イランは中東の米軍基地などのレーダー施設(「イランの襲撃でカタール人16人負傷内務省|ARAB NEWS」 2026/3/1、「イラン、ヨルダンとUAEのTHAADレーダーシステムを攻撃 衛星画像で明らかに」 2026/3/6 CNN.)や情報機関の拠点(「DJ-サウジアラビアのCIA施設、イランのドローン攻撃受ける」 2026/3/4 ダウ・ジョーンズ配信)、クウェートにある米軍の作戦戦術センター(『米防空網を突破した1発…「スクワーター」狙う金正恩委員長』 2026/3/4 中央日報日本語版)など、米国やイスラエルの「目」や「耳」、「頭脳」となる施設を優先して破壊している。攻撃を早期に察知する施設を破壊されて、イスラエルの防空システムは稼働しているのだろうか?日本語や英語のメディアでは見かけないが、アラビア語で書かれたものには、空中で80個に分裂して攻撃するイランのミサイルの画像が見られる(بريكس بالعربية on X: "عاجل الصاروخ الإيراني متعدد الرؤوس.. شاهد لحظة انقسام الصاروخ في السماء فوق إسرائيل وتوزعه على تل ابيب.ا https://t.co/3NhnFDC5dU" / X 2026/3/6)。
追記:
2026/3/12
イランの小学校誤爆に関して、トランプ米大統領がイランの兵器は「非常に精度が低い」と話したが(「イラン小学校攻撃、米軍に責任か 児童ら170人超死亡 」2026/3/10 日本経済新聞電子版)、さすがにレーダー基地、作戦センター、情報機関の拠点などを正確に叩いたイランの兵器の精度が低いわけがないだろう。
『タイムズ・オブ・イスラエルによると、革命防衛隊はファルス通信を通じて発表した声明で「シオニスト政権の犯罪者首相の官邸と政権の空軍司令官本部を攻撃目標とした」と明らかにした』(『イラン革命防衛隊「イスラエル首相官邸を弾道ミサイル攻撃」主張』 2026/3/3 中央日報日本語版)。タイムズ・オブ・イスラエルはイスラエルのニュースサイト。この情報は、イランのプロパガンダで済ませていいのだろうか?イスラエル軍はイランの最高指導者ハメネイ師の邸宅も攻撃した(「【記事全文】米・イスラエル攻撃 イラン最高指導者・ハメネイ師を殺害 邸宅爆撃受ける…地元メディアが死亡伝える」 2026/3/2 スポニチ)。イランが攻撃したとしても、「目には目を歯には歯を」だ。ドバイ警察はソーシャルメディア上で「公式発表と矛盾する、あるいは公衆を混乱させたり、公共の安全・秩序・健康を脅かしたりする可能性のあるうわさ、虚偽の情報、またはいかなる内容も共有することを禁止」(「DJ-ドバイ、公式発表と矛盾するSNS投稿で逮捕も」2026/3/4 ダウ・ジョーンズ配信)し、イスラエルはテルアビブの動画をアップしたものを処罰する(بريكس بالعربية on X: "🚨 عاجل: إسرائيل تُعاقب كل من ينشر مقاطع فيديو لتل أبيب بالسجن لمدة خمس سنوات. https://t.co/l3g9bMfTBL" / X 2026/3/7)。イランの攻撃は報道統制が必要なほど激しいものではないのか?
DPRK(北朝鮮)はイランへ支援する用意があることを表明している(بريكس بالعربية on X: "كوريا الشمالية: "نحن على استعداد لتقديم أي نوع من الدعم الذي تريده إيران". https://t.co/5INa2kS0Ln" / X 2026/3/6)。『北朝鮮がウクライナの戦場に続き2番目の「テストベッド」を取得したとの懸念も出ている』(『米防空網を突破した1発…「スクワーター」狙う金正恩委員長』 2026/3/4 中央日報日本語版)。昨年の変則軌道ミサイルのようなビックリ・ドッキリ兵器が出てこないとも限らない。
ハメネイ師の殺害には、交通監視カメラのハッキングなどがあったという(『ハメネイ師殺害、イスラエル諜報の威力まざまざ 「情報収集何年も」』 2026/3/4 日本経済新聞電子版)。イランは同じ要領で米軍関係者やイスラエルの情報機関の関係者の動向をつかみ、湾岸諸国の高級ホテルを攻撃したのではないだろうか?台湾有事には在日米軍基地だけでなく、米海軍の所管である南麻布のニュー山王ホテル、心理的な意味では六本木の米軍ヘリポートも攻撃対象になるだろう。
日本には28か所のレーダー基地がある。今回の中東有事と同様、台湾有事の時にもレーダー基地が最初に標的となるだろう。島根半島には高尾山分屯基地(島根県松江市)というレーダー基地があるが、直線距離にして10Km余りのところに原子力発電所がある(「結城友奈は勇者である 大満開の章」のラストシーンの行き先と推測されている)。最近の誘導兵器は正確に標的を捉えるが、電波障害等があれば標的からずれたところに命中することもあるだろう。
防空ミサイルの枯渇も問題になっている(『米軍司令部を「命中」させたイラン…米国の防空ミサイルの枯渇の可能性に注目集まる』 2026/3/2 ハンギョレ新聞)。米軍の携帯ミサイルなどの弾頭は、片田舎の町工場で、手作業で製造されているそうだ。受注が不定期な弾頭のために多額の資金を使ってオートメーション化などする経営者はいない。金型の保管費用だって馬鹿にならないことは、日本でも取適法問題で明らかになっている。
イランは湾岸諸国のエネルギー施設を攻撃して、石油やLNGを生産停止に追い込んでいる(「サウジ石油精製施設にドローン攻撃 クウェートは米戦闘機誤射」 2026/3/2 日本経済新聞電子版、「カタールLNG大手、不可抗力宣言 イラン攻撃で生産停止」 2026/3/5 日本経済新聞電子版)。おかげでサウジアラビア産に変更しようとしていたバーラトはロシア産原油を購入し続けられるようになり(「米、ロシア産原油のインドへの販売を一部容認-30日間限定措置」 2026/3/6 Bloomberg)、欧州はロシア産ガスに頼らざるを得ず、ウクライナ停戦のためにロシアの収入減を断とうとしていたトランプ政権には痛手となった。ロシアがイランに米軍の位置情報を提供したと疑われているが(「ロシア、イランに米軍の位置情報提供か 艦艇や航空機の衛星画像」 2026/3/7 日本経済新聞電子版)、確かにロシアにはそれだけのメリットがある。そして湾岸諸国の2か国の当局者は、イランへの初期攻撃に関して、米国の戦争対応に失望していると述べ、またある関係者は、湾岸諸国が、米軍が十分に防衛しなかったことに苛立ち、怒っていると述べた(Gulf allies complain US didn’t notify them of Iran attacks and ignored their warnings By SAMY MAGDY, MICHELLE L. PRICE AND AAMER MADHANI ASSOCIATED PRESS • March 6, 2026 Stars&Stripes)。また台湾有事の場合、日本の石油備蓄基地などが攻撃される恐れはないのだろうか?
