とりあえず、こんばんわ。局長です。

バンドというと、『けいおん』やら『バンドリ』が有名ですが

2002年に発売された『チョロQHG3』には

バンドメンバーを集めてほしいというミッションがありまして・・・

ギター・ベース・ドラム・キーボードを担当するチョロQ(住人)を

プレイヤーがスカウトして集めると1つの曲になったんですよね・・・。

バンドリを見ていて、それをふと思い出したわけです。

 

というわけで、前回の続きでも。

昼食を食べた後、大塚国際美術館を本格的に周り始める局長。

白石麻衣が着た『白貂を抱く貴婦人』の衣装展示やらを見たり、

システィーナホールにある『デルフォイの巫女』の一部展示を見たり。

その中で、メインとなったのはエル・グレコの展示集。

学堂の大祭壇衝立画の再現は、陶板技術を生かしたものであり

大塚国際美術館ならではの世界初の試みである展示に

『こりゃーすごいなぁ』と思っちゃったわけです。

てなわけで局長、さらなる展示を見て回る事に・・・。

 

続いての展示は『聖マルタン聖堂』、またの名をサンマルタン聖堂。

パリから南に300km、アンドル川辺にノアン=ヴィック村にある聖堂で

397年に没した聖マルティヌスを捧げるための施設でもあります。

大塚国際美術館では、この聖堂も再現されているようなので

ちょっと入っていざ見てみることにしてみましょう・・・。

 

百合子「なんか、旅行をしているような気分になりますね」

ロコ「そうです!アートで巡るワールドトラベルなのです!」

杏奈「それで・・・次はフランスの・・・聖堂なんだね・・・」

局長「そいじゃ、この聖堂の中へと入っていくとするかな」

 

百合子「さっきのシスティーナホールとは違って、結構こじんまりとしている感じですね」

局長「この聖マルタン聖堂は、かなり漠然とした歴史しか残っていない。フランス革命においては、穀物小屋として使われているぐらいだしな」

杏奈「大事な聖堂なのに・・・小屋代わりに使っていたなんて・・・」

局長「その後、聖マルタン聖堂は荒廃のまま放置されたが、1849年に壁画の一部が見つかると、聖堂の修復が行われており、ロマネスク壁画も甦ったとされるんだ」

ロコ「なるほど~・・・ファインドされることで、リペアーが進むこともあるんですね!」

 

てなわけで、聖マルタン聖堂が再現された部屋をパチリと。

システィーナホール同様に中が再現されていますが、

それよりもこじんまりとしていて結構小さいですね・・・。

椅子が20脚並べられてますが、座席配置を見てピンと思ったのが

『新幹線の座席配置と同じだよなぁ・・・』と。

 

椅子のある場所からパチリと、壁画が描かれていますが

ここに描かれているのは、キリストがテーマとなっているようです。

恐らく、キリストの生誕からキリストの死までを描いているかと・・・

それにしても、この部屋に入ると考古学者になったような

そんな気分になりますね。本当に気分だけですが(笑)

 

椅子のある所から中間部へ、中間部にも絵が描かれてますね・・・。

ここはフランスですか?いいえ、徳島県です。

これを『フランスに行ったよ~!』と写真に添えて送ったら

フランスに行ったことない人なら、絶対に騙せそうな気がします。

 

ロコ「というか、アート的な感想は無いんですか!」

百合子「そうですよ。騙せそうとか、評価がおかしいんですよ」

局長「この辺りはあまり詳しくないんだよなー・・・」

杏奈「詳しくない・・・というより・・・情報が無い・・・?」

局長「そんなところだよな」

 

一番奥の所へ、祭壇という所でしょうかね。

奥の方には蝋燭を模した物が設置されているのですが

遠くからパチリとすると、蝋燭が置かれてるようにしか見えませんね。

そんでもって、壁画の絵を見ているとシスティーナホールよりも

かなり土着的であり、遺跡のような感じすらありますね。

 

海美「確かに、何だかどこかの遺跡みたいだよね!」

局長「こんな感じで、淡い黄土色の地にくすんだ色調で人物や事物を描くこの聖堂の壁画は、西南フランスにポワトゥー地方に顕著なロマネスク様式ってやつみたいだな」

可奈「ロマネスク様式?それってどういう様式なんですか?」

局長「ロマネスク様式とは、10世紀~12世紀にヨーロッパ各地で作られた建築やら彫刻、絵画などのデザイン様式の事だ。『ロマネスク』というのはフランス語で『ローマ風』という意味を持っているんだ」

可奈「じゃあ、ローマ風がこの時代には流行ったんですね!」

局長「そう言う事となる。ロマネスク様式で作られる建物には、厚い壁に小さな窓、そして円型のアーチ屋根が特徴的だ。この当時、フレスコ画が普及した事により、ロマネスク建築で作られた建築物は窓が小さい以前に窓が少ない事で、壁面を大きく取る事が出来た。これによって、より自由度が高くなり、キリスト像や聖書を題材とする項目も描かれたというわけだ」

海美「そ、そうなのか~・・・。私、こういうのはさっぱり分からないんだけど、要は建築方法によって大きく描けるスペースが出来たことから、ロマネスクというのが出来たって事?」

局長「うーん・・・そうなるんかな。まぁ、美術の先生に聞いてみると良いさ」

海美「局長は元美術部じゃん!そういうのって分からないの?」

局長「美術部言うても、休みが欲しくて入った程度だからな。今考えると、局長はブラック部活からホワイト部活へ転部した良い例なのかもしれないなぁ・・・フハハハハ!!」

 

こういう壁画にこの暗さ、古代遺跡に来たような気分になりますが

忘れちゃならないのが、再現されているのは『聖堂』であるという事。

ピラミッドとかの古代遺跡と勘違いしてはいけないという事ですね。

 

部屋の間に置かれた蝋燭のうちの1つをパチリと。

蝋燭が置かれている場所は、壁がカビている感じですね・・・

そこに立っている蝋燭、触ってみても熱くないんですよね。

火の部分は、火の形を模したプラスチック製のパーツに

電球を灯しているというので、触ってもやけどしないとは思います。

 

てなわけで、再現されし聖マルタン聖堂を出る局長。

画像真ん中上部、少し右側の所にテーブルを囲んで

何人かが横並びになっている絵があるのがお判りでしょうか。

あれは後に見に行く『最後の晩餐』だと言われています。

この絵だと、イスカリオテのユダが真ん中に来ているみたいです。

 

というわけで、ここまで。ではでは