生まれてから中学に上がるまで神戸に住んでいました。「神戸っ子」の特徴は「方向音痴が多い」などと言われたりします。
海と山に囲まれていて「山が見える方が北」「電車は東西に走っている」という感覚が刷り込まれているからです。したがって知らない土地に行くと東西南北が麻痺します。
しばらく博多に住んだことがありました。福岡市内では海は北にあります。博多駅に立つと博多湾に向かって街は開けてますが方角的には北西に向かってます。この感覚が逆転してしまいます。海は南という先入観があって「北に向かって歩いてきて」と言われると間違いなく反対方向に歩き出します。
日吉でもほぼ同じ現象が起きます。東急東横線はどちらかといえば南北に走っています。したがって東京方面は北になります。日吉駅に立つと大学は東側に位置します。電車は東西に走るものだと思っている私には大学正門からのポプラ並木は北に登っているという感覚が生じてしまいます。よって武蔵小杉や新丸子が東京方面に向かっているという感覚がないのです。
コンパスの針が固まっている頭なので困ったものです。
協生館で過ごした頃は周囲を毎朝ジョギングしていました。大学の周囲を走るとキャンパスは丘の上に立っているということがよくわかります。東西南北かなりの高低差があることを実感します。
スマホを持たずに走ると協生館に戻ってこれません。難儀な人間です。
起て
日はめぐる丘の上
春秋ふかめ揺ぎなき学びの城を承け嗣ぎて
執る筆かざすわが額の徽章の誉世に布かむ
生きんかなこの丘に 高く新たに生きんかな
あゝわが義塾
慶應 慶應 慶應
塾歌の3番の歌詞は三田だけでなく日吉も思い起こす味わいのある歌詞です。
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