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アドラー心理学でブレークスルーを巻き起こすブログ

アドラー心理学やコーチングで学んだことの中から印象深かったことを中心に書き綴っていきます。
大学では心理学や哲学、福祉経営学を専攻しました。
読者の皆様もどこまでも広く深い心の探求を模索していきましょう。
そして、人生にブレークスルーを巻き起こしましょう!

 

人間は、 「無力な状態」 で生まれてきます。          


保護者がいなければ、数日以内に亡くなることでしょう。

 このままの状態では、自力で生きることができません。
 本能から指令を受け、「早く、この状態から脱したい」 という欲求 を、強く持ちます。

 

 ところが、すぐに一人前になれる訳ではありません。 1mジャンプするつもりが、80㎝しか飛べず、水たまりに落ちたりします。 
 このように、理想 (目標) の自分に到達できないとき、自分が劣っているかのような感覚 を抱きます。
 これが劣等感の正体なのだそうです。

 

 理想 (目標) とは、向上心があることの証しです。 また、向上心がある限り、すべての人が劣等感を持ちます。
 アドラーは、 「劣等感そのものは健全なもの」 と述べています。
 つまり、 「劣等感」 とは、むしろ好ましいものなのです。

 

 劣等感は、 「客観的な事実」 ではなく、 「主観的な解釈」 から 生まれます。
  たとえば身長が160㎝だとすると、その 「客観的な事実」 から、劣等感が生まれる訳ではありません。
 そこに 「どのような意味づけを行うか」 によって生まれます。
  その結果、同じ160㎝でも、 「自分は背が高い」 と思う人もいれば、 「自分は背が低い」 と思う人もいる訳です。

 

 身長160㎝という 「客観的な事実」 そのものは、動かすことができません。
 だから 「どうして自分の身長が160㎝なのか」 と悩み続けても、人生は何ひとつ改善されません。
 自分の生い立ちや学歴、出身地、過去の出来事などについても、同じことが言えます。

 つまり 「自分の力で変えることができない」 ことについて悩むのは、無駄なこと なのです。

 

 一方で、 「主観的な解釈」 は、自分で選ぶことができます。もし、主体性のある人生を取り戻したいのであれば・・・
 「客観的な事実」 に対して、自分が 前進できる、向上できる、幸せになれるような 「意味づけ」 を行うべきでしょう。
 ただし重要でないことについては、 「あえて意味づけをしない」 という、選択肢もあります。

 

 人は、10歳までに自分のライフスタイル (人生のあり方) を、自分で決めるそうです。

 人間関係などから、最適なものを選ぶそうです。
 「素直なよい子」 「リーダー」 「パイオニア」 「ひょうきん者」 「傍観者」 など、様々なタイプを選択します。
 幸せであり続ければ、最初のライフスタイルのまま、

人生をまっとうすればよいでしょう。

 

 しかし、うまくいかなければ、ライフスタイルを変更する必要 があります。
 「目的論」 にそって、事実に対する 「意味づけ」 を変えれば、ライフスタイルを変更することができます。
 私自身は、ライフスタイルの改善を、日課にしています。
 たぶん、一生、この作業を続けることでしょう。

 

 動画学習をたくさんするのも、そのためです。目的論によれば、自分の未熟さは、すべて自分に原因があります。
 その未熟な思考回路を使いまわしても、新たな 「意味づけ」 を見いだすことはできません。
 だから、思考回路そのもの、つまり考え方や価値観を、改善 しなければいけません。

 

 そのためには、自分より優れた人の考え方や、価値観に触れる 必要があります。 
 私は、動画学習や勉強会が最も有効な方法と考え、時間さえあれば動画学習をしています。
動画は、好きなときに視聴でき、しかも効率よく吸収でき、さらに金額的に安くすみます。
 動画は、YouTubeなら無料、勉強会の動画なら1本1000円で済みます。この効果は1万倍以上になって戻ってくることもあるでしょう。

 

 アドラーは、今後の人生をどう生きるかについて、過去は関係ないと述べています。  
  自分の人生を決めるのは、 「今、ここに生きる自分」 しかいないと。
 だから、今、この瞬間に、 「自分は絶対に変わってみせる」 と、強い決意を持つことです。
 もし、そうしなければ、昨日までの自分を、そのまま続けることになるでしょう。

 

  中には、自分も家族も困っているのに、ライフスタイルを変えない人がいます。
 アドラーによれば、それは本人が 「変わらない」 と固く決心したから、なのだそうです。
 ライフスタイルの変更には、未知の不安や不満がつきまといます。
 けっきょく 「今の私」 でいる方が楽、つまり幸せになる勇気がない から、なのだそうです。

 

アドラーによれば、人は変わることができます。

 しかも 「亡くなる2、3日前まで可能」 なのだそうです。

 それでは、 「これからの人生」 を、自分自身の力で変えていくためには、どうすればよいのでしょうか。
 まずは、 「これまでの人生」 に対して、責任を負う ことです。

 

 「今の自分は、何故こうなったのか」 に対して、2つの考え方があるそうです。
 フロイトの 「原因論」 によれば、 「過去の○○が原因で、今の自分はこうなった」 と考えます。
 たとえば、部屋に引きこもるようになったのは、過去の失敗が原因でトラウマになった ・・・ など。
 しかし、同じ失敗をしても、トラウマにならない人も大勢います。

 

 一方、アドラーの 「目的論」 によれば、過去の出来事は関係ありません。
 それは 単なる事実に過ぎず、そこに 「どんな意味づけをしたのかによる」  と考えます。
  同じ出来事を経験しても、その事実に対して 「よい意味づけ」 をする人もいれば、 「悪い意味づけ」 をする人もいます。
 つまり、問題は 「何があったか」 ではなく 「どう解釈したか」 。

 

 さらに、アドラーによると ・・・
 その 「意味づけ」 は、本人が何らかの目的を果たすために行ったもの だと。
 たとえば、「学校や社会に出て、自尊心を傷つけられたくないから、部屋に引きこもる」 という目的が、先に存在しています。
 その目的を果たすために、過去の出来事に対して、本人が 「悪い意味づけ」 を、行ったのだそうです。

 

 だから、まずは、 今の自分に対して、不満があったとしても、過去や他人のせいにしない ことです。
 「目的論」 に従って、 「自分が選んだ結果」 として、認めなくてはいけません。
 このようにして、これまでの自分に責任を持てば、人生に対して主体性を取り戻すことができます。
 主体性を取り戻すことによって、今後の人生を、自分の意思で変えられるようになります

 

 もし、他人に騙され、辛い目に遭ったとしても、私は、自業自得だと、考えるようにしています。
  また、辛い目にあっている最中でも、 「つくづく馬鹿だな〜」 と、自分の愚かさを、笑ってやります。
 自分よりも賢明な人、苦労した人であれば、このような失敗など、犯さなくて済んだからです。

 もし、自分自身を向上させたいなら、まずは自分が原因であることを、さっさと認めてしまう ことでしょう。