とりあえず、こんばんわ。局長です。

白い悪魔こと雪が局長の地元を襲いまくってます。

恐らく、雪乞いを誰かがしたんでしょうね。マジ許さん。

あと、気象庁やマスコミも『最強寒波』と言わずに

『殺人寒波』って言いかえれば良いと思うんですよ。

 

というわけで、前回の続きでも。

大和ミュージアムへと向かった局長、特別展がやっていたので

まずは特別展をちょいと見ていく事に・・・。

特別展は『海軍を書いた作家』で、阿川弘之、吉田満、吉田昭の

3人が書いた海軍に関する小説等を見ていったわけです。

撮影禁止ゾーンが殆どで、唯一の撮影可能ゾーンというわけで

阿川弘之の書斎を見た局長、こういう書斎が局長の部屋にもあると

書き物が楽しくなるんだろーなって思ったりしたわけで。

まぁ、何事も形から入るのが手っ取り早いかなって(笑)

そんなわけで局長、次はいよいよあの『大和』を見ていく事に。

 

で、デカい!( ゚Д゚)

 

大和ミュージアム1階にある『大和ひろば』へと来ましたが、

そこには超巨大な戦艦大和の模型が展示されています。

ちなみに、下に館内スタッフが見えるのですが

それと比較してもかなりデカいです。

 

海美「うわぁ~!すっごくおっきい船~!!」

琴葉「模型って言うから、手に乗るほどのサイズだと思ってましたけど、小型の船と同じくらいの大きさですね・・・」

局長「実際見てみると分かるんだが、戦艦大和の再現模型がとにかく大きいんだよな。その分精巧に再現されているから、見どころは十分あると思うぞ」

海美「そうなんだ~・・・。ねぇねぇ、この船って一体どんな船だったの?」

局長「大和ミュージアムにおいてメインともいえる『戦艦大和』の再現模型。その『大和』とは1941年12月16日に就役した大日本帝国海軍の軍艦だ。史上最大と言われた46cmの主砲3基9門を抱え、ブロック工法で施工されたりして、当時の日本における最高の技術が注がれ、そんでもって秘匿で作られた船でもあるんだ」

海美「なるほど~・・・。秘匿で作られたって、こっそり作られたんだよね?なんでこっそり作られたの?」

局長「46cm主砲の搭載が、最高軍事機密に触れていたからなんだ。その他にも色々あったと思うが、戦艦大和を建造する時の機密保持はとにかく厳しかったとされ、造船所を見渡せる場所には板で出来た塀が設置されたり、ドックには大きさが分からないように艦の半分に屋根をかけ、棕櫚の葉を編み込んだ大量の筵が全面に張り巡らされたと言われている」

海美「へぇ~・・・そこまで隠していたかったんだね」

局長「それだけじゃないぞ。建造に関わる者は厳しい身上調査が行われ、自分が配属された部署以外の情報は必要最小限でしか知る事が出来なかった。つまり、造船所自体が厳重態勢に敷かれていたとなる」

琴葉「造船所のスタッフですら、互いに情報が漏れたりしないようにしていたんですね・・・」

局長「さらに、建造ドックを見渡せる山には憲兵が見張っていたというレベルだしな」

琴葉「戦艦大和を作るために、見える場所全てに塀やら憲兵とかもいたんですね・・・」

海美「すっごい厳しすぎるよね~・・・」

局長「そんなこんなで出来た戦艦『大和』を模型でさらに見ていくぞ。戦艦大和を見に行く旅に、ヒア・ウィー・GO!」

 

かなり大きい戦艦『大和』の模型、それもそのはず・・・

なんと『10分の1』というスケールで再現されているのです。

ちなみに、再現模型の大きさは全長26.3mにもなります。

特撮で使う模型の船ですら、こんなにデカくないと思います。

 

説明にあるように戦艦『大和』は戦前の造船技術の結晶でもあり、

戦後は復興の礎にもなったと言われています。

また、戦艦『大和』の模型は建造に携わった多くの人たちや

大和と共にした多くの乗組員や家族の思いと共に

平和の尊さを後世に伝えるシンボルとして建造したとあります。

 

