楽しい数学:『中心角の裏ワザ』 | 塾のおしごと

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『 底面の半径3cm、母線の長さ5cmの円すいの側面のおうぎ形の中心角を求めなさい。』

 
この問題も円すいを展開図にしてから考えます。
 
 
展開図にすると、オレンジの部分が側面、白い円が底面になります。
つまり、今回の問題は、オレンジの部分のおうぎ形の中心角を求めれば良いのです。
 
ちなみに中心角は図の部分ですね。
 
 
ではこの中心角を求める方法ですが、学校ではこの様に学ぶはずです。
 
まず、この側面のおうぎ形の弧の長さを求めます。
弧の長さは底面の円の円周と等しくなりますので、
 
『円の円周』
2×半径×π・・・直径×πで求められますね。この場合この長さは
2×3×πなのでになります。
 
次に考えるのは「おうぎ形」について・・・
おうぎ形とは円の一部です。
 
したがって下の様に考える事が出来ます。
 
 
オレンジのおうぎ形は円の一部。
次はこの円の円周を求めます。
 
先ほどと同じように、円の円周は直径×πなので、
2×5×π=10πとなります。
 
ここで中心角をaというアルファベットにして考えていきます。
もとの円の一周の角度は360°なので・・・
 
このような公式となります。
【もとの円の円周×a/360°=おうぎ形の弧の長さ】
これを計算すると
a = 216°となります。   したがってこの問題の中心角は216°です。
 
が、考え方も計算も少し難しいですよね・・・。
 
そんな人におススメな公式があります。
 
それは・・・
 
 
この公式です。
底面の円の半径=3cm  母線=5cm なので
 
 
これを計算すると  216°!!!!
 
いかがでしょうか?
これは受験生には是非知ってて欲しい公式ですね。