こんにちは。

今日はトルコ民謡についてです。

 

今日、ラジオのNHKFMでHR/HM三昧を放送されていますね!第1部は都合で聴けませんでしたが、今第2部を聴きながらブログを書いています笑

ハードロックよりヘヴィメタル寄りな内容な気がします。

リクエスト送ったけど採用されないだろうな~メタルの名曲多すぎるよあせる私はLordiの「HardRockHallelujah」をリクエストしました。

こういうラジオを聴くと自分の知らない音楽ってたくさんあるんだなって思いますね。

 

去年の4月くらいからトルコポップスを聴くようになりました。

きっかけはこの曲下差し

 

この曲を聴くより前にもトルコの音楽は聴いたことありますが男性ダンスグループみたいな感じでどこにでもありそうなポップスだったんですよね。

この「Dum Tek Tek」は古典要素が入っていて、トルコの民謡がどういうものか知らなくてもトルコだなって感じることができる曲だと思います。

トルコに限らずですが、こういう民族音楽要素が混じった曲は好きだな~って思ってトルコポップスを聴くようになりました。

 

上差しこの曲も古典要素が入ってると思います。「Dum Tek Tek」も好きだけどこっちの方がよりいっそう好きですね。3億回再生されているのも納得します。こういう音楽を好きな人は多いと思います。

 

テレビで歌っている時の映像が好きなのでぜひ見てください。凄く綺麗な方ですよね。シンプルな服装がキマっていて素敵です。

 

この2つを聴いてトルコの音楽は完全には西洋化されないんだなって思いました。日本もそうだと思います。歌謡曲やJ-POPは聴いていてアメリカやイギリスの音楽とは違います。楽器は西洋のものだしジャズやロックなど欧米の音楽に影響されつつも日本の古くからの音楽や国民性が今の音楽にも残っていると思います。

西洋化されきっていないという点が日本と似ているなと思い、トルコの音楽のルーツを知りたいと思いました。

 

それで、図書館に行ってトルコ民謡のCDを探したのですがこれがなぜか見つからないんです。トルコ軍楽のCDは置いてあったので借りて聴きましたが、マーチング演奏で軍のパレードに使用するのか、民謡という感じではありませんでした。

世界の民謡のオムニバスCDはいくつかありますが、トルコ民謡にはウシュクダラという大変有名な民謡がありまして、この曲しか収録されていませんでした。そのCDは借りて聴きました。ウシュクダラは後ほど紹介しますが、メロディがいいですね。

 

そして先日、トルコではなくアラブの民謡を借りようと思って民謡コーナーの棚を見ていると、トルコ民謡のCDがあったんです!!!

見つけた時、「お前・・・今までどこにいたんだ・・・?」ってCDに聴きたくなりました笑

今まで民謡の棚を端から端まで探しても見当たらなかったのに・・・嬉しくて飛び上がりそうになりましたね。

 

曲についての感想はたいしたことは書けないです。使われている楽器が民族楽器なこともあって民謡であることは聴けばわかりますが、ウシュクダラほど印象的な旋律なものは少ないと思いました。どれも一緒に聞こえるというか・・・。

この手のCDで楽しみなのは歌詞カードですね。

トルコ民謡の特徴が書かれていました。

まずは表現様式。2つの様式があり、1つはウズン・ハワ(長い歌)という、拍子にとらわれず自由リズムで長く音を引き延ばし喉をふるわせこぶしやゆりで飾り広い音域の旋律を1人で歌うものです。もう1つはクルク・ハワ(割りくだかれた歌)という、厳格な拍子に基づく短い旋律で、音域は広くなく装飾音も少なく大勢で歌いそのほとんどは踊り歌であるようなシラビックな歌だそうです。

歌詞は1行に7,8,11,14などの節をもつ4行詩でそのうちの3つの行の最後の語は脚韻を踏むそうです。

日本でも歌詞は7,5調とかありますよね。

ウズン・ハワは別のところでも似たような説明を聞いたことがあります。カトリックのミサによくある歌ミサみたいなものでしょうか?ちょっと儀式的な感じがします。

他の特徴として上げられているのが拍子と微少音程です。

拍子は短い旋律が何度も繰り返されるクルク・ハワ様式の民謡では5,7,8,9,10拍子といった付加的リズムが守られます。2つの単位とその1.5倍である3の単位の組み合わせからなり9拍子だと(2+2+2+3)のようにどこかが0.5倍だけ伸ばされます。8拍子だと(3+2+3)となり1部分だけ0.5拍子が短縮され、そこでちょっと躓くような拍節感を与えることができるそうです。

