あ、起きました?
 どうもはじめまして。私イリアと申します。
 ごめんなさい、目隠しは取れない決まりなんです。でも大丈夫ですよ、そんな必要はないんですから。
 よいしょっと、すいません、まだ準備が終わってなくて。もうすぐですから、最後にお話でもいかがです?
 えっと、混乱していらっしゃいますか?かなり口調が乱れていますね。
 あ、やっぱり不安ですか?動けないし、私たち初対面ですしね。そうですねぇ、なぜあなたがここにいるか、それだけはご説明差し上げることが出来ます。
 簡単に申し上げますと、私は掃除屋と呼ばれる身分のものでして。具体的に何をするのかと申しますと、人体における拷問、解体、処理作業です。
 そうです!あなたを今から解体させて頂きます。
 そのためにこんな遠い山荘を、ご依頼主様はご用意なさったんですよ。途中までは車で来れましたけど、後はあなたをかついで歩いたんですよぉ?
 まぁその分の報酬は頂いているわけですから、仕事はきっちりしないといけませんよね。私、自分の仕事ぶりには自信があるんです。
 協会の中では一番だって言われています。気になりますか?
 使う道具の数もそうですけど、削ぎ落とす速度とか角度とかが、いちいちとっても痛いんですって!
 たくさん勉強した甲斐がありました。
 そうですね、あなたはここで死ぬんです。なんでって……え?お心当たり、ございませんか?
 きちんと胸に手を当てて考えてみてくださいな。私はお仕事をするだけです。
 死にたくないのですか。うーん。困りましたね。だって私、もう報酬を頂いているんです。それよりも何か価値のあるものを、あなたはお持ちですか?
 ないですよね。あなたの命をかけたとしても、たくさんお釣りが来る程の報酬なんですもの。
 大丈夫です、心配入りません!私、いつでも仕事は丁寧に、ゆっくり、じっくりを心がけています。
 御依頼主様からも、なるべく時間をかけて、ショック死しないように拷問してほしいと言われています。
 とても私にぴったりの依頼なんです!

 さぁ、準備が出来ました!
 怖いですか?ではどこから切り取っていくか、初めに説明致します。心の準備が必要なことって、ありますもんね!
 まずは耳、鼻、少し飛んで爪ですね。これだけでも一日かかるので、続きはまた後でご説明します。
 さぁ、なるべく長く生きてくださいね?
 あなたが生きている時間、私に追加賃金が発生するんです。生きようという意思、無くしたらダメですよ?