【韓国映画】光州 5・18《評価・あらすじ》 | いまごろ韓国ドラマな毎日 *arupaka

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今は韓国語の勉強がメインです。

視聴済み映画の評価です。
個人的な評価ですのでご参考程度にニコちゃん
(最高は星5つ/小さい星は0.5)
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光州 5・18

2007年 作品


○出演:アン ソンギ/イ ジュンギ
    キム サンギョン/イ ヨウォン
○監督:キム ジフン
○脚本:ナ ヒョン

評価
★★★

映画の種類

事実に基づく戦争映画

あらすじ

タクシー運転手のミノは、
幼い頃に両親を亡くし、
高校生の弟ジヌと、
光州の街で仲良く暮らしていた。

平凡ながらも、未来への希望に溢れた
明るい生活…

そんな2人が暮らす平和な街で
ある日事件が起こる。

民主化を訴える全南大学のデモ隊と、
全斗煥の軍事部隊とが衝突し、
市民に死傷者が出たのだ。

死亡者の中には、
デモ隊に間違われて攻撃を受けた
ジヌの級友も含まれていた。

この軍の暴挙に、
ジヌたち高校生を含む市民が立ち上がり、
デモ隊に合流する。

そして、市民と軍の対立が激化する中、
軍による一斉射撃が始まり、
ジヌが命を落としてしまう。

ジヌを喪った悲しみから、
ついに武器を手にしたミノ。

そしてミノ同様、
大切な人を喪った市民や、
大切な人を守りたい市民たちが
武器庫を占拠して市民軍を結成し、
軍事部隊に立ち向かうのだが…

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この映画は、
実際に起きた事件をもとに
描かれているので、
まずは光州事件について少し…

光州事件とは、
1980年5月、光州市で起こった
学生たちによる反政府デモに対し、
戒厳軍が武力によって弾圧したことに
端を発し、10日間に及び、
軍と市民との間で軍事対立が起きた事件。
最終的には戒厳軍によって市民軍は鎮圧され
これにより多数の死傷者がでたというもの。

もちろん、私はこの事件について
今まで聞いたことがなかったし、
イ ジュンギの出てる映画という理由だけで
興味をもった映画でしたが、
緊迫したストーリーに、
途中からどんどんひきこまれていきました。

歴史を知るということは、
他国の出来事であっても興味深いし、
色々と考えさせられますよね。

実際に起きた出来事だと思うと、
映画との距離がぐっと縮まる感じがします。

映画の中盤で、
武装していない一般市民に対し、
無数の銃弾が浴びせられるシーンが
あるのですが…

バタバタと倒れていく人々、
逃げ惑う人々…
まさに地獄絵図でした。

一般市民をこんなにも簡単に
撃ち殺すのかと、衝撃を受けました。

国内で自国の人間に対し、
こんな非道な作戦を実行したなんて
恐ろしい限りです。

それも、これからの国を支えていく
未来ある学生たちに対しての容赦ない攻撃は
愚かとしか言い様がないですね。

この映画の原題である「華麗なる休暇」は、
この事件の非公式な作戦名とのことですが、
こんな作戦に、何が「華麗なる休暇」だ!!
と怒りが込み上げました。


映画よりも、
この事件に対して色々な思いが湧き出て、
偏った感想になりましたが、
もちろん映画自体も、
市民の悲しみや怒り、事件の非道さ、
奪われた市民の未来をうまく表現した、
すばらしい作品だと思います。

光州事件に興味を持たれた方は、
ぜひ、その目でこの事件の凄惨さを
確認してみて下さい。