局長「ちなみに、戦艦『大和』の建造費は造船に関わっていた『艦政本部』による試算によれば、その当時の価格で約1億3780万2000円となる」

海美「1億円!?やっぱりこれだけ大きいとすごく高いよね~」

琴葉「海美ちゃん。この金額って当時の価格だって局長が言ってるよ。今の価値に換算するとかなり高い気がするんだけど」

海美「そうなの!?じゃあ、今作ったらいくらになるの!?」

局長「ある試算によれば、3兆円弱に達すると言われているぞ」

海美「3兆円!?金額がヤバ過ぎて言葉が出ない・・・」

局長「まぁ、これはある試算だからな。局長が『日本円貨幣価値計算機』というサイトで入力して調べてみたら、約2700億円になったけどな」

琴葉「2700億円も高いですけど、3兆円に比べると幅がありすぎですね・・・」

局長「とにかく、建造費はかなり高かったみたいだな」

 

10分の1戦艦『大和』の模型については、

広島県呉市に本社を置く大新グループが寄贈しています。

説明板には、大和が作られていた頃の様子やら

大和が呉湾に姿を現した時の様子が書かれています。

 

局長「ちなみに、この戦艦『大和』の模型は新造時の原図や潜水調査の映像、さらには生還した戦艦『大和』の乗組員の証言などを基にして新たに設計図を作り直し、その設計図を基にして造船所で作られた模型との事だ」

琴葉「リアルに再現された大和には、当時の乗組員の証言も入っているんですね・・・」

海美「っていうか、模型を作るのに船を作るところで作っちゃうって凄いよね~・・・」

局長「そうなんだよなぁ・・・」

 

戦艦『大和』の模型は経済産業省が認定している文化遺産の

『近代化産業遺産33』に登録されています。

『欧米諸国に比肩する近代造船業の歩みを物語る近代化産業遺産群』の

リストの中に『旧呉海軍工廠関連遺産』が入っていますので

その中にこれも含まれているというわけです。

 

リアリティ溢れる戦艦大和の10分の1模型。

よく見ると、船の上には戦闘機が乗ってるのですが

この飛行機は『零式水上偵察機』という物です。

ちなみに、この飛行機の模型も10分の1戦艦大和の模型同様、

エンジンや計器類までしっかりと作り込んでるとの事。

 

莉緒「あの飛行機は、偵察するための飛行機だったのね。ところで、零式水上偵察機ってどんな飛行機なのかしら?」

局長「零式水上偵察機は、戦艦・空母・巡洋艦・潜水艦に搭載され、そこから発進して敵の様子等を探ったりするのに使われた飛行機だな。偵察機と言っても、機銃が装備されていたり小型の物なら爆弾も搭載できたので攻撃も出来たみたいだな」

莉緒「へぇ~・・・『偵察』っていう割には攻撃とかも出来ちゃうのね」

局長「ちなみに、戦争後期には電波探知機や磁気探知機を使って対潜水艦作戦に従事したり、3人乗りであることから夜間偵察機に回すことで艦上偵察機の負担を減らしたりと、戦争が終わるまで出番が減るなんてことは無かったと言われているぞ」

風花「それって、かなり万能な偵察機だったんですね」

局長「まぁ、そういう事になるかな。ちなみに、実物が見たいなら鹿児島県南さつま市にある『万世特攻祈念館』か岐阜県各務ヶ原市にある『航空自衛隊岐阜基地』に行くと、実物の『零式水上偵察機』が見れるぞ」

風花「そうなんですね・・・。ところで、局長ってこういうのは好きなんですか?」

局長「んー・・・戦闘機ゲーってプレイしないから何とも言えんな」

 

艦尾をパチリと、実際に見るとやっぱりデカい(;^ω^)

このデカさは、一度行ってみて実感してほしいですね。

模型ファンならヨダレが出るんじゃないかと(おい)

 

局長「ヨダレが出るで思い出したが、戦艦『大和』は『ヤマトホテル』と言われていた事もあるんだ」

莉緒「戦艦なのにホテルって、よっぽど豪華な装備でもあったのかしら?」

局長「豪華な装備があったのは事実だな。そんでもって、トラック島で停泊したままソロモン諸島での激戦に参加できずに保養所代わりと化し、そんでもって中々出撃しなかった事から『ヤマトホテル』と他の艦の乗組員や陸軍将兵から皮肉られたんだ」

