とりあえず、こんばんわ。局長です。

昼過ぎにテレビ番組で、昔の方の『戦国自衛隊』がやっていましたよ。

仕事中だったので、あんまり見れなかったんですけども

まぁこれはこれで深く見入りそうな面白さがあったなぁって・・・。

 

というわけで、前回の続きでも。

徳島自動車道の徳島インターを下車して市街地へと入った局長。

この3日目編のスタート地点である東横インの近くを通ったり・・・

しかしながら、徳島市中心部は都市規模が割と大きく感じるというか

徳島市って街づくりが上手いなーって思うんですよね。

てなわけで局長、次なる目的地である『阿波踊り会館』へと着き、

そして踊る阿呆に見る阿呆となるのであった。

 

クルマを止め、阿波おどり会館へと入って行く局長。

1階には公益社団法人徳島県物産協会が運営しているお店こと、

『あるでよ徳島』があり、徳島県の名産品などを買う事が出来ます。

ちなみに、店名の『あるでよ』は徳島の方言で『ありますよ』の意味。

 

正式には『徳島県物産観光交流プラザ』という名前ですが、

局長的には『あるでよ徳島』の方が覚えやすくて良いかもです。

 

そんなわけで、受付でチケットを買って2階へと向かう局長。

阿波おどり会館名物の『阿波踊りの実演』は昼公演と夜公園があり、

今回局長が見るのは昼公演の方となります。

入場料は高校生以上の大人800円、小中学生は400円となります。

1日4回公演で、局長が見るのは14時公演の回です。

 

エレナ「ついにやってきたネ!阿波踊りってテレビとかで見たことあるけど、軽快な音楽で踊るから、サンバにも似ている気がするヨ!」

局長「まさに踊る阿呆に見る阿呆、日本を代表する伝統的な盆踊りの1つだな。ブラジルのリオデジャネイロでやってるリオのカーニバルとは規模は違うが、熱気は阿波踊りもリオのカーニバルも同じだな」

海美「ねぇねぇ!ちょっと聞いたんだけど、阿波おどり会館では阿波踊りの体験コーナーもあるんだよね!?」

局長「あぁ。入場客も一緒に踊れる体験コーナーがあるぞ。ただ、新型コロナの関係でステージには登れないっぽいけどな」

海美「そうなんだ。でも、とっても楽しみだよ~!」

エレナ「私も~!早く行こうヨ~!」

局長「お、おい押すんじゃねぇって・・・ったく。踊る阿呆に見る阿呆でGO!」

 

ようこそ阿波おどり会館の看板を見つけたのでパチリと。

徳島に来たら、やっぱり徳島らしいのも1つは見ておかねば・・・

というわけで今回は『徳島名物であり徳島と言えば・・・?』で、

真っ先に多くの人が思いつきそうな阿波踊りを見ていくわけです。

 

てなわけで2階へと着いた局長、歓迎の看板をパチリと1枚。

本日のおどり出演連は、『阿波おどり会館専属連』となっています。

 

未来「出演者の所に『阿波おどり会館専属連』ってありますけど、阿波踊り会館専属連ってどんなチームなんですか?」

局長「阿波踊り会館専属連とは、その名の通り阿波踊り会館に属するグループだな。メンバーは他の有名な連、いわゆる他の有名グループで踊っていたり楽器を鳴らしていたベテランで構成されているんだ」

未来「へぇ~。阿波踊りのベテランがいるチームなんですね!どんなのか楽しみですよ~」

局長「局長もだ。というか、生の阿波踊りを見るのはこれが初めてだったりな」

可奈「そうなんですか!?阿波踊りを見るのって今回が初めてって珍しいですね・・・」

局長「生で見るのはな。そもそも、四国へ行くのが今回初だからなぁ」

可奈「そうでしたね!あっ、阿波踊りって言うと『踊る阿呆見る阿呆、えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ』でしたよね」

