第13話。

 

ん~~~まぁ変わってないと言えば

変わってないのかもしれませんが、

ジンシのマオマオに対する態度が

どんどんと中学生みたいな恋愛感情に…(笑)

 

人は恋をすると子供みたいになるのかも?

 

今のところ、マオマオがジンシに惚れる要素が

微塵もありませんが、二人はどうなるのでしょう?

 

…ところでジンシは本当に”宦官”なのかな?

この辺りまだはっきりと確認できてないので

ひょっとしたらという疑惑も

ありをりはべりいまそかり。

 

 

■宦官

 

 

宦官とは性器を切除した男性

当初はただの刑罰だったものの、

性器がないことから

主に女性に手を出されると困る後宮で

活躍したとあります。

 

因みに宦官、つまり去勢された男性は

陰湿な性格になることが多いと言われています。

 

性器を失ったが故に、逆に脳が性の快感を覚えていて

満たされない性の渇望からか、

かえって性欲が強まる者も居たのだそう。

 

満たされないが故に性行為も激しくなり、

張り型(ディルド)も盛んに用いていたらしい。

女性に手出しできない鬱憤から

男色にハマる宦官もいたとのこと。

 

更には敵対相手に性的な虐待を感じさせる拷問や刑罰を課し

陰湿なことをする者も多かったのです。

 

また、後宮に入るために宦官になったにも関わらず、

女官や次女に手を出す宦官ばかりでなく、

挙げ句、後宮の貴女にまで手を出す輩までいたので

一時期、宦官制度が廃止された時代もあったのです。

 

 

■宦官が国を腐敗させた?

 

三国志演義でも語られた様に

王や皇帝が宦官を重用するあまりに

国が乱れることが何度もあったので

その度に宦官制度廃止の動きもあったのですが

宦官に連なる豪族の反対などでうまくいかず、

一時的に廃止されてもまた宦官制度が復活していました。

 

なぜ王や皇帝が宦官を重用したかというと

宦官が後宮に出入りできるので

子供の頃から傍らにいる宦官を信用し過ぎてしまった

からですね。

そして宦官に連なる豪族が力を持っていたので

政治戦略が運びやすかったからでもあります。

 

でも、王や皇帝の意に沿わぬ宦官を排除しようとしても

逆に誅殺されたり、毒殺されたり、

反対に自分が王や皇帝を廃されました。

 

…まぁただ、歴史を振り返れば、

宦官でなくても悪政をした王や皇帝はゴマンと居るので

宦官だけに政治腐敗を押し付けるのは

ちょっとおかしな気もします。

 

 

■死の危険がある去勢

 

当時の医療技術で”性器を切除する”ので

実は術後に死ぬ者も多かったのです。

施術中にショック死したものもいたでしょう。

大量出血しますし。

 

宦官になる第一関門は死なないこと

だったのですね。

 

後期は麻薬などで痛みを和らげる措置が

されていたのでしょうが、

術後生存しても地獄のような痛みが

絶え間なく続くことに精神を蝕まれる者も

少なくなかったでしょう。

 

やがてそれが克服されても

今度は満たされない性欲への渇望が待ってます。

 

術式と術後の措置がほぼ完成した清代でも

あまり予後が良いとは言えず、

ある記者の取材では

生き残った宦官の下腹部は黒ずんでいたとあります。

私も白黒写真をネットで見ましたが、

恐らく壊死寸前だったのでしょうね…。

 

清代の宦官を見た他の人の証言では

きれいに処置されていた場合もあったそうで

術式方法や術後の手当などで

大きく左右される可能性もあります。

 

 

-AR