とりあえず、こんにちわ。局長です。
いよいよ・・・決戦の日が来ちゃいましたね。
なにが決戦かって、2月16日は北陸新幹線の敦賀延伸開業区間の
切符の発売日じゃないですかー。局長も1番切符狙いまっせ。
というわけで、前回の続きでも。
のぞみ77号(現・のぞみ273号)に乗って西へ向かう局長。
福山市内にあるお洒落な結婚式場、広島県初のイオンモールなど
新幹線の車窓から広島県内各所を見て行ったり・・・
そして、広島駅を通過した事により局長旅の最西端が
広島県ではなく、さらに西の県になる事に・・・。
てなわけで、局長が乗るのぞみ77号は広島からさらに西へ、
お隣の山口県へと入っていくのであった・・・。
広島駅を出てしばし、のぞみ77号は山口県へと入りました。
目の前に見える建物は『ゆめタウン徳山』であり、
そんでもってこの時点で新岩国駅は通過して行ってます。
このみ「あら、私の故郷の山口県へ入ったのね」
局長「そうだな。本州最西端の山口県へと入ったわけだが、今回は山口県は通過という事で」
このみ「はあ!?なんで通過しちゃうのよ!!」ヽ(`Д´)ノ
局長「いふぇふぇふぇ・・・ちゅねりゃにゃいでぇ」;つД`)
風花「ま、まぁまぁ、局長も行かないとは言っていないから、今回は落ち着いて・・・」
このみ「全くもう・・・!広島県には行ったのに、山口県に行かないなんて局長はダメダメすぎるわ!今度の旅では必ず立ち寄りなさいな」
局長「へ、へい・・・」
風花「ところで、ゆめタウンってイオンみたいなスーパーマーケットか何かなんですか?こっちでは全然見かけないので・・・」
このみ「ゆめタウンは風花ちゃんの言う通り、スーパーマーケットね。山口県にも結構あるけど、確か広島に本店があるのよね。そういえば、東京にはお店無かったわね」
局長「ゆめタウンは中国・四国・九州地方と兵庫県に展開しているスーパーマーケットで、兵庫県以東に店舗は存在しない。スーパーマーケットというが、イオンモールと規模が同じくらいのショッピングセンターもあるから、そこは平和堂と似ている点があるよなぁ・・・」
風花「そうなんですね」
のぞみ77号は徳山駅を通過して行きます。パチリと1枚。
徳山駅は周南市にある駅であり、新幹線の停車駅においては
一部の『のぞみ』が停車する駅でもあったりします。
ちなみに、在来線のホームでは駅メロディが採用されてますが
いずれも小学校の音楽の授業で聞いた事ある曲が採用されています。
可奈「そうなんですか?小学校の音楽の授業で聞いた事ある曲かぁ・・・どんな曲なんだろう?」
局長「多分、皆が聞いた事ある曲だな」つ『1年生になったら』
可奈「これって、いっちねんせーいになったーら♪ともだち100人出来るかな~♪で有名な曲じゃないですか~!」
星梨花「山口県の駅で、これが聞けるなんて初めて知りました!」
可奈「あぁ~!懐かしいな~!これ、小学校の時にいっぱい歌ったよね!」
星梨花「はい!私も歌ったことあります!」
局長「そんで、次はこれだな」つ『ぞうさん』
星梨花「これも聞いた事ありますね。確か、ぞうさんでしたよね」
局長「そうだな」
可奈「ぞ~うさん♪ぞ~うさん♪えへへっ、これも歌いましたよ~!」
局長「徳山駅の在来線ホームでは、2014年に上り方面は『ぞうさん』、下り方面は『一年生になったら』が採用されている。いずれも、旧徳山町出身の作詞家、まど・みちおが作詞した曲でもあるんだ」
可奈「っていう事は、徳山は『一年生になったら』や『ぞうさん』の作詞家の生まれ故郷だったって事なんですか!?」
局長「そういう事になるな。歌うの好きだろ?今度行ってみると良いかもな」
徳山駅通過後、すぐの山沿いに看板が見えてきたのでパチリと。
『日本酒 白牡丹』とあるのですが、山口県内にこれがあると
山口県のお酒かなーって初見では思ってしまいます。
しかし、この『白牡丹』ってお酒は広島県のお酒だったりします。
編集段階でちょいと調べてみたのですが、
この看板は1975年の山陽新幹線博多延伸開業時に設置され、
当時の白牡丹酒造の社長が『新幹線から見える程の大きな看板』として
このデカい看板が作られた経緯があります。
こういうデカい看板、局長の地元にあったりしますので
なんとなーくですがパチリとしたくなりますね・・・
徳山駅通過後しばし、新山口駅付近にてパチリと1枚。