局長「おぉ。さすがは歌う事が好きなやっちゃ。よく知ってるな」

可奈「えへへ。このフレーズ、テレビとかで聴いたことがあったので・・・」

局長「そうなのか。そいじゃー、中へと入って阿呆になるとすっかね」

未来「アホウ?」

局長「踊り阿呆に見る阿呆、だよ」

 

ちなみに、昼の踊りは『阿波踊り会館専属連』が担当しますが

夜の踊りは徳島県阿波踊り協会や阿波踊り振興協会に属している

33の有名連のうちのどれかが出演する形となっています。

ガチャみたいな感じですが、どれが来るかの楽しみはあるようです。

 

ただ、頼んでもないのに新型コロナまで

空気を読まずに国内で踊り狂っている状態なので

現在は夜の踊りこと夜公演は休止しているみたいです。

 

てなわけで中へ、阿波踊り会館の2階にある『阿波踊りホール』は

クラシックコンサートとかがあるホールを縮めたような感じで

ステージの幕が弧を描くようにしてなっているのが特徴です。

観客席は250席ありますが、背もたれとか仕切りは特になくて

普通に木のベンチみたいになっています。

 

ステージと客席は後ろからでもそれなりに近いので、

阿波踊りの熱気とかが凄く伝わってくると思います。

特に前の方は、踊り子たちの踊りが間近で見れる事確実!

 

ちなみに、この時阿波踊り会館に来ていた客は

局長含めて十数名程度、局長含めて県外から来ていた人が多く

局長の後ろには県内の介護施設か障碍者施設から来たであろう

集団が数名ほどいたって感じですかね。だから密じゃないっす。

 

阿波踊り会館の提灯をパチリと1枚、長めですがイイ感じです。

何気に局長、生で阿波踊りを見るのは今回初めてなのですが

やっぱり阿波踊りは一度本場で見てみたかったんですよね。

 

局長「さぁ、阿波踊りが始まるけども・・・その前に阿波踊りの名前が入った物質の話を少しだけしておくか」

紗代子「阿波踊りの名前が入った物質?」

琴葉「そんな物質があるんですか?」

局長「ある。名前は『シクロアワオドリン』、糖からなる有機化合物の1種だな。環状オリゴ糖とも言うんだが、1991年に徳島文理大学の西沢麦夫ら研究グループにより、合成法と共に初めて報告された物質なんだ」

杏奈「シクロアワオドリンって・・・なんか可愛い・・・」

静香「でも、どうしてその物質の名前が阿波踊りって付いたんですか?」

局長「物質の構造式を見た時、『阿波踊りに似てる』という所から『シクロアワオドリン』という名前をつけたそうだ」つ構造式の図

静香「確かに・・・阿波踊りのポーズに似てますね」

紗代子「似てると言えば似てるって感じだけど・・・」

局長「ちなみに、この物質は辛み成分を取り込んで保持する役割がある。有名なのは練りわさびにこれが入っているって話だな」

杏奈「そうなんだ・・・」

琴葉「でも、練りわさびの成分に阿波踊りが関係していたなんて・・・

局長「おっと、そろそろ始まるな。そいじゃー、踊る阿呆に見る阿呆でいくでよ!」

 

ステージの幕が上がると、阿波踊り特有の軽快な音楽と共に

男女の踊り手が出てきて、それぞれに踊りを披露していきます。

聞き覚えのある音楽に合わせ、踊り手が踊るその姿は

テレビとかで見た阿波踊りと全く同じ。実に素晴らしい・・・。

 

海美「あっ!始まったよ!わぁ~、やっぱり本場の阿波踊りはすごいね!」

エレナ「音楽のリズムに合わせて、私も踊りたくなっちゃうヨ~!」

局長「富山の『おわら風の盆』を『静』とするなら、徳島の『阿波踊り』はまさに『動』だな。女性は手を上にあげて軽快に、男性は腰を下ろしてダイナミックな感じを出しているな」

