皆さま、こんにちは！
前回…と言っても一週間前のブログですけど、
今月いっぱいで無人化される
室蘭本線・室蘭（むろらん）駅の訪問記をUPしました。
前回のブログもチェックくださいませ。
個人的な話ですけど
室蘭駅にはある思い入れがありまして…
自分が小学生の頃、
生まれて初めて買った交通公社の時刻表が
昭和55年10月ダイヤ改正（白紙改正）版で、
この改正の目玉のひとつが
室蘭本線・室蘭駅の電化でしたの。
時刻表の表紙は新製間もない781系電車で
旭川駅‐札幌駅‐室蘭駅間で運行される
特急「ライラック号」のマークを掲げてました。
そんな最新鋭の781系電車が行き交う室蘭駅。
小学生の頃は近代設備が整った真新しい駅だと思ってましたが、
まさかこんな古風な駅だったとはねぇ。
現在の室蘭駅は平成９年に移設されたモノで、
それ以前は写真の旧駅舎が使われてました。
旧駅舎は現在は観光案内所として利用され、
営業時間内は自由に見学が出来るのです。
現在の室蘭駅から旧駅舎までの距離は600メートルなり。
もちろん見てきましたぜ☆
旧駅舎を見学するその前に、
旧駅舎が現役の頃の様子を見ます。
下は国土地理院のサイトから転載した
昭和51年撮影の航空写真でした。
見切れてますが、
上にちょこっと写っている青い屋根が当時の駅舎でしたよ。
当時の室蘭駅は現在と同様に
島式ホーム１面２線構造を持つ駅ですが、
室蘭駅の西側に貨物駅の西室蘭駅があるために
現在のような終端駅ではありません。
駅舎とホームは跨線橋で結ばれてました。
島式ホームは撤去され、
広かった駅構内と共に整地済みです。
線路跡は現在は駐車場に変わってました。
旧駅舎を線路側から見るとこんな感じです。
廃止された室蘭本線の遺構は
旧駅舎のすぐそばにあり、
西室蘭駅に繋がる線路の踏切の痕跡が確認出来ます。
手前の道路に残る線路跡に注目ください。
旧駅舎を小高い丘から俯瞰するとこんな感じでした。
奥に見える駐車場にホームがありましたが、
それらしい痕跡は見当たりませんね。
同じ場所から見た旧駅舎です。
ちなみに上の２枚の画像は
旧駅舎の南側にあるこの位置から撮りました。
よく「室蘭の街は坂道が多い」と聞きますけど、
この階段を見て「なるほどな」と思いましたよ。
周辺には旧駅舎の歴史を記す案内看板が
あちらこちらに立ってました。
こちらはホーム跡に出来た公園に立てられたモノです。
ふむふむ、旧駅舎の竣工年は明治45年であると。
旧駅舎が現在地に建てられる前に
２度の移転歴があることから、
現在の室蘭駅は４代目に当たるワケですね。
旧駅舎の正面に立ってたモノでした。
案内看板に記されてる
三角破風の屋根窓、入母屋風の外回り、がんぎ…
下の画像に全部写ってますので見てくださいね。
当然のことですけど
旧駅舎は竣工から50年が経過したことが証された
登録有形文化財の指定物件です。
例のプレートが壁面掲げられてましたよ。
続いては旧駅舎に入りましょう。
駅舎内にあった事務室の仕切りは撤去され、
広大な展示スペースに変わってました。
その一角に観光案内所があります。
ここは鉄道関係の展示物がすごいの！
かれこれ１時間近くも見ちゃいましたよ。
個人的に気になった展示物がこちらでした。
室蘭駅と西側にあった西室蘭駅の構内配線図です。
線路好き、廃線跡好きの方なら構内配線図は
いつまでも眺めていられるのではないでしょうかね？
こんなのとか…
こんなのとかまで…
これだけではありません。
外にも鉄道車両の車輪が展示されてるのです。
この車輪、まるで蒸気機関車の動輪気取りですが
よく見りゃディーゼル機関車のモノのような気が…？
そしてそして…
自分が旧室蘭駅舎を訪ねたのは７年前のことでしたが
なんと！令和２年から
室蘭市青少年科学館で保存されてたD51蒸気機関車の
保存も開始をしたそうですよ。
これはもう鉄道公園と言っても過言じゃないでしょう。
D51の保存方法はとてもユニークで、
車体を下から覗くことが出来たり
昼間には警笛が鳴らされたり、
夜になるとライトアップまでされるそうです。
見ない間に楽しさのレベルが段違いに上がった旧室蘭駅舎。
次に道内を旅する際は、再訪しない手はありませんね。
話を室蘭駅の無人化に戻しますが、
今月末に室蘭駅が無人化した後は
車掌さんが切符の集札にあたるのでしょうか？
それとも集札ボックス対応？
室蘭駅の無人化は気になることだらけです。