高架下には朱色の電車やディーゼル機関車が留置されていますが、
この場所こそが『下関総合車両所・新山口支所』となります。
見どころは、ここからチラリと見える転車台でしょうか。
蒸気機関車復活の第1号となった『SLやまぐち号』は、
ここと津和野駅にある転車台で方向転換しています。
ちなみに、新山口支所には気動車110両、貨車15両、
客車5両の合わせて130両が所属しています。
じゃあ・・・あのディーゼル機関車ってなんぞや。
ちょいと調べてみると、恐らくですが『DLやまぐち号』で
蒸気機関車代わりに使用されるディーゼル機関車だと思われます。
可奈「DLやまぐち号?それってどんな電車なんですか?」
局長「DLやまぐち号は、1979年に蒸気機関車復活第1号として話題となった『SLやまぐち号』に使う蒸気機関車が、何らかの理由で運用できない場合において、ピンチヒッターとして蒸気機関車代わりに運用に入る時があるんだ。この時、あの凸型のディーゼル機関車が運用に入る際に『DLやまぐち号』って名乗るんだ」
可奈「そうなんですね!蒸気機関車って、『ボォー!』っていう汽笛とかがすごいんですよね。でも、それが動けない時にあの赤いディーゼル機関車が入るんですね。それってちょっと残念かも・・・」
局長「なにを言う。DLやまぐち号も貴重な存在だぞ。今、あそこにいる凸型のディーゼル機関車は、JR西日本が現時点で8両しか所有していない貴重な存在だしな」
風花「蒸気機関車もそうですけど、あそこにいるディーゼル機関車もかなり貴重な存在なんですね・・・」
局長「それにだ、DLやまぐち号での運用は蒸気機関車のピンチヒッターって言っただろ?すなわち、蒸気機関車の修繕などが完了すれば、ディーゼル機関車は運用を外れるって事だ」
風花「じゃあ、ディーゼル機関車で運用される・・・っていうのはある意味でレアケースみたいな存在なんですね」
可奈「そっかぁ・・・局長がそういうと、蒸気機関車で運行されるよりレアだってのがより伝わってきますね!」
局長「なので、DLやまぐち号も応援したってな」
てなわけで、局長を乗せたのぞみ77号は新山口駅へ停車。
パチリと1枚、静岡県民や滋賀県民ブチ切れ案件かもですが
最速達列車の『のぞみ』の一部は山口県内の新山口駅と徳山駅に
停車するダイヤが組み込まれている事で知られていますね。
特に静岡市民や浜松市民は、新山口や徳山よりもデカい都市なのに
なんで静岡や浜松には止まらずこっちに止まるねん・・・と
めちゃくちゃ疑問に思う人もいるでしょう。
このみ「そういえば、新山口とか徳山に東京へ行く『のぞみ』が停まるから便利だなって思ってたのよねぇ。でも、静岡県の駅は全部通過していてちょっと驚いたけどね」
琴葉「山口県には一部の列車が停まって、静岡県は全部通過って不思議な話ですよね。でも、どうして新山口駅には一番速い『のぞみ』が停車するようになったんですか?」
局長「それはだなん」
ここで、新山口駅に一部の『のぞみ』がなぜ停車するのか・・・
という事について、ちょっとしたこぼれ話でも。
新山口駅は、1900年に開業した山陽本線の駅として
当時は吉敷郡小郡村にあったことから『小郡駅』という
駅名で開業した駅でありました。
その小郡駅に転機が訪れたのは1974年、山陽新幹線開業1年前に
小郡駅に山陽新幹線も併設されるという事が決定したので
その際に『新山口に駅名を変えないか』という話が出ました。
これにより、『山陽新幹線『新山口駅』促進連盟』が発足したり
7月4日には山口商工会議所が緊急常議員会を開いたりして
民間を中心に動きが活発化する事態に発展しました。
局長「そんなわけで、現在と同じ『新山口』という名前、小郡町に配慮したのか『山口小郡』という名前もあったが、1975年の山陽新幹線開業時において駅名変更は無く、『小郡駅』として開業したんだ」
琴葉「駅名を変えるのに色々やったけど、結局は元の駅名で開業したんですね」
局長「そういう事だな。しかし、まだ諦めきれなかった山口商工会議所は1997年、『小郡駅』から『新山口駅』へ改称を求めるという決議を出し、1998年には小郡町商工会も小郡町議会に要望書を提出したんだ」
星梨花「それで、駅名が変わったんですね!」
