ムード・インディゴ(2013) | waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

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L’arbre cache souvent la forêt.
本と映画の備忘録。ときどき、禅問答(笑)

アメンバー限定記事は公式ジャンルと全く関係ない超つまんないぼやき内容なので、公開していないだけですσ^_^;ホントにホントにお気になさらずにσ^_^;

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ムード・インディゴ(2013)


フランスの小説家であり、作詞家、
ジャズトランペット奏者、歌手など
幅広く活躍しながらも、
1959年に39歳の若さで他界した
ボリス・ビアンの名作青春小説
「うたかたの日々(日々の泡)」を、
「エターナル・サンシャイン」の
ミシェル・ゴンドリー監督が映画化。

働かずに暮らせるほどの財産をもち、
自由に生きていた青年コランは、
無垢な魂を持つ女性クロエと
恋に落ちる。

盛大な結婚式を挙げ、幸せな日々を
送っていた2人だが、クロエが
肺の中に睡蓮が芽吹くという
不思議な病に侵されてしまう。
高額な治療費のために働き始めた
コランの人生は次第に狂いはじめ、
クロエも日に日に
衰弱していくが……。

おもちゃ箱をひっくり返した
ような映像と感覚的な音。
ファンタジーにリアリティを
ごちゃ混ぜにした世界。

ミシェル・ゴンドリーと
ボリス・ビアンの摩訶不思議ワールド。

「恋愛睡眠のすすめ」は
感覚がついていけなくて
いただけなかったが、今回は
ラストまで楽しめた。
きっとデューク・エリントンの
BGMのせいだと思う。

でーも、やっぱり私の中で
「エターナル・サンシャイン」を
越えない。

前半30分の幸せな日々は
クロエの発病と共にドンドン
色を失っていく。
水の中をプカプカ浮いている
ような生きている実感のない
幸せな日々は
黒と灰色と希望のない白に
変わっていく。
徐々に色を失う。

コランの目の前に広がる
モノトーンの風景。
単純で純粋で愛する二人だけの
世界は相手が欠けると
成り立たない闇。

明快な筋立てが余計に悲しい。
相変わらずのゴテゴテの映像美。

若干老けめのオドレイ・トトゥに
アメリの頃の瑞々しさは
欠けていたが吸い込まれるような
眼差しは健在。
ミシェル・ゴンドリーワールドに
ピッタリかもしれない。

物悲しくて
今日はもう1本、
ビール飲んじゃおう。
★★☆☆☆