「逃亡
弁護士」
その前の時間にやっている「ジョーカー」と並んで、正直、シナリオの陳腐さを感じざるを得ないドラマではあるが、定期録画されるので、毎週欠かさず見ている。
昨クールに放送されていた「新参者」よろしく、物語のメインストーリー以外で、毎回毎回、心温まるサブストーリーが展開する。
今回のそれは、強姦致傷の冤罪で10年間服役した男が、再審請求をするまでに至る経緯をたどったもの。
冤罪によって社会的地位を失った男は、親の反対を押し切ってまで結婚してくた女房に迷惑がかかることを恐れて、嘘をついてまでして離婚をした。
それから10年、出所した彼は無実でありがなら、どこかびくびくした日々を送っていた。
そんな彼の前に、上地雄輔演じる逃亡弁護士成田誠が現れる。
弁護士としての正義に燃える成田は、無実の罪を晴らそうと、再審請求のための事件当時の目撃者を探しはじめる。
だがそこで成田は、目撃者を探しているのが自分たちだけではないことを知る。
探していたのは、離婚してしまったことを後悔していた、彼の奥さんだった。
彼女は街中でビラを配り、一人、懸命に再審請求につながる目撃者を探していた。
私の人生のなかで、こんなにも自分を愛してくれる人と出会うことができるだろうか。
いや、そうではない。
そこまで私を愛してくれるまでのことを、私はその人にしてあげることができるだろうか。
自分が人を愛することはそんなに難しいことではない。
難しいのは、自分が人に愛されることだ。
たとえ冤罪とはいえ、結果としてなにもかも失ってしまった自分を、心の底から信じて、そして行動を起こしてくれるまでに自分を愛してもらえるように、私は相手になにかすることができるだろうか。
安住伸一郎のラジオ番組で、リスナーから寄せられたこんな葉書を思い出した。
「いいな~お母さんは。お父さんとは紙の上でしか繋がってなくて。私なんか、血で繋がっているんだよ。」
こんなことを考えれば、そうやすやすと結婚相手が見つからないことも、なんとなく納得できる。
でも、それでもやっぱり、
今すぐに、愛する人に巡り合いたい。