琴葉「確かによく見ると、男と女で踊りが全然違いますね」

局長「そうだな。ちなみに、阿波踊りというと徳島市で開催される『徳島市阿波踊り』があるが、この『徳島市阿波踊り』には人口26万人の徳島市に、全国から120万人もの観光客が訪れるほどの一大イベントとなるんだ」

琴葉「まさにエレナが言ってた通り、リオのカーニバルっぽいですね」

エレナ「うんうん!だんだん見ているうちに、私も踊りたくなってきたヨ~!」

海美「私も!」

琴葉「こーら、2人とも。踊りの体験もあるんだから、その時まで待って」

エレナ・海美「「はーい」」

局長「しかしながら、北陸民の局長にとっては徳島の『阿波踊り』は、富山の『おわら風の盆』と比べたくなっちゃうよな。どっちも全国区で有名なイベントだからなぁ」

琴葉「そういえば、ずっと前にそんな事言ってましたよね」

局長「あぁ、そうだったな」

琴葉「阿波踊りは120万人も来るって言ってましたけど、おわら風の盆も同じくらい来るんですか?」

局長「いや、おわら風の盆は25万人程度だから阿波踊りよりもずっと少ないな」

琴葉「阿波踊りより少ないのに、どうして比較対象に・・・」

局長「だから、『静』と『動』なんだよ。わっかんねーかなぁ」

 

踊る阿呆に見る阿呆、実演が始まると同時にホールは熱気に包まれ、

そして本場の喧騒が伝わってくるほど実に賑やかです。

踊り手の踊りも注目ですが、後ろの鳴り物は軽快なリズムながら

どこか煽るような感じで、さらにテンションが上がるというか・・・。

鳴り物が、踊りを煽っている感じがマッチするんだろうなぁーって。

 

可奈「煽るって表現が・・・」

局長「鳴り物が攻め立てる感じなんだよな。音楽にノッて踊るあの感覚に似ている気がするな」

未来「音楽に合わせて踊っちゃうのって分かります!私も時たま踊っちゃうので」

局長「そ、そうやったね」

未来「でへへ~」

局長「そういえば、阿波踊りというと全国で派生したものが広がっている事は知っているよな」

可奈「そういえば、東京でも阿波踊りのイベントがありますよね!」

局長「もっとも有名なのは、『東京高円寺阿波踊り』だな。60年以上の歴史があり、本場徳島に次ぐ阿波踊りのイベントとして成長しているんだ。その規模はすごく、本場徳島からの参加もあるほどなんだ」

可奈「そうなんですか!徳島の阿波踊りに次ぐ阿波踊りって東京の高円寺阿波踊りだったんですね」

未来「でも、どうして阿波踊りって東京にも広まったんですか?」

局長「徳島県人会といった、遠方の徳島県民の集まりによって全国各地で伝わっていたんだそうだ。東京に広まったのもそれだったりする。ただ、高円寺阿波踊りは1957年の初開催時においては『阿波踊り』に似た踊りをしていたと言われているな」

未来「へぇ~、阿波踊りに似た踊りって・・・えっ、それじゃあ東京の高円寺阿波踊りって最初は阿波踊りじゃなかったんですか?」

局長「そもそも、1957年の第1回は『ばか踊り』という名前だったんだ。阿波踊りに似た別物の踊りで盛り上がっていたが、後に東京在住の徳島県民の教えもあって、1963年に現在の『東京高円寺阿波踊り』に名称を変更し、中身も本場の阿波踊りになったというわけなんだ」

未来・可奈「「へぇ~・・・」」

 

センターには男衆が、男衆は躍動感あふれる踊りを披露。

女踊りの軽快さとは違った、ダイナミック感があってこれまた良い!