なるほどわからん!って感じです。楽譜で表すとどういう記述になるんでしょうか。

微少音程は知っている方多いと思います。トルコだけじゃなく西アジアに共通するそうです。ピアノの白鍵と黒鍵の間にさらに音があるってやつですよね。5線譜で表す時は♯¹、♯²、♯³(←読めますか?♯1、♯2、♯3です。数字は小さめで右上に書きます。)などと書くそうです。

 

楽器の紹介もありましたが映像で演奏風景を見ないと想像がつきません汗映像資料で各国の民謡のものがあったはずなのでそれも借りてみようかな。

民族楽器ってどこかの国で生まれてそれが貿易とかで世界各地に広まっていったのかなって思うのですが、それにしても機能は同じでも国によって姿形が変わってくるのが面白いですよね。だいたいどこの国にも笛と弦楽器と太鼓があるのになんで見た目が違ってくるのでしょうか。写真付きで紹介されていたバーラマやジュラという弦楽器は洋梨を半分に切ったような形をしています。木を加工して作るのでしょうが、どうしてこんな形になったのでしょう。

 

最後にウシュクダラの紹介です。

 

日本人歌手江利チエミがカバーしているのでこちらをどうぞ。

 

最初に聴いたウシュクダラが江利チエミバージョンでした。私じゃない人もウシュクダラは聴けば好きになると思います。日本人と相性がいいから日本に入ってきたのかな?と思っていましたが、そうではなく先にアメリカでヒットしたそうです。アメリカ経由で日本に入ってきたわけですね。

今回借りた歌詞カードに和訳がついていました。その歌詞の内容が江利チエミバージョンと全然違いました。

アメブロはJASRACと包括契約を結んでいて歌詞をブログに載せていいと伺ったので歌詞を書きだしてみようと思います。

 

まずは江利チエミバージョンのほう。前半のトルコ語の部分は省略します。

「(台詞)皆さんトルコ帽をご存じでしょう

ウスクダラはそのトルコの西の

はずれにある古い小さな城下町です

昔この町の女たちは

みんな利口で美人ぞろいでしたから

男たちは女の秘書になって

小さくなっていました

ある雨の日噂を聞いてはるばる

この町を訪れた

男たちの一行がありました(台詞終わり)

 

 ウスクダラ はるばる 尋ねてみたら

 世にも不思議な 噂の通り

 町を歩いて 驚いた

 これでは男が かわいそう

 

 町中の女を 自慢の腕で

 恋のとりこに してみせようと

 粋ななりして 出かけてみたが

 とりこになったのは 男だったとさ!?

 とりこになったのは 男だったとさ!?」

 

ミイラ取りがミイラになった内容でクスっとします。

 

実際の歌詞の和訳は以下の通りです。

「ウシュクダルに行ったら 雨だった、

 私の恋人の着る長い裾は泥だらけ、

 彼は 起きたばかりなのか 目はぼんやりしている。

 

 彼は私のもの

 彼と腕をどうやって組もうか?

 彼の着てるシャツは

 何と素敵に似合っているの?(繰り返し)

 

 ウシュクダルに行ったら

 1枚のハンカチを見つけた、

 ハンカチの中に ロクム菓子をつつんだ、

 私が彼を探したらすぐ近くにいた。

 

 (繰り返し)」

全然違いますよね。男が女の尻に敷かれる内容ではありません。女から男への熱い思いが綴られています。

アメリカで歌われたウシュクダラの歌詞の内容を知らないのでなんとも言えませんが、アメリカで流行った時か日本に持ち込まれた時に詞の内容が変えられちゃったのでしょうか。江利チエミバージョンの方が異国感が強調されています。でも原曲通りの詞の方が情熱的で好きですね。

 

今回借りたCDのおかげでトルコ民謡のことが少し知れたので、トルコポップスを聴く際に使われている楽器や拍子のことも意識して聴いていこうと思います。トルコ民謡を聴くのは諦めていたというか、YouTubeでちまちまと探していたので図書館にCDが置いてあってよかったです。

トルコ民謡はYouTubeで「Turkey Traditional music」で検索すると出てくるので皆さんぜひ聴かれてみてください音譜

 

以上。