莉緒「宇宙戦艦ヤマトのモデルの船なのに、実戦では参加せずに停泊していたからホテルってあだ名が付いたって事ね」

局長「そういう事になる。ちなみに、ヤマトホテルの豪華なエピソードは以下の通りとなる」

 

★冷暖房完備(弾薬庫の冷却機能の余力ですケド・・・)

★巨大な冷蔵庫(これのおかげで食料の備蓄量が桁違いに多かった)

★厨房には料理人がいる(しかも一流の飲食店出身者で構成された)

★納豆、こんにゃく、うどんなど艦内で作れる

★アイスクリームやサイダーも作れる

 ⇒サイダーについては『ここ』に詳細載せてるヨ。

★将校の食事が超豪華

 ⇒朝は旅館朝食風の日本食

 ⇒昼は洋食フルコース

 ⇒夜は和食膳

★普段なら蔑ろにされがちな下士官や兵卒用の厨房でも

 それなりに良い料理が出ていたらしい。

★しかも食事中は軍楽隊の演奏付き(司令長官の昼食時にあったとか)

★下士官や兵卒が釣り糸を垂らして魚を釣って現地調達する。

 ⇒料理人がいる厨房へ持ち込めば調理してくれた。

 ⇒ちなみに、他の艦でもそう言う光景はありましたが

  戦艦『大和』では魚釣りする人が他より多かったとか。

★分隊対抗運動会がしょっちゅう行われていた

 

風花「戦艦『大和』って戦時中に活躍した戦艦ですよね。とても戦時中とは思えないぐらいのエピソードばかりですよね」

莉緒「これ、本当にあった話なの?」

局長「みたいだな。大本営の陸軍参謀辻政信中佐は太平洋戦争の激戦地だったガダルカナル島へと向かう道中で、大和が停泊しているトラック泊地へと立ち寄って山本五十六司令長官を訪ねたんだが、その際に大和で黒塗り膳に入れられた鯛の塩焼きや鯛の刺身が振舞われている。その時に『海軍って贅沢ですねぇ・・・』と皮肉を込めて言ったみたいだな」

風花「鯛の刺身?!そんなのが出たんですね・・・」

莉緒「はぁ~・・・たしかに贅沢だって言いたくなるわよねぇ」

局長「ちなみに、ガダルカナル島で交戦していた日本陸軍は食料品が不足していたので、飲まず食わずの戦いを強いられていたと言われているぞ」

風花「そんな状況下だからこそ、大和で贅沢な食事が出てきたというのは『贅沢だ』って言いたくもなりますよね」

莉緒「私だったら、怒りたくもなっちゃうわよ」

局長「でも、辻中佐は『海軍は贅沢ですね』って言ったことに対して後に後悔しているみたいなんだ」

莉緒「えぇ~、それってどうしてなの?」

局長「戦艦『大和』って連合艦隊旗艦として建造されている。今でも軍艦は国家主権のシンボルでもあり、外国へ訪問すれば外交官として活躍する事もある。賓客を迎えれば、最大限の供応を行うのは海軍のマナーでもあった。つまり、激戦へ赴く大本営の陸軍参謀が来たので、海軍は最大限のおもてなしをしたわけなんだ」

莉緒「なるほどねぇ・・・。贅沢なおもてなしをしたのは海軍のマナーという部分があったのね」

局長「そういうこっちゃ」

 

だが、こんな贅沢エピソードも大戦中期までと言われており

戦局が一気に悪化していった大戦末期になると・・・

 

★対空要員が増加したことで艦内密度が一気に『密です!!』

 ⇒結果、衛生環境悪化によりインキンタムシさんに悩む人続出。

★『贅沢は敵だ!(# ゚Д゚)』というわけで空調停止。

 

時代の流れって残酷ですよね・・・

 

艦尾をさらにパチリと、宇宙戦艦ヤマトで大和を知った局長は

この模型の後ろで『宇宙戦艦ヤマト』のOPソングが流れると

いつかこの模型がイスカンダルまで飛んでいくんじゃねーかって

ちょっとした妄想をしてしまいましたね(笑)