局長「いや、この時は当時の小郡町民の一部が『なんで山口市の一部にならなアカンねん!』と反発してな、この時は駅名が変わらなかったんだ」
星梨花「そうだったんですね・・・」
美也「今まで住んでいた街にある駅が、急に別の街の駅名に変わるとなると、寂しい部分もありますし、小郡町民が反発した気持ちも分かりますよ~」
このみ「小郡町の人にとって、駅の名前が山口に変わるのは大事なものを持っていかれる気分だったのかもしれないわね」
局長「しかし、そんな状況に変化が訪れることとなる」
同じく、新山口駅に停車中の『のぞみ』をパチリと1枚。
上り線停車中のは東京へ向かって行く『のぞみ』で、
おそらく東京には14時15分に到着する個体かと・・・。
N700Sで運行、同じN700系シリーズにおいても
結構アップデートが為されていてちょいと別物感もありますね。
局長「それはそうと、1974年に『新山口駅にしようか』という話が出たも結局小郡駅でスタートし、1997年には山口商工会議所、1998年には小郡町商工会も要望書を出したが小郡町民の反発で駅名が変わらなかった・・・という所まで来たな」
琴葉「そうですね」
局長「そいじゃ、その話を続けて行こう。町民の反発で1998年に駅名変更は叶う事は無かった。しかし、その転機が訪れたのは2003年となる」
このみ「約5年後の話なのね。一体何があったのかしら?」
局長「駅名を変えようという機運が再び高まったんだ。この時、地元から『おらが町にのぞみ停車を』という要望を受け、JR西日本が2003年10月のダイヤ改正に合わせた駅名改称の打診をしてきた事を小郡町の町長が話したんだ」
このみ「でも、小郡町って駅名を変更するのに反対した町民がいたのよね。これも意外と難しそうじゃない・・・?」
局長「それがな、平成の大合併によって2005年に小郡町は山口市に吸収合併される事が具体化していたんだ」
琴葉「じゃあ、小郡町は山口市に入るから駅名を変更しても良くなったみたいな感じになったんですか?」
局長「そういう事になるかな。もちろん、何度か協議もあったし、『小郡町の将来を考える会』が発足して駅名変更撤回を当時の小郡町長に訴えたりなどの動きもあったが、結局2003年10月1日のダイヤ改正で『小郡駅』は『新山口駅』へと改称し、一部停車ではあるが『のぞみ停車駅』というのを勝ち取ったわけだな」
琴葉「そうだったんですね・・・」
このみ「新山口駅にのぞみが停車する事に、そんな事情があったなんて知らなかったわ」
局長「ちなみに、開業後に駅名が変更されるという珍しいケースの駅でもあったりするんだが、そもそもなぜ『新山口』という名前にしたことで『のぞみ停車』を勝ちとれたと思う?別にのぞみ停車なら『小郡駅』でも良くね?って思わないか?」
琴葉「確かにそうですね・・・。小郡駅でものぞみ停車は出来ますよね」
局長「実は、小郡駅時代にも『のぞみを止めてくれ』っていう調整交渉がJR東海に対して行われていたが、これにはJR東海側は難色を示していたんだ。そこで、ある作戦に打って出たんだ」
このみ「作戦?」
局長「小郡なんて名前はマイナーすぎるので、『新山口』に変更すれば首都圏や関西圏から見てインパクトがあるし、山口県のイメージが伝わりやすい『新山口』に変更すれば、JR東海が難色を示している『小郡駅へののぞみ停車』が上手く行くんでないか?という作戦に出たんだ」
このみ「そんな事があったのね・・・」
局長「そんでもって、駅名改称は山口県や山口市、経済界からの広域的期待と、山口市合併へのシナリオを背景としつつ、JRは『駅名改称は地元要望があれば検討すっぞ』という形となった。しかし、これによって小郡町議会や町民の駅名改称議論の是非は考慮・反映されなかったんだ」
星梨花「それって、小郡町の人の意見は無視されたって事ですか?ひどいですよね・・・」
局長「でも、のぞみ停車を勝ち取るための犠牲ともいえる部分は、山口市に編入された小郡町にとっても悪いことではないからな。1つの犠牲でたくさん得るものがあるとすれば、犠牲となった部分は黙っちまうのよ」
美也「でも、そこに住む人たちの中には反対していた人もいたんですよね~。む~ん・・・ちょっとモヤモヤしますね~」
局長「まぁ、長年使われていた小郡という名前が消えるのは残念に思うところありだが・・・おっと、そろそろ出発だぞ」
