リンク先は関係のない、「信長の家臣になった黒人弥助」が
海外で英雄として創作(捏造)されたって話なのですが…。
この話の中でラム・マイヤーズさんが引用している
「African Samurai」の著書へのレビューの一節。
…(前略)これはジャンヌ・ダルクが戦場で戦ったことも
鎧を着たこともないのと同じです。
え?え?
ちょっと待って。
そんな説、初めて聞いたのだけれど…!?
まぁジャンヌは戦場で旗付きの槍を振って
味方に檄を飛ばし、鼓舞していただけなので
戦っていないと言えばそうなるかもですが…。
(ただジャンヌはある程度の戦闘訓練(自衛用?)はしています。)
ん、ま、戦っていないというのはいいとしても…。
なんで鎧を着てないって断定しているの?
今ちょっと手元に資料がないので不確かですが、
オルレアン救出に向かう際に
ジャンヌが白銀の鎧を贈られたのは史実なはず…。
(余談:白百合を象った印章が施されていたそうな)
当時の各種聞き取りなどの資料も残ってましたよね。
その中に鎧を着ていた話も幾つかありますよね…?
オルレアンで市民が出迎えた時にも鎧を着ていたはず。
そもそもジャンヌが宗教裁判にかけられたのは
”男の格好をして戦場に出た”のが一因ですから
鎧を着た兵士姿だったのではないでしょうか。
そもそも戦場に出て目立つ旗振りをするのに
普通の服装でいたら危ないから
鎧くらい装着していても不思議じゃないでしょうに。
ジャンヌ・ダルクは最後には
味方の撤退のために殿(しんがり)を買って出て
敵方の捕虜になっているので、
鎧は散逸して現存していないのは事実ですが。
一体、何を根拠に鎧を着ていなかったと言っているのか、
とても気になります。
-AR