しかし、ロープ1つから主砲まで作り込みが凄いこと( ゚Д゚)

 

局長「それはそうと、戦艦『大和』は戦前において最高の造船技術を盛り込んだ戦艦だったが、登場してすぐに『時代遅れ』となってしまったんだ」

可奈「ええっ!?登場と同時に時代遅れって、一体どういう事なんですか?!」

局長「太平洋戦争開戦直後、日本海軍の航空部隊がイギリスの戦艦『プリンス・オブ・ウェールズ』と『レパルス』を沈めたマレー沖海戦があったんだ。この時既に、『時代は戦艦より航空機が優位』という状態になっていたんだ」

奈緒「登場するタイミングが悪かったんやな・・・」

可奈「大和が出た時には、もう時代は飛行機になってたんですね」

局長「いわゆる『大艦巨砲主義』は終了したというわけだな」

奈緒「でも、大和についてる大砲とか使えそうな気もしますけど」

局長「大砲がかなりの威力を発揮したのは言うまでもないな。ただ、戦艦『大和』に搭載されていた高射砲は、ビックリするぐらい航空機に当たらなかったという言われているそうだ。なんでも、連合国の戦闘機が戦艦『大和』相手に低空飛行して舐めプしていたって話があるほどなんだ」

奈緒「こんな大きな戦艦相手に舐めプって・・・」

局長「しかも、戦闘機がスレスレで飛ぶんで甲板にいた乗組員は戦闘機のパイロットの顔が見えたそうな」

可奈「そんなに低く飛んでたんですね。なんか怖いですね・・・」

局長「まぁ、そんなこんなで『戦艦』が活躍する時代では無かった時に『大和』が生まれたというわけだな」

 

主砲や高射砲などの装備がズラリと並ぶ横っちょをパチリと。

これだけの動く兵器が、登場当時から時代遅れという

レッテルが貼られていたのは驚きなんですけど

それ以上に『大和』が登場した時の戦術というのが

航空機にシフトしている事がもっと驚きですよね。

 

局長「そんなわけで、1942年のミッドウェー海戦において戦艦『大和』は実戦投入されるわけだが、大和を軸とする主力部隊は『空母機動部隊』の後方500kmにいたことで、戦闘に加わる事は無かったといわれているな」

奈緒「主力部隊なのに、戦闘に加わらなかったって変な話しですよね。なんで戦闘に加わらなかったんですか?」

局長「これにはちゃんとした理由があってな、まずは機動部隊が敵艦隊に徹底的に攻撃して弱らせてから、戦艦がトドメを刺すという旧来の『艦隊決戦思想』に基づいた配置で行ったからなんだ。その結果、ミッドウェー海戦では日本はアメリカに敗北してしまうんだ」

可奈「古いやり方で負けちゃったんですね・・・」

局長「しかし、もし戦艦『大和』が投入されていたらミッドウェー海戦はむしろ日本側が勝つという話が色々出ているみたいなんだ」

可奈「そうなんですか!?」

局長「戦艦大和は主砲の性能に目が行きがちだが、実は通信設備もかなり充実していたんだ。なにせ、戦艦『大和』はアメリカ軍の通信暗号をキャッチする事に成功しており、『ミッドウェー付近でアメリカ海軍が待ち伏せしてるかも』というのを事前に掴んでいたんよ

可奈「じゃあ、それを機動部隊とかに伝えないとダメって事ですよね」

局長「そうなるな・・・。だが、肝心の機動部隊は受信出来ず、無線封止もしていたので、情報を掴んだ大和側から機動部隊に情報が行かなかったんだ」

可奈「そんな・・・。それじゃあ、機動部隊は何も知らされないまま攻撃を受けたって事ですか?!」

局長「そういう事になる。それに、戦艦『大和』が近くにいて機動部隊の『盾』になる事で戦力を大きく失う事も無かっただろうし、空母の手前に大和がいて弾幕を張れば攻撃を阻止できたんだ