自由にダイナミックに踊る男踊りは実に見ごたえあり。

 

ちなみに、男衆は『法被スタイル』『着流しスタイル』がありますが

前者の『法被スタイル』は神田祭で神輿を担ぐ人たちの

ああいう恰好を想像していただければ分かるかと思います。

一方、後者の『着流しスタイル』は簡単に言うと『浴衣』ですかね。

今踊っている男衆の恰好は後者の着流しスタイルの方ですね。

 

環「ねぇねぇおやぶん。さっきね、この踊りの途中で男の人がこんな事を言ってたんだ」

局長「こんな事?」

環「えっとねー・・・阿波の殿様は、はちすかさまが~・・・えーっと」

静香「『阿波の殿様、蜂須賀さまが、今に残せし、阿波踊り~』ね」

環「それそれ!ねぇおやぶん、これってどういう意味?」

局長「蜂須賀家政っていう、徳島藩を治めた殿様がいたんだよ。その蜂須賀家政が、徳島城の完成祝に『城の完成祝に、好きに踊って良いぞ』とお触れを出したことが、阿波踊りの発祥じゃないかって言われているんだ」

環「そうだったのか~!蜂須賀家政ってお殿様が踊って良いよって言ったから、阿波踊りが出来たんだね!」

局長「あくまで一説だがな。だが、阿波踊りの本場である徳島では『阿波の殿様、蜂須賀さまが、今に残せし、阿波踊り~』というセリフがあるように、蜂須賀家政が阿波踊りを広めたというイメージがあるのは言うまでもないな」

静香「そうだったんですね。でも、一説って事は詳しい起源などは分からないんですか?」

局長「念仏踊りとか精霊踊りがベースになったんじゃないか?って言われているけど、詳しい起源はバラバラで不明だな。ちなみに、江戸時代では一揆に繋がるとの理由で阿波踊りそのものが禁止されていた時期もあったみたいだし、戦時中も禁止されていたそうだな」

静香「へぇ~。阿波踊りにも色々な歴史があるんですね」

局長「次回には、その阿波踊りの歴史もチラっと書いていくぞ」

 

今度は女衆がセンターへ、音楽のリズムに乗って踊るその様は

浮いて踊るようで軽快さを感じさせてくれますね。

ちなみに、女衆の恰好は浴衣スタイルが基本ですが

頭には編み笠を被っているという違いがありますね。

ちなみに、編み笠を被る点ではおわら風の盆と同じだったりします。

 

局長「ちなみに、阿波踊りには『ヤットサー!』という掛け声もあるが、この掛け声・・・実は徳島の方言じゃないんだ」

杏奈「えっ・・・じゃあ・・・どこの言葉なの・・・?」

局長「2つ説があるらしく、1つは『名古屋はええよやっとかめ』でお馴染みな名古屋弁を中心とする東海地方の方言から来ている説、もう1つは鹿児島や宮崎といった南九州地方の方言にある『おやっとさー』から来ているという説だな」

紗代子「この掛け声って、別の地方の方言だったんですね・・・」

局長「ちなみに、東海地方説だと『久しぶりやね』とか『元気?』とか。南九州地方説だと『おつかれさま!』とかの意味合いらしい」

杏奈「2つの地区で・・・全然意味合いが・・・違う・・・」

紗代子「でも、どうして他の場所の言葉が使われるようになったんですか?」

局長「さぁーてな。詳しい情報は見つからなかったんだよ。ただね、この『ヤットサー』という言葉は発破かけ、即ち踊り子同士でテンションを上げる際の掛け声として使われているみたいだな」

紗代子「そういう意味があったんですか・・・」

杏奈「そう考えると・・・阿波踊りって・・・ちょっと不思議だね・・・」

局長「不思議に感じるのも無理ないさ。長い歴史の中には、様々なスパイスが溶け込むようにして今の阿波踊りが出来たからな。その歴史とかを、次回はさらにちょいと書いていくかな」

 

というわけで、ここまで。ではでは