いつも変わらない店内 そうクラシック音楽が流れる店内で今日も緊張しながら彼は営業妨害頑張っています 流石に止めないのかとマスターに聞いたら 実は甥っ子なんだよ えーと声を出して店内の常連客もまたまたびっくり

実は彼人前に立つと声が出なくなるようで それを克服するため 遥々喫茶店に来ては声がけしている いやいやおかしいでしょとマスターに言ってしまった それが彼の耳にも勿論聞こえていて

僕のことで何かと 言われたので 素直に 彼に おかしいと 人見知りならここでやるより 駅のホームで声がけとか 他にあるでしょと ならそこまでいうなら 僕とこの後一緒に どうですかと突然の誘いに心がドキッと思ったわたしが馬鹿でした 何を期待したのか まさかの屋台で客引きを手伝う羽目に ここがあるのなら 昼間の喫茶店はいらないでしょと彼に聞くと お店の常連さんがおじの店も出入りしているので会話のキャッチボールのため通っていたとのことそれから彼との話はお互いの印象から趣味、子どもの頃話まで話すに至った でもここまで話せるなら 本当は違うのかと聞いたら なんとわたしのこと異性と考えたことがなく緊張しないとまさかの暴言に 口に含んでいた飲み物を彼に噴き出し 慌ててテーブルにあったもので拭いたところ それがまさかのの雑巾で さらにパニック そこで彼が臭いと

あーあーごめんねごめんわざとではなく 咄嗟にとったものがまさか雑巾だとは知らずごめんとそこは謝罪 その後の空気が重く 臭い口の周りを誤魔化す彼に 笑いが絶えないわたしとそれを見て爆笑するマスターにどことなく 完成形はこれでしょと彼に伝えた そうマスターのようになればいいよ どんな人にも自然体で話せる人が一番と彼に伝えたら なら僕と結婚しましょとまさかの冗談のようなプロポーズだけど何故か はいと答えてしまった直後 顔が真っ赤の頭真っ白 それには 彼も驚き こんな僕に嫁いでくれますかと 何故か迷わずゴウサイン出してしまった頃に 冷静になった時には 手遅れ 彼がまさかの喜び つい聞いてしまった お互い得体の知れない人間が突然出会い結婚という契りを結ぶのに こんな簡単に決めていいのか と問いかけたら はいかわいい笑顔に ドキッとしてしまった自分がもうダメと そうわたしも彼を好いている だから迷わずゴウサイン あーあー母親より父親になんて言おう まさか得体の知れない人に嫁ぎました しかも名前も何も知らない二人 そうお互い名前も何も知らないまま結婚