■原作改変問題

 

 

詳細はリンク先でどうぞ。

 

 

■原作改変ではなく改悪

 

原作改変は大きく分けると

 媒体の違いから必要である改変

 監督や脚本家、構成の考えで改変したもの

の2種類がある。

 

問題は脚本を書いた人が原作に全く敬意を払わないと、

自己満足だけに浸った原作改変になってしまう。

※脚本は監督が兼任する、又は原案を出す場合も多いので

 一概に脚本家だけの問題じゃない。

 

原因となっているのは

 我が強く、自分は天才と信じて疑わない。

 自分が書いた物語は必ず受け入れられる。

という自己陶酔に陥っているからだと思う。

 

酷い原作改悪があったアニメの批評で

私が何度も口にしてきたのだけれど、

 そんなに自分の物語をやりたいなら

 自分で作品を書いて

 オリジナルアニメでやれ

と。

 

作家が文字通り心体にむち打ち、

寿命を削りながら描(えが)いた物語を利用して

失礼極まりない自慰行為をするなと言いたい。

 

 

■実写化

 

これは実写化においても同様なのだけれど

ただ実写化の場合は空想世界を描きやすいアニメと違い、

改変せざるを得ない事情が多々あるので

擁護するべき部分はある。

 

例えば漫画原作の場合だと、

どうやったって漫画のキャラデザインを

実在の役者に落とし込める訳がない。

 

容姿だけでも雰囲気を似せるだけで精一杯であり、

またあまりに現実感のない服装や髪型だったら

改変せざるを得なくなる。

 

容姿がどうにかなったとしても、

そのキャラの性格や雰囲気などを踏まえた

高い演技力のある役者などそうそう居る訳もない。

 

 

■オリジナルアニメランキング


最後にオリジナル(原作がない)アニメの投票ランキングを貼る。

 

恐らく、このアニメの多くを

ごく普通のアニメファン程度だと

きっと知らないか、忘れていると思う。

 

1位になった「魔法少女まどかマギカ」

社会現象まで起こした超人気作となったが、

その原案をした虚淵玄氏でさえも

全ての原作(案)作品が売れた訳ではないのだ。

 

 

 

自分で書いた物語でも売れる、

真に実力のある脚本家というのは、

例え原作付きの脚本であっても

原作を決して損なうことなく

更にその裏にあるものまで読み取って

再現するものである。

 

原作付きをまともに描(えが)くこともできず、

自己満足に浸る様では三流もいいところだと

言わざるを得ない。

 

他人の褌で相撲を取るなとは

よく言ったものである。

 

 

追記

 

 

利権が絡むと碌なことにならないのです…。

 

敢えて原因として書かなかったのですけれど、

こうした金に群がる連中によって

原作作品が知名度と人気を利用されて

酷い扱いを受けることは多々あります。

 

監督や脚本家だけの問題ではない場合もあるのです。

 

追記2

 

 

 

追記3

 

 

現在はそういった発言をした動画は消されていますが…。

 

一応、いい意味で解釈しますと

 「原作をきちんと把握すれば

  原作者と会う必要は感じられない」

という事なのでしょうが…あまりに尊大ですよね。

 

発言をされた方がどれくらい凄い読解力を持っているのか知りませんが、

原作者自身の言葉よりも深い読解力なんてあり得ません。

 

 

脚本家の野木亜紀子さんの投稿。

セクシー田中さんの脚本家ではないので誤解なきよう。

 

野木さんも打ち合わせで会うのはプロデューサーだと語っており、

原作者の意図が不明で

 「直接私に原作者と話をさせて欲しい」

と訴えたものの、止められたそうです。

 

そうですよね、原作者と脚本家(又は監督)が話をするのが

筋が通った話です。

 

ただ巨額の資金が動き、

大勢の人が関わる実写化プロジェクトでは

それが許されない場合も多いのでしょう…。

 

コメント欄でも万愛さんに対する返信があるので

そこもお読み下さい。

 

追記4

 

 

配信中止の原因ではないでしょうが、

少しこの劇場版作品にまつわる事を語ります。

 

この劇場版作品は押井守監督を一躍有名にした

出世作と言われることも多いのです。

 

実はTVシリーズも手掛けた押井守監督の作風は

原作者である高橋留美子先生からは不評であり、

 

 「あれは押井守監督の”うる星やつら”であって

  私の作品ではない。」

 

と怒りをあらわにしておられました。

 

私個人としては押井守監督の力量は認めていますが、

ただ原作者にそんな事を言わせてしまった、

そこは猛省すべき点だと思っております。

 

この劇場版は原作者の意向には沿っていませんが

アニメ版ファンからの評価がとても高い作品です。

 

 

-AR