新山口駅を出発、車窓右手に見える銀色のデカい箱モノは
『KDDI維新ホール』という多目的ホールですね。
パチリと1枚、2021年に開業した多目的ホールであり
開業時から通信大手のKDDIがネーミングライツを取得したことで
名前に『KDDI』というのが付いていたりします。
新山口駅を出て少し、高架下に国道9号線の高架道路があり
画像真ん中に見える四角いビルはJA山口の本所だったり。
それにしても、新山口近辺は山がとにかく多いですな・・・。
局長「ちなみに、これでも山口市中心部では無いんだ」
瑞希「そうなんですか?じゃあ、街の中心はどこに・・・」
局長「新山口駅周辺は旧・小郡町だからな。山口市役所や山口県庁がある場所は、新山口駅から山口線に乗って12km北にある『山口駅』が山口県中心部の駅になるみたいだな」
桃子「そうなんだね。新って付かない山口駅もちゃんとあるんだね」
局長「ちなみに、山口駅の1日あたりの平均乗車人員は2022年のデータで1464人しかいない。県庁所在地かつ山口県の代表駅として知られる山口駅だが、その平均乗車人員は山口県内の駅において宇部駅に次ぐ13位になるそうだ」
桃子「代表駅なのに13位ってすごく少ないね・・・」
局長「ちなみに、新山口駅は2022年の1日平均乗車人員は6452人に達し、新型クソコロナが出る前は1万人をゆうに超えていたが、それでも第1位な下関駅に次いで第2位、山口市においては最多の利用者数を誇るぞ」
瑞希「代表駅の山口駅より、新山口駅の方が利用者数が多いなんてすごいぞ・・・」
桃子「でも、なんでそんなに差が付いちゃったの?」
局長「代表駅である山口駅はローカル線ともいえる山口線しか走ってないからな。一方の新山口駅は山陽本線、山口線、宇部線が乗り入れているし、東海道・山陽新幹線に至っては一部停車だが『のぞみ』も停車している。下関駅は山陰本線と山陽本線が乗り入れ、さらには北九州市との交流もあるからな」
桃子「それが山口駅には無いから、差が付いたんだね・・・」
瑞希「こういう駅の知識、ちょっと勉強になるぞ・・・ふむふむ」
局長「なので、気になったら遠慮なく調べてみると良いぞ」
新大阪方面の九州新幹線を新下関駅通過時にパチリと。
本州最西端の新幹線駅である新下関駅、
ここを通過して行ってすぐに新関門トンネルへと入るので
九州はもうすぐそこ・・・という形になりますね。
ちなみに、新関門トンネルの中間点から約1.8kmほど
新下関寄りに1000kmポストが設置されています。
つまり、東京から新幹線で1000kmは関門トンネルの
中間点から約1.8km新下関寄りになるというわけですね。
そんなわけで、いよいよ九州へ
『初上陸』いたします。
5分ちょいくらいでしょうか、のぞみ77号は新関門トンネルを抜け、
本州から九州へと入っていきました。とりあえずパチリと。
フォルクスワーゲン北九州のディーラー近くを走行中・・・
局長初の九州、思えば高校時代に修学旅行で行けたはずなんだけど
不登校で修学旅行に行かず、それから何十年経ったよなぁ。
そして、2022年にようやく行けたって・・・ヤバいやん。
局長「せやから、高校時代のクソどもを恨んでやりたいぜ。というか、地獄に落ちろF〇ck!」
桃子「ちょっ!?お兄ちゃん!!そういう汚い言葉は使っちゃダメだよ!!」
瑞希「一部、放送禁止用語が入ったので伏せました」
局長「それに、最近そのクソみたいな高校時代のむぐg」
瑞希「局長、それ以上言うと楽しめませんよ」
桃子「そうだよ。お兄ちゃん、いつまでも済んだことを引きずっちゃダメだよ」
局長「そ、そうは言うけど・・・くっ、まぁいいか。高校時代の修学旅行は九州、しかし不登校で行けなかった分楽しむとするか!いや、そのクソ高校が立てるプランより無量大数倍楽しめるプランで行くか!」
瑞希「その意気です。ふんす」
画像真ん中に見える観覧車は『チャチャタウン小倉』のものであり、
局長的に大阪駅近くのアレみたいだなって思い出したり。
ちなみに、チャチャタウンはショッピングモールとの事。
しかし、北九州の小倉駅に入った時の景色の変貌ぶりから
『北九州ってガチで大都会すぎるやろ』と思った局長。
そんなわけで、次回はいよいよ九州の地に降り立ちます。
果たしてどうなる事やら・・・。
というわけで、ここまで。ではでは