帰国まで~半日入院、輸血~ | 白血病だって100まで生きてやる。

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21歳で慢性骨髄性白血病と診断され、2年以内に分子遺伝的寛解達成!
留学先で風邪で入院し、採血したらまさかの白血球26倍(26万個)。
すぐにマルク(骨髄穿刺)でその日のうちにたった一人で外国語で病名告知されました。

二回目の通院。


あんまり採血や待合室などの記憶はないのですが…、

多分、この日、前回よりヘモグロビン値が低かったので、

ヘロヘロだったんだと思います。


だから記憶ないのかな。

このときのヘモグロビンの値は、私には確か知らされませんでした。(怖

多分5以下だったのかな…


お~危険。


医者に「これはもう今日輸血しないといけません」

って言われて、

「お願いだから言うこと聞いて。日本に帰りたいでしょ。」

とまで言われたので、

そのときは素直に従いました。


そして、お医者さんなのですが、

実は前回、あのムッツリな医者に毒々と言われた後、


待合室で泣いてると、

優しそう~なおばちゃんで賢そうな医者が現れ!!!!


意見も、話し方も、決め付ける言い方ではなく、

一緒にいい方向へ治療のこと考えていこう、というスタンスのようで、

すぐ気に入って、この日(二回目の通院のとき)は、

この先生に診てもらいました。



もう、採血したあと、ヘロヘロへろーんだったので、

すぐベッド(というか点滴用のリクライニングシートみたいなところ)で

グッタリしていると、


ここの病院には


「半日入院病棟」


なのものが存在するということで。


早速またまた車椅子でそこへ向かい、

すぐ点滴しました。


輸血の準備があるので、少しでも食べろということで、

昼ごはんが運ばれてきたのですが、

でっかいクレープというか、ロールケーキ?みたいなのに、

ジャムがどっさり。


昼、これ一品only。


まあ、入院時から食べてるので、

驚きはなかったのですが、

親は



「…これデザートちゃうの…」



とビックリしてました。


私は全然食べる気がしなかったので、

妹や通訳さんに、下のロビーにあるスーパーやピザ屋でいろいろ買ってきてもらいました。


その間、隣で輸血してたおばあちゃんと話してました。


向こうが単刀直入に、

「何の病気?」

と英語で聞いてきたので、


「Leukemia」(英語で白血病)


と言いました。



まあ、そのあと、

「こちらの言葉でもいいですよ」

と言ったら、


「あら、上手に話せるのね、留学生?どこから来たの?」

と話がはずみ…


「私はね、病気の名前知らないの。教えてくれないのよ。

でも血液が増えないみたいなのよ。だから輸血に通ってるの。」


と言ってました。



まあ、はたから見たら、私のほうが顔色悪かったのですが、

後日談、母や親父から見たら、そのおばあちゃんの顔、真っ青だったらしいです。


もう顔色悪い自分の顔毎日見てるので、よく分からなかった…。


そして、ここに住んでて病名知らないってのもすごいなーと思ってしまいました。


だって医者、こんだけストレートに患者に言うのに。



と話したり、ごはん食べたりしてると、

私の血も来ました。



血液型と名前と国名とか確認され、

何回も何回も確認して、



人生・初・輸血!!

(しかも外国人の血!ww)


前に、テレビで骨髄移植とか輸血したら、

食べれなくなったものが食べられるとか、

性格変わるとか見たので

(↑かなり記憶あいまいです!)


も・し・や、

これで私英語ペラペラになったらどぉしよ~~うにひひラブラブ


なんて思ってましたが


なんのこっちゃ…


な~んも変わりませんでした…(当たり前かww



何cc輸血したかなどは全然覚えておらず、

実は記憶もあいまいであり、

おばあちゃんと話したり点滴しながらも、


寝たり起きたりしていたので、

時間とかも全然分かっていません…。


ただ、輸血後の塩分(?)かなんかの点滴の落ちるスピードが、

激早でびっくりしました。


血管壊れるてーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(隣のおばあちゃんのときも激早でしたが)


そして、もう1回採血したら、確か10とかまで上がっててびっくりしました。


血ぃくれた、どこかの外国人さんよ、ありがとう。

そして私の血も、ほんの一部分だけ日本人じゃないのね…


という謎のレア感を感じてました。笑



そ・し・て



先ほどの、お気に入りの女医先生が

(家族全員この先生に惚れてました)


「じゃ、これ、注射器。」


と言って私に一本の注射器を渡しました。



家族一同


「???」


となってたら



「飛行機乗る前に必ず打ってってね!それじゃ、グッドラックドキドキ


とサラッと言われ…


えええ?

とボーゼンとしてたら、


「これ説明書!皮下注射だから、自分のブヨ(腹とか太もも)に刺してね」


と言われ


おいおいおい!?


自分で自分に注射デスカーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


この注射大嫌いな私が!?

無理だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


と思い


「え、お母さん頼むよ!!」


と言ったら


「え!!お母さん!!無理!!絶対無理!!きゃーっ無理!!」


と言われ…


結局この人は、観光しかしてへんやん…

なんのためにここ来たんじゃ…


と思い…

続けて妹に


「あんたならできるよ!!お願い!!一生に一度できるかできないかだよ!!」


と頼んだら


「ww無理wwウチ先端恐怖症やしwwマジ無理~」


(先端恐怖症とか初めて聞いたぞ…しかも刺す側って関係あるの…)


ということで


自分に


自分で


注射する



という、


ドSな行為をするはめになり…


(ちなみにこの注射は、長時間の飛行機のエコノミー症候群を和らげるもの…だった気がします)


でも、グリベックができる以前のCMLの治療法は、

インターフェロンという、皮下注射によるものだったらしいので…



プチmyself皮下注射体験や…と思い…



とはいえ結局当日まで母と妹に頼み込んでましたが、


笑顔で全力否定されてたので…



仕方なく…



まあ、この話は後日書きます。



そして、輸血も最後の通院も終え、ホテルに帰り、

帰国できることとなりました。


サッラーっと書きましたが、

この通院日、病院だけで丸1日かかり、

結構家族共々疲れました。。。


でもま、こんな経験、なっかなかできないことなので、

まあ、いっか。と思ってます。


さーてやっと帰国します!!


続く。