イランはハイファを攻撃した(『米と湾岸諸国がイラン非難、「危険なエスカレーション」と共同声明』2026/3/2 ロイター)。ヒズボラもハイファの軍事目標に攻撃を始めた(「DJ-ヒズボラ、イスラエルの標的を攻撃と発表」 2026/3/2 ダウ・ジョーンズ配信)。ハイファ港にはバーラトのアダニグループが投資し、インド・中東・欧州経済回廊構想の一翼を担っている。同構想に絡み、アダニグループは先月18日にフランスの港と覚書を締結しており(「インド】アダニ、仏マルセイユ・フォス港と覚書締結」 26/2/23 NNA)、フランスにとってもハイファへの攻撃は見過ごせないのだろう。フランスが空母シャルル・ドゴールを派遣するのもうなずける(「フランス、中東情勢で地中海に原子力空母派遣 英はキプロスに駆逐艦」 2026/3/4 日本経済新聞電子版)。
また、ハイファ港には米空母ジェラルド・R・フォードが入港する予定であった(『米空母「フォード」、イスラエル海域に到着』 2026/2/27 Record China)。トイレの問題を抱えるジェラルド・R・フォードも予定が狂ったのではないだろうか?空母エイブラハム・リンカーンがイランから攻撃を受けた。イラン革命防衛隊は同艦が攻撃後エリアから1000Km以上撤退したと主張する(بريكس بالعربية (@BRICSinfoar) / X 2026/3/6)。ジェラルド・R・フォードが紅海に達しているが(بريكس بالعربية on X: "🇺🇸🇮🇷 مجموعة حاملات الطائرات يو إس إس فورد موجودة في البحر الأحمر. https://t.co/cxPehHG9Ql" / X 2026/3/7)、エイブラハム・リンカーンと交代するのではないか?さらに中東には、空母ジョージ・H・W・ブッシュも投入される予定だ(BRICS News on X: "JUST IN: 🇺🇸 US to deploy 3rd aircraft carrier USS George H.W. Bush to the Middle East. https://t.co/pHZmtz9SVS" / X 2026/3/8)。やはり、エイブラハム・リンカーンに何かあったとしか思えない。なお、空母だけでなく予備のない補給艦への攻撃も作戦行動を継続不能にするには有効だ。
日本の高市首相は国会答弁で、イランによる核兵器開発等地域を不安定化させる行動をやめるよう求めた(Sputnik 日本 on X: "【高市首相「イランによる核兵器開発は決して許されない」】 🎥高市首相は、2日午前の衆院予算委員会で、イラン情勢を巡る日本の立場について説明した。 https://t.co/ppQmujtqlL" / X 2026/3/2)。それならば日本も核兵器開発等、地域を不安定化させる行動はできないだろう。そもそも、核保有国とみられるイスラエルがイランから攻撃されており、核保有が必ずしも抑止力につながらないのは明らかだ。
トランプ大統領はイランに無条件降伏を強気に迫っている。米国はイラン内のクルド人勢力との連携も検討しているが(『米国、イラン体制転換へクルド人と連携検討 「使い捨ての歴史」再現懸念』 2026/3/6 日本経済新聞電子版)、シリアで米国は政府軍を支持し、クルド民族主義勢力は事実上支持や保護を失ったと捉えられている(「シリア:アメリカに切り捨てられてクルド民族主義勢力の領域占拠が崩壊」 中東がわら版 中東調査会 2026/1/21)。米国とイスラエルがイランに地上軍を派遣した場合、スーダンはイラン側に立って戦うと発言した(بريكس بالعربية on X: "🚨عاجل - السودان: إذا شنت الولايات المتحدة وإسرائيل عملية برية ضد إيران، فسينضم السودان إلى الحرب إلى جانب إيران. https://t.co/iEaGwU0F4L" / X 2026/3/6)。米国が地上軍を派遣したら、完全に第三次世界大戦になる。