可奈「ほえ~・・・」

奈緒「じゃあ、もしこれらを実行してたらミッドウェー海戦は日本が勝利していたって事になるんですか?」

局長「かもしれないって話だ。戦争を戦った先人たちに対してこんな事は言いたくないが、日本海軍はアメリカ海軍よりも強い部分があったのに、旧来の作戦に則ったりして間違った方角へと進んでその強さを殺してしまった結果が負けたというわけだな」

 

戦艦大和の艦首をパチリと、前面には菊の紋章が付いています。

このアングルから見ると、宇宙戦艦ヤマトのOPにて

ヤマトが飛び出す感じをイメージしますね・・・。

局長的に『大和』というと『男たちの大和』よりも

『宇宙戦艦ヤマト』をイメージしてしまうんすよ(;^ω^)

 

局長「そして、いくつかの戦いを経て、戦艦『大和』は最後の出撃となる『沖縄特攻』へ出撃する事となる」

可奈「沖縄特攻?」

局長「1945年3月末、アメリカ軍がついに琉球列島こと沖縄県へと進撃してきたんだ。大日本帝国軍は航空機を使った特攻で抵抗していたんだが、それにプラスして大和を含む残り少ない連合艦隊の艦艇にも特攻出撃の命令が下ったんだ。それが沖縄特攻、すなわち『沖縄戦』というわけだ」

奈緒「特攻って何かで聞いた事あるけど、めっちゃ悲惨なやつやん・・・」

局長「しかも、日本海軍の象徴だった戦艦『大和』は『一億総特攻』の象徴でもあり先駆けにもなっていた。万が一にも生還は望めない、絶望しかない作戦に大和とその乗組員は挑んだわけだな」

可奈「そんな・・・」

局長「ただ、この作戦は連合艦隊の中で反対意見も多かった。しかし、当時の日本軍は最後の切り札である大和ですら特攻に回さないとアカンという状況に追い込まれていた。さらに、陸軍は沖縄や本土で激戦を繰り広げている事、海軍の航空戦力も沖縄に投入したという部分もあり、『せざるを得ない』にまでなっていたんだ」

可奈「反対意見もあったのに・・・」

局長「そんなこんなで、戦艦『大和』は沖縄特攻へと出発するわけなんだが・・・」

 

戦艦『大和』の最期、一体どうなったのかというと・・・

 

局長「戦艦『大和』は沖縄へ向かう道中、鹿児島県の南岸『坊ノ岬』を通り過ぎてしばらくの所で、アメリカ海軍に発見されてしまう」

奈緒「それって、沖縄に着く前に発見されたって事ですか!?」

局長「その通り。姿がバレた以上、隠す必要が無くなったのでいざ沖縄へ向かうんだが、これをアメリカ軍が黙って見過ごすはずもなく、偵察機からの連絡を受けたアメリカ軍の航空部隊が戦艦『大和』をハチの巣にするかのように攻撃し始めたんだ」

可奈「そんな・・・。でも、反撃とかしたんですよね?」

局長「反撃・・・なんて出来るんかな。約2時間の戦いで、航空機400機から攻撃を受けた。さらに、魚雷10本、爆弾8発を受けて満身創痍の状態に陥ったんだ

可奈「絶対に反撃とか出来ないですよね・・・」

局長「そんな攻撃を受けても、戦艦『大和』はまだ持ちこたえたんだ。というのも、大和は片側が浸水すると反対側に注水してバランスを保つという仕組みで作られていたんだが・・・アメリカ軍は片側に集中砲火を浴びせたことで注水の限界を超えてしまったんだ」

奈緒「それって・・・」

局長「戦艦『大和』は転覆し、その瞬間に弾薬庫に引火し大爆発してそのまま沈没して行ったんだ。この戦いによる大和の沈没で乗員2740名が戦死、生存者は269名~276名となった」

可奈・奈緒「「・・・」」

局長「ちなみに、この特攻作戦は軍備増強をしていたアメリカ軍にとって何の影響もなかったんだ。一方で最後の切り札である大和を失ったことで日本の連合艦隊は事実上消滅したと言われているぞ。これについて詳しく知りたいなら、映画などで見てみると良いぞ」

 

というわけで、ここまで。ではでは