で、空を見据え、
一点を指さした後、心臓の動きを止めた老人の、
これまで背負ってきた物と、そして、その強い意志に、
言葉もでず、感動が限界に達した。
鑓水と修司は、よりによって、三人の仇敵である
あの人物から、その老人の行動の意味を探るよう
依頼される。
一方、相馬は、失踪した公安警察官の捜索を命じられる
のだが、この二つの事件は、先の大戦にまで繋がる
報道の闇をあぶりだしていく。
そうして三人は、公安を相手に、今回もまた、
闇から追われ、逃げ、闘いを挑んでいく。
「言いたいことも言えない世の中…」
これは、大戦の頃も、現代もそれほど変わらないのか。
社会の仕組みは、進歩していないのか…。
それにしてもこの三人、相変わらずのチームワークで、
今回も、その強さに胸